みなさん、絵本はお好きですか?絵本は不思議なもので子どもはもちろんですが、大人になってからも楽しめるものです。 子どもの時はよくわからなくても、大人になってから意味がわかる深い絵本もありますし、深刻なテーマを扱っているものもあります。 子どもたちに絵本のもつ魅力を十分に感じてもらうためにはどんな風に読むのか?も重要です。
今日は昨日の絵本のセミナーを実施した中から、特に「ここが知りたい!」とおっしゃっていただいたポイントをいくつかご紹介します。
Q1.登場人物によって声色を変えたり、感情を変えたりした方がいいですか?
A.意識して変える必要はありません。子どもは頭の中に自分のイメージを作り上げながら絵本を見ています。それは親のイメージとは違うものです。大人が登場人物を演じてしまうことで子どもの自由なイメージが固まってしまう恐れがありますのであまり演じないようにしましょう。
Q2.読んでいる途中で急にページを捲られたり、前のページに戻ったりということをします。これはどういうことですか?
A.子どものイメージが膨らんでいるからこその行動だと思います。子どもは読んでもらいながら絵本の世界に自分を投影させるなどをして楽しんでいます。じっくり見たいページもあれば、パッと見ただけで満足するページもあります。「すべて読まなきゃ!」と思わなくても大丈夫です。子どもの好きなページを読んであげましょう。
Q3.途中で絵本を遮ったり、集中して読めないような時にはどうすればよいですか?
A.読むことばかりに集中せずに、適度に目配せをして「いつでもあなたのことを見ているよ」というメッセージを伝えましょう。また、子どもから質問が出たときには、読んでいる途中でも答えてあげましょう。ただし、読み手の方から遮ったり、クイズを出したり(例:うさぎさんはどこに行ったのかな?など)するのはやめましょう。それは終わったときも同じです。絵本は勉強の道具ではありません。毎回クイズを出されると、子どもは疲れてしまい絵本嫌いにも繋がります。
他にも声の大きさやメリハリ、持ち方など、様々なコツをお伝えさせていただきました。セミナーを進めながら、改めて自分が絵本を好きなこと、親御さんの気持ちや悩みなどに気づくことができてとても新鮮でした。
また、「教えてもらって、実践してみて子どもの気持ちがよくわかった」「大人でもとても楽しかったです」「さすがプロですね!」などの有り難いお言葉もいただきました。
絵本の魅力はたくさんありますが、最大の魅力はコミュニケーションツールになることだと思います。
読み手と聞き手の自然なコミュニケーションがとれるし、子どもは絵本とも心や頭の中で会話し、コミュニケーションをとって自分に活かしていきます。
みなさんも、絵本の読み方にも少し留意しながら読んでみませんか?きっと気づくことがたくさんありますよ(*^^*)
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※フォトライターのコジマさんが、今回のセミナーを記事にしてくれました!いつも素敵な記事を書かれている『コジマガ』。ぜひ毎日チェックしてみて下さいね♪
http://kojimagazine.blog.jp/archives/52154988.html
Category 絵本・書籍紹介 2015.03.02