インターor幼稚園選びはいつから?迷った時の決め手とは。


子どもが初めて経験する集団生活の場。

それが、幼稚園ですよね。

「大事な我が子を預けるからこそ、より我が子にとって良い環境を選んであげたい!」

と想うもの。

でも・・・

・そのためには幼稚園選びっていつからはじめれば良い?

・迷ったらどうする?

など、初めてだからこそ分からないこともあると思います。

幼児教育は、お子様の今後を築く礎になる大事な時期。

お子様によりよい環境で過ごしていただくために、幼児教育歴12年の知識と経験をもとに考える、幼稚園選びのコツをお伝えします。

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幼稚園とは?

まずは”幼稚園とは?”について簡単に説明します。

幼稚園とは、文部科学省が管轄している「教育施設」です。

つまり、小学校や中学校と同じということ。

幼稚園の先生達(担任)は小・中学校の先生と同じく、教員免許を持っている人(幼稚園教諭免許)しかなれません。

対して保育園は厚生労働省が管轄している「児童福祉施設」となります。

入れる子どもの年齢も決まっており、満3歳(つまり2歳)からしか入れません。

満3歳から入れるといっても、幼稚園により通う日数や受け入れ可能かどうかは異なり、必ず幼稚園に週5日通えるのは3歳からになります。(3歳になった春から入園する。年少の1年間の間に4歳になる年)

3歳の春から入園するのを3年保育

4歳の春から入園するのを2年保育

5歳の春から入園するのを1年保育

と言います。

幼稚園は教育施設とはいえ義務教育ではありません。

そのため、必ずしも3年保育で年少さんの年に入園しないといけないわけではありません。

実際、2年保育で入ってこられる方もいますし、稀ですが年長さんからの1年保育で入ってこられる方もいます。

極端にいえば、”幼稚園や保育園にまったく通わず小学校入学”でも、何も問題はありません。

ただ、昨今3年保育が多いのは、幼児教育はなるべく早期からやらせた方がよいと良い風潮があったり、働きに出る方もいたりすること、そして何よりよく聞くのは、

「2年保育、1年保育だと既に出来上がっている保護者同士の輪の中に入りづらい」

というのが理由のようです。

幼稚園=お勉強とは限らない。幼稚園にも様々なタイプがある!

キッズスペースプランニング

さて、先ほど幼稚園は「教育施設」だとお伝えしました。

そのイメージが強いのか、”幼稚園=文字や数字などのお勉強する環境”と思われる方がいらっしゃいますが、実はそうではありません。

もちろん、お勉強系の幼稚園もありますが、遊びから学ぶ系の幼稚園もたくさん存在します。

お勉強系の幼稚園はなんとなく想像がつくかと思いますが、いわゆる小学校のように、この時間はひらがな、この時間は数字、などスケジュールがしっかり組まれているところが多いです。(一斉保育)

対して遊びから学ぶ系の幼稚園では、それほどスケジュールががっつり組み込まれているわけではなく、子ども自身が体験の中から主体的に学んでいくスタイルです。(自由保育)

行事がなければほぼ一日遊んで過ごす、ということも多いです。

自由保育というと、あまり良いイメージをお持ちでない方もおりますが、放任ではありません。

ただし自由保育の方が、先生達の技量が求められるので、先生の質はとても大事です。

余談になりますが、

「同じ三年間なら、遊んで過ごすよりもひらがなや数字などを教えてくれるお勉強系のところが良い」

という意見もよく聞きます。

あくまでも個人の考えですが、私自身が教諭としてどちらの園も経験して思うことは、お勉強系は与えられたものを一斉にこなすスタイルになることが多いため、一人ひとりの子に合わせた援助ができるかというと難しいところです。

この辺りは今の日本の小学校が直面している問題とまったく同じことが言えます。

対して遊びから学ぶ系は、子どもが自ら考えて動き、上手くいかない遊びや友達との関係があれば、原因を突き止め、試行錯誤をしながら過ごしていくため、今後の国際化社会に必要な力を自然と養うことができると感じています。

実際に、世界でも学力が高いといわれている北欧の幼稚園では「雨でも雪でも外で遊ぶ」くらい、遊びを重視しておりお勉強はしないことで有名です。

幼児期の6歳までは家で言えば基礎(鉄骨)、木で言えば根っこを育てる大事な時期。

これらを考えても、私は幼児期の教育は勉強や学力ではなく、コミュニケーション力や自らやってみる、自ら学ぶ姿勢を育てる「非認知能力」こそ育てていくべきだと考えています。

※非認知能力については過去記事参照。

過去記事①:「「幼児期の教育投資」こそ、グローバルで通用する子を育てる。」

少し話がそれましたが、

「幼稚園にも色々なタイプがある」

ということをぜひ知っておいてください。

日本の幼稚園 or インターナショナルスクール

なぜ0~6歳?

昨今では、

「日本の幼稚園とインターナショナルスクール、どちらにしようか」

と迷われる方もいらっしゃると思います。

「インターナショナルスクールだったら、一斉保育じゃないし、今後の国際化社会で活躍できる力(例えば自分で考え、意見をしっかり伝えられる力等)も英語力も養える!」

というイメージがありますが、実は一概にそうとはいえません。

私自身、インターナショナルスクールで働く前は、同じように考えていましたが、実際に数社働いてみて分かったことは、日本のお勉強系の幼稚園や小学校と変らない、一斉保育スタイルが主流だということ。

いわゆる「英語の詰め込み」になっているところが多いです。

「日本の幼稚園は勉強ばかりで厳しそうだから、インターナショナルスクールの自由な中でのびのびさせたい」

という考えをお持ちなら、その考えは少し改める必要がありそうです。

インターナショナルスクールにメリットがないとは言いませんが、日本人としてお子様に世界で活躍してほしい想われるなら、費用対効果は低いといわざるを得ません。

日本の幼稚園の中にも子どもの主体性を大事に、のびのび成長させることを大事にしている園もありますので、日本の幼稚園の中でお子様に合った園を選ぶ方が良いと思います。

この辺りは過去記事をぜひご参照ください。

過去記事②:「後悔しないために知っておきたい!6歳までのインターナショナルスクール事情。」

過去記事③:「インターナショナルスクールは”義務教育”にはあたらない!プリ・キンダー・小学校等の進学前に考えたい、インター事情。」

ただ、インターナショナルスクールにも、

アメリカン、カナダ、ブリティッシュ、国際バカロレア、ケンブリッジ認定・・・

と様々なタイプがあります。

「どんな人(何人)になってほしいか?」

をしっかり考えて選ぶことが大事です。

※ちなみに、インターナショナルスクールは小・中学校があっても義務教育には当らず、幼稚園部門も括りとしては、「英語塾」になります。

英語塾という括り以外ですと、「認可外保育施設」の条件を満たしているインターナショナルスクールは、「認可外保育施設」となります。

いつから始める?幼稚園選び。遅くとも4月にはスタートを!

さて、幼稚園やインターについて少し分かったところで、大事な園選びはいつから始めるか?ということですが、園選びは

『お子様の入園面接実施の1年前(だいたい10月頃)、遅くとも半年前(つまり4月)にはスタート』

するのが良いです。

その理由は、『後悔のない、”すっきり決断”で入園先を決めることができるから』です。

その理由を、2組のご家族の事例をご紹介し、説明します。

事例1:最終決定ギリギリまで迷ってしまったA様ご家族

A様ご家族は、お子様を日本の幼稚園に入園させるか、インターナショナルスクール(4月入園)に入れるかで迷っていました。

候補の日本の幼稚園には未就園児クラスに週4日、インターナショナルスクールには週1日通っています。

本格的な面接が始まる半年前の4月に一度、我が子の将来のために、どちらの園に入れるべきが、ご相談に来ました。

「世界での活躍も視野にいれてはいるけれど、日本人としての核はしっかり育ってほしい。」

とのことでしたので、諸々お伺いし、お子様の様子も拝見した上で、

「日本の幼稚園が良いのでは。日本の幼稚園にも様々なタイプがあり、こんな幼稚園だとお子様に合いそうです。ぜひリサーチを。

そして何を大事にしたいか、どんな人になってほしくないのかを考え、逆算して幼児期に育てたい部分を明確にされると良いです。

いつでも相談に乗ります。」

という旨のお話しをしました。

その後半年間音沙汰がなく、急にご連絡いただいたのが、10月下旬。

11月まであと一週間というタイミングでした。

「急遽相談したい」

ということでしたのでお話しを聞くと、以前相談に来られた4月から、悩みが少しも変っていなかったのです。

「子どもの入園先を、今未就園児クラスで通っている日本の幼稚園にするか、今週1日で通っているインターナショナルスクールにするかで迷っている。

一応、どちらの幼稚園も面接に合格している。

11月1日には入園先の園に返事をしなくてはいけない。」

と焦っておられたのです。

最終決定まで残りあと一週間。

私はお話しを再度伺いましたが、

・他の園をリサーチしていなかったこと

・最低条件(現住所から通える範囲であるかどうか、お迎え時間の範囲など)も決まっていなかったこと

・何を大事にしたいのか、がぼんやりしたままであること(アレもコレもとなってしまっていた)

・幼稚園のしくみが分かっていなかったこと(転園可能、2年保育もあるということを知らなかった等)

などがあり、結局迷ったままの状態からは脱せませんでした。

もしかしたら「こっちが良いですよ!」と決めてもらいたかったのかもしれませんが、実際に通うのはA様ご家族です。

人に言われて決めた事は、後悔もしやすい。

だからこそご自身が納得して決めることが大事なのです。

それが、大事なお子様の進路であるなら尚更です。

一緒にベストな道をアシストすることはできますが、最終的にゴールを決めるのはA様ご家族でなくてはいけないのです。

あぁ、4月から定期的にご相談に乗れていれば・・・と反省した事例です。

事例2:後悔なく園選びができたB様ご家族

B様ご家族は、お子様の入園を見据え、4月には園選びのための情報収集をスタート。

最初こそ何園か迷っていましたが、

・最低条件を明確にする

・一緒に迷っている園のHPを見て、HP文言だけでは見えてこない園の本当の特徴をつかむ

・どんな人になってほしいか、園生活でどんなことを身につけてほしいのか、どこを大事にしたいのか、などを明確にする

・園見学、説明会の際に見るべきポイント

などを定期的に話し合い、少しずつ希望園を絞り込んでいきました。

園見学や説明会後にも、実際の雰囲気はどうだったか、”もう少し実際の様子を知りたい時にとるべき方法”などもお伝えしながら話し合い、希望の園をしっかり決めることができました。

あとは希望園に向けて願書を提出したり、面接に望むだけ。

必要以上に迷うことがなかったため、スケジュール的にも精神的にも余裕を持って、すっきりと園選びを終了することができたのでした。

ご家族のすっきりしたお顔を見て、あぁ、”定期的に相談に乗ってきて良かった”と思えた事例でした。

2組の事例から言えることは、

「園選びのスタートは一年前、もしくは半年前からのスタートでも決して早くはない」

ということ。

集中してがっつりできるなら良いですが、お子様の子育てやお仕事の合間に園選びをすることも多く、日常生活についつい気をとられてしまいます。

また、選択肢が、

・日本の幼稚園だけではなく、インターナショナルスクールなども入ってくること

・日本の幼稚園にもインターナショナルスクールにも様々なタイプがあること

・小学校就学なども視野にいれる必要がある場合もあること

など多様になってきているからこそ、”しっかり吟味&すっきり決断”をするためには、これくらいの期間を要する必要があるのです。

もちろん、1年前からでも大丈夫。

「ご家族の教育方針を固める」のに時間が必要な場合がありますので、早い分には何も問題ありません。

園選びに迷った時には。

では最後に、

「どうしても迷ってしまって決められない!」

という時の対処法をお伝えします。

迷ってしまうのは多くの場合、『情報や叶えたい想いが溢れすぎている』ため起こります。

・A園が良いらしい、B園はココが良いらしい、C園は・・・

・アレも大事、コレも大事、ココも身につけてほしい・・・

これでは、迷いがなかなか消えません。

大事な我が子だからこそ、”アレもコレも”という想いは分かりますが、大事なことはそこから「引き算」をしていくこと。

幼稚園の三年間は、確かに大事な三年間です。

けれど、この三年間で一生が決まるわけではありません。

人間は一生涯、成長していく生き物なのです。

忘れてはいけないのは、この時期は『人としての土台を築く時期』であるということ。

貴方がお子様に”こう育ってほしい!”と想っている中で、

・家で言えば基礎、木で言えば根っこを築く時期に、「必ず」育ってほしいこと、築いてほしいことは何ですか?

・この時期じゃなくても身に付くなぁと思うことは何ですか?

・そして、こんな人になってほしくないなぁと思う人はどんなひとですか?

これらを考えていくと、答えは意外とシンプルになるのではないでしょうか。

また、日本の幼稚園とインターナショナルスクールで迷った時には、

「何人として育ってほしいか、何人として世界で活躍してほしいか?」

も考えるとGood.

幼稚園生活が、ご家族にとってもお子様にとっても楽しいものであるよう、余裕を持って園選びをスタートし、”しっかり吟味&すっきり決断”を心がけてくださいね。

子ども&貴方の可能性は無限大!

この記事を書いた人

関口真美
関口真美代表
世界×教育=せかいく代表。
元幼稚園の先生で、元インターナショナルスクールの先生。 幼児教育者歴12年以上。
これまで4,000人以上の子ども達、保護者と関わってきた経験を持つ。

その中で、子どもの育て方に加え、これから来る予測出来ない時代に向けてどうすれば良いのか分からず、溢れる情報に振り回され、迷い、疲れてしまうご両親の相談に多数のってきたことから、

「よりお子様の特性・ご両親の想いに沿った、且つ、これからの社会を見据えた教育を提供したい」

と思い、
・我が子を”世界人”にするフルオーダーメイド教育コンサル(ペアレントトレーニング)
・旅を通してグローバルを学ぶ実践型グローバル教育(旅行同行)
・国際マナー講師
・セミナー、講演
を行っている。
※世界人=地球上どこでも堂々と活躍出来る人

『子どもが将来、地球上どこでも堂々と活躍出来るように、
まず、人間の土台となる幼少期をしっかり固める。』がモットー。

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