インターナショナルスクールは”義務教育”にはあたらない!プリ・キンダー・小学校等の進学前に考えたい、インター事情。


幼稚園、保育園の入園募集や面接の時期がやってきましたね。

日本と同じく4月からスタートするインターナショナルスクールも、この時期に入園募集が始まります。

中には幼稚園や保育園ではなく、

”インターナショナルスクール(以下、インター)に通わせようか・・・”

と考えている方もいるかと思います。

もしくは、

”将来自分の子をインターへ入れたい!”

という方もいらっしゃるかもしれませんね。

ではここで質問です。

インターへ入るということは、いったいどういうことなのか、しっかり考えておられるでしょうか。

そこをよく考えないと・・・「失敗した!」となりかねません。

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インターへ入れば英語力がついて万事解決!・・・ではない。

こんなお悩みありませんか?

多くの方が思う、インターへ入る一番のメリットは「英語力が身につく」というところかと思います。

そして、

”英語力が身につけば、すべてが解決だよね!”

”今後の国際社会で活躍できる力が身につくよね!”

と、もし思っているのだとしたら・・・

・・・その考えは危険です。

私は数ケ所のインターで勤務し、内部事情を見てきました。

もちろん、インターならではの良い面もあります。

しかし、「英語力を身につけさせたいから入園・入学させる」という動機では、後々貴方も子どもも苦しむことになりかねないのです。

インターへ入れるなら”日本人として”の成長は難しいと心得るべき。

なぜ0~6歳?

私は、

「インターへ入れるのなら”日本人として”を捨てる」

くらいの覚悟を持った方がよいとお伝えしています。

捨てる、というワードは言いすぎかもしれませんが、それくらいの覚悟をもっておくと、

”こんなはずじゃなかったのに・・・”

という後悔を防ぐことができます。

なぜなら、インターとはその成り立ちからも分かるように、

”日本に駐在する外国の方のための学校”

であるからです。

カリキュラムは当然外国のもの。指導方法も外国のもの。

そのため、日本の学校で自然と身につく、日本人としてのアイデンティティ(文化的習慣や振る舞いなど)を身につけることが難しいのです。

更に、言語には文化的価値観や道徳観が隠れているという研究結果も出ています。

つまり、言語とはただのツール(道具)ではなく、その言語を使う人の

・自我のあり方(自己認識)

・感性

・道徳観

にも影響を与えているのです。

※簡単に言うと、日本語を話すから日本人としての良さ、アイデンティティが作られ、フランス語を話すからフランス人としての良さ、アイデンティティが確立されるということです。

言語を獲得していく幼少期の子どもが、インターへ通うことにより英語をメインに習得していくとなれば、日本人としてのアイデンティティはなくなると考えた方が良いです。

参照:「英語教育が子どもにもたらす弊害」

将来、海外へ住むことが決まっていて、インターへ通ってそのまま海外移住するなどということが決まっているのであればよいのです。

しかしそうではなく、ただ英語を身につけさせたいが為に入ってしまうと、結果的に貴方も子どもも満足のいかない結果になってしまいます。

実際に、そのようなケースに陥ってしまう方も多く見てきました。

アイデンティティは至るところからつくられていく。

”私は○○である!”という自分は何者かということを知っている、つまり、アイデンティティは至るところから形成させれていきます。

参照:「自分(アイデンティティ)を知ることが、国際化社会での強みになる!」

叱り方1つをとってみても、日本人の叱り方と外国人の叱り方ではだいぶ違います。

それぞれ、”お国柄”が出るのです。

例えば、日本は宗教に寛容な国だと言われています。

生活の中に、神道、仏教、キリスト教が自然に入ってきています。

あなたも、

「悪いことをしたらお天道様が見てるよ!」

「蹴ったらイスさんがかわいそうだよ」

なんて叱った経験、もしくは叱られた経験があるのではないでしょうか。

このようなところからも、日本人特有の”様々なものには神がいる”という感覚や宗教に対しての寛容さが養われていきますが、他の国の叱り方ではそうはいきません。

このように、生活の中でのちょっとしたところからもアイデンティティは形成されていくのです。

海外で生活している方も、子どもに日本人としてのアイデンティティを育てるのには苦労するようです。

だからこそ、インターが候補に挙がったときには、”自分は何者か?”というアイデンティティの形成もしっかりと視野に入れて考えてほしいのです。

目先のことにとらわれて、子どもの将来の姿を見失わないようにしてくださいね。

インターナショナルスクールは”日本の義務教育”に当てはまらない。

更に、ぜひ知っておいていただきたい、インター事情をもう1つ。

それは、インターの小学校、中学校に通っても、

『”日本の義務教育”を終了したとはみなされない』

ということです。

※本来通うべき学区の小・中学校は「長期欠席扱い」になるそうです。(詳しくは下記の参照で。)

つまり、インターの小学校、中学校を経て、日本の中学校、高校に入りたいなぁと思っても、

『その資格がない』

とみなされるのです。

インターに通っていても、小学校卒業前であれば、途中で”日本の学校へ行きたい”ということになっても入ることはできます。

しかし、中学校までインターに通い、高校は”日本の高校へ行こう”と思っても、入学資格がないため、簡単には入れないのです。

また、高校だけではなく、場合によっては中学校へも行けないということになります。

なぜなら日本の中学・高校は

”学校教育法における、小学校等の課程を修了した者が中学校等に進学することを条件(予定)”にしているからです。

インターナショナルスクールではその条件を満たしていないのです。

そのため、日本の中学、高校へ入りたくてもすぐには入ることができないのです。

※一部、インターでも日本の義務教育と同等の扱いにするというところもあります(一条校といいます。)が、まだまだ少ないのが現状です。また、中学校卒業程度認定試験を受験し合格した上で、高等学校の入学者選抜試験を受験することは可能です。

※参照:「小・中学校への就学について(文部科学省)」

「高等学校入学資格 Q&A(文部科学省)」

「インターナショナルスクールの小学校を考える前に義務教育について知ろう!」

苦労なく英語を身につけさせたい!だけではなく、”子どもの進路”をこそ、しっかり考えてほしい。

昨今、”インターナショナルスクール”といっても実に様々な形態があります。

幼稚園のみ、幼稚園+小学校、小学校+中学校、小学校+中学校+高校・・・

高校まであるインターナショナルスクールは、そのまま卒業し、海外の大学に進学すれば良いのかもしれません。

しかし、海外の学校を基準にしているインターは、小学校とはいっても、日本でいうところの5年生までしかなかったり、中学校でも中学2年生までしかなかったりします。

その後の中途半端な時間をどう過ごしていくか、しっかり考えられていますか?

私が出会ってきた英語が話せる方がみな、口を揃えていうことは、

「インターナショナルスクールに行ってどうするのか?何をしたいのか?」

「信念も何もないと、日本語と英語、どちらも中途半端な人間ができあがる」

ということ。

しっかり将来の進路まで見据えて考えた上での選択ならば、何も問題はありません。

が、繰り返しになりますが、英語力が身につく!という目的だけで安易にインターを選ぶのは、子どもの進路の面からも考えものです。

特に、英語は早期に始めるのが良い!と言われることが多いため、6歳までの子が通うインターのキンダーガーテンやプリスクールは、年々増え、希望者も増えているように思いますが、

”外国人の先生がいて、英語で保育している以外は日本の幼稚園や保育園と同じだろう!”

と思われているなら要注意です。

例え日本人の先生がいても、インターは日本の幼稚園や保育園とは、援助の仕方や対応のきめ細かさもまったく違います。

日本の幼稚園や保育園と同じような対応をしてもらえると思ったら、大間違いです。

インターは学費も決して安いものではありません。

こんなはずじゃなかった・・・

こんな成長は考えていなかった・・・

などと、後悔をしないためにも、

しっかりと、子どもの将来まで見据え、考えて、進路の選択をしてくださいね!

子ども&貴方の可能性は無限大!

この記事を書いた人

関口真美
関口真美代表
世界×教育=せかいく代表。
元幼稚園の先生で、元インターナショナルスクールの先生。 幼児教育者歴12年以上。
これまで4,000人以上の子ども達、保護者と関わってきた経験を持つ。

その中で、子どもの育て方に加え、これから来る予測出来ない時代に向けてどうすれば良いのか分からず、溢れる情報に振り回され、迷い、疲れてしまうご両親の相談に多数のってきたことから、

「よりお子様の特性・ご両親の想いに沿った、且つ、これからの社会を見据えた教育を提供したい」

と思い、
・我が子を”世界人”にするフルオーダーメイド教育コンサル(ペアレントトレーニング)
・旅を通してグローバルを学ぶ実践型グローバル教育(旅行同行)
・国際マナー講師
・セミナー、講演
を行っている。
※世界人=地球上どこでも堂々と活躍出来る人

『子どもが将来、地球上どこでも堂々と活躍出来るように、
まず、人間の土台となる幼少期をしっかり固める。』がモットー。

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