《子育ての5つの科学》夜泣き、イライラ、孤独感、不安感・・・その理由を科学で解明!

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『ママたちが非常事態!?』

2016.1.31にNHKスペシャルで、こんな番組が放映されました。

ご覧になられた方も多いかと思います。

これは、最新の科学でニッポンの「子育て」・「母親」の脳と体の秘密に迫るという番組。

科学の観点から、

”なぜ赤ちゃんは夜泣きをするのか?”

”産後はなぜイライラするのか?”

”『魔のイヤイヤ期』はなぜ起こるのか?”

”子どもが生まれたのにしっかりした親になれないのは母親失格なのか?”

などが検証されていて、”なるほど!”と思うことが多くありました。

このTV番組の放映から約3年。

子育てに正解はないものの、悩みや迷いは次から次へと湧いてくる・・・

そんな”子育て迷子”の方の負担を少しでも軽減したく、「子育ての5つの科学」として放映内容を交え、改めて記事にしました。

科学の観点から”しくみ”を理解することができれば、少しでも悩みを軽くすることができるのではないか。そんなことを願って。

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子育て科学1: 貴方だけじゃない!子育てで孤立を感じる原因は”ホルモン”と”共同養育”

調査によると、子育てによって孤独を感じているママは実に7割もいるのだとか。

”子どもが生まれ、子育てを始めた途端に不安を感じる。自信がなくなる・・・”

このように思うのは、女性ホルモン、エストロゲンの影響なのだとか。

このエストロゲンは子どもを産むと急激に減少します。

すると、神経細胞の働きが変わり、強い孤独を感じるようになるのです。

これはちょっとやっかいな・・・と感じますよね。

では、何のためにこのホルモンは備わっているのでしょうか?

実はこのホルモンの働きは人間が進化したうえで備わった働き

孤独を感じることで、『共同養育=仲間と一緒に子育てしたい本能的な欲求』を促すためのものだったのです。

共同養育とは、母親1人ではなく、他の人たちと協力して子どもを育てるというもの。

人間の体には、進化の過程で、このような”みんなで子どもを育てる”という太古の昔からの本能が備わっているのです。

しかし、現在の日本では核家族が8割になり、夫の育児時間やベビーシッターの利用時間が他の国に比べてダントツに低いのが現状。

そのため、共同養育が難しい状況にあるのです。

それでも、体には”共同養育をしたい”という欲求が備わっている・・・

だからこそ、現代の日本では「誰かと繋がりたい!=ママ友」という形になっているのだそうです。

実は、「ママ友」というコミュニティが活発なのは日本特有なのだとか!

上記のような状況が、ママ友のコミュニティを活発化させているのですね。

子育て科学2: 出産後のイライラの理由。

さて、出産後には孤独感を感じると共に、イライラも感じやすくなる、なんてことも起こります。

実はこれも、「オキシトシン」というホルモンの影響なのだそうです。

特に出産後や授乳中のママたちは、赤ちゃんと触れ合うことで愛情を深めると共に、赤ちゃんを守ろうとする働きも強くなります。

そのため、他の人は敵!という認識がつきやすくなり、攻撃的になってしまうのです。

実はこのことが夫に対してもイライラして攻撃的になってしまう原因に。

旦那様が不在がちだったり、話を聞いてくれなかったりなどということがあると、旦那様のことも”敵だ”と認識してしまい、イライラの攻撃対象に。

「旦那様が奥様の目を見て、しっかりと向き合って話をすることで、奥様はリラックスして安心することができる」

ということも科学的に分かっています。

お互いが気持ちよく過ごすためにも、しっかりと向き合って会話をする機会を増やしてみて下さいね。

子育て科学3: なぜ、赤ちゃんは夜泣きをするのか。

幼児キャリア教育事業部

出産後のママたちのお悩みの1つに、「赤ちゃんの夜泣き」があげられます。

ママの睡眠時間確保が難しくなる夜泣きに、もう勘弁して・・・と思うこともありますよね。

そんな赤ちゃんの夜泣きのメカニズム。

実は胎児の時の睡眠に関係しているのです。

お腹の中の胎児は昼も夜も浅い睡眠と深い睡眠を繰り返しています。

しかし、目覚める時間は夜の方が圧倒的に多いのです。

それはなぜかというと・・・

目覚めている胎児は活動量が多く、母親の血液から多く酸素を奪ってしまい、母体に負担をかけてしまうから。

胎児は母親の体に負担をかけないよう、母親が寝ている夜間に目を覚ますことで、ママの体を気遣っているのです。

なんとも言えない優しさですよね。

そしてこの胎児ならではの睡眠リズムは生まれてからもしばらく続きます。

そう、夜泣きとは『ママを守ろうとしていたころのなごり』なのです。

つらい時期ではありますが、

”なんで泣くの!?”

ではなく、

”守ってくれていたのね”

と少し見方を変えてみると、夜泣きのストレスがすこし軽くなるのではないでしょうか。

子育て科学4: イヤイヤ期があるのは、脳が未熟だから。

ママたちを困惑させることの1つに、”イヤイヤ期”があります。

『魔の2歳児』ともよばれ、

・この時期は何を促してもイヤイヤとぐずる

・いうことを聞いてくれない・・・

など、親もぐったり。

そんなイヤイヤ期がおきるのは、

「脳の前頭前野がまだ発達しておらず、本能である欲求を抑えられることができないから」

なのだそう。

人間は本能的な欲求を前頭前野の発達によって抑えているのですね。

しかし、まだまだその発達が未熟な時期(=発達段階の時)には欲求を抑えられないためイヤイヤ期がおこるのです。

イヤイヤ期はこの前頭前野が発達することで次第に落ち着いていくのですが、実はこの部分、完全に発達を終えるのは思春期までかかるそうなのです!

なぜこんなにゆっくり発達するのかというと、

『人間はゆっくりと脳を発達させることで、どんな環境にも対応できるようにしている』

からなのだとか。

人間の脳のしくみは、すごいですね。

子育て科学5: 人間は急に親にはなれない!親になるには準備が必要。

”赤ちゃんが生まれたのに何もかも上手くいかない・・・”

”子どもが可愛く思えない・・・”

”私って母親失格?”

今、日本ではこんな風に思うママが増えているのだそうです。

しかし!このように思うのはある意味当然のことと言えるのです。

なぜなら、現在の日本では『母親になる準備の機会になかなか恵まれずにいる』からです。

実は、人間は実際に母親になる前に子どもの世話をすることで母性が磨かれ、母親になる準備ができるのだそうです。

昔は二世代、三世代が一つ屋根の下に同居することも珍しくなかった時代。隣近所との距離も近いことや、兄弟も多かったことなど、下の子の面倒を見る機会もたくさんありました。

しかし、現在では子どもの面倒を見るという機会がなかなかなく、いきなり母親になってしまうことが多いのが現状です。

そのため、戸惑うことが多くなってしまうのですね。

誰もが、子どもが生まれたからといって、いきなり母親にはなれるわけではありません。

子どもと一緒に、ママも少しずつ成長していくのです。

世間の「母親なんだから!」に気を取られることなく、ゆっくりじっくり、親子で成長していくことが大切です。

まとめ

お子様に必要なことが分かる!

いかがでしたか?

”子どもがなぜこのような行動をとるのか?”

ということが科学的に検証されると、

”自分だけではないのだ”

と安心して子育てに向き合うことができるようになるのではないでしょうか。

日本は子育てがしにくい国だともいわれていますが、これをきっかけに、もっと子育てに寛容な、みんなで子育て・社会全体で子どもを育てる、そんな子育てしやすい国になれば・・・と思っています。

せかいくでも、”親になったからこそ人生が楽しい!”と思ってくれるよう、様々なサポートをしております。

気になることがありましたら、いつでもお気軽にご相談下さいませ。

子ども&貴方の可能性は無限大!



この記事を書いた人

関口真美
関口真美代表
世界×教育=せかいく代表。
元幼稚園の先生で、元インターナショナルスクールの先生。 幼児教育者歴16年以上。
これまで約2,000組の子ども達、保護者と関わってきた経験を持つ。

その中で、子どもの育て方に加え、これから来る予測出来ない時代に向けてどうすれば良いのか分からず、溢れる情報に振り回され、迷い、疲れてしまうご両親の相談に多数のってきたことから、

「よりお子様の特性・ご両親の想いに沿った、且つ、これからの社会を見据えた教育を提供したい」

と思い、
・我が子を”世界人”にするフルオーダーメイド教育コンサル(ペアレントトレーニング)
・旅を通してグローバルを学ぶ実践型グローバル教育(旅行同行)
・国際マナー講師
・セミナー、講演
を行っている。
※世界人=地球上どこでも堂々と活躍出来る人

『子どもが将来、地球上どこでも堂々と活躍出来るように、
まず、人間の土台となる幼少期をしっかり固める。』がモットー。
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