元幼稚園の先生が教える、園選びの3つのPoint!

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幼児教育の経済学

夏が終わり、食べ物が美味しい秋の季節は、幼稚園などの説明会ラッシュの時期!

先日、こんなご相談をいただきました。

「子どもの適正に合った園(幼稚園・保育園・インターナショナルスクール)の見分け方ってありますか?」

親にとっても子どもにとっても初めての集団生活となる場。

せっかく入園しても、”もし合わなかったら・・・”と考えると、子どもに一番合う園に入れてあげたい!と思うのも頷けます。

今日は、幼稚園教諭・インターナショナルスクール保育士として働いてきた観点から、子どもに合った園を選ぶ際の3つのPointをご紹介します。

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Point 1:家庭の教育方針を確認しよう!

まず、確認しておきたいのが『家庭の教育方針』です。

・どんな子どもに育ってほしいのか?また、どんな風に過ごして欲しいのか?

・乳幼児期に大切だと思うところはどこか?どこを重視していきたいか?

・この時期にどんな部分を育てたいのか?

など、ご家族できちんと話し合いましょう。

そのうえで、園の方針をチェックするのです。

家庭での教育方針を明確にする前に園の方針を見てしまうと、

”あれもいい!これもいい!”

と良いところばかりに目がいってしまい、いざ入園してみると考え方が違ったり、子どもに合わなかったり・・・という事態になりかねません。

もちろん、園の方針も大切ですが、まずは家庭の教育方針を明確にしておきましょう。

Point 2:子どもと自分(親)のライフスタイル、性格をしっかり把握しよう!

あなたのお子さんはどんな性格ですか?

また、あなたはどのようなライフスタイルを望んでいますか?

子どもと自分のライフスタイルや性格をしっかり把握しておくことは、園選びでも重要なPointです。

なぜなら、これらにしっかりと向き合わないと、園生活が苦しくなり、楽しくなくなってしまうからです。

園生活は子どもはもちろん、親も無理なく楽しめる場所であるべきだと私は思っています。

これらを把握できると、

・子どもの得意(好き)なこと、苦手(嫌い)なことが分かっている

→園は得意なところを伸ばしてくれるか?苦手な部分へのアプローチは?

・(これから働きたいと思っているなら)働いてもよさそうな園か?

→親の参加行事が多いか少ないか、お弁当か給食かなど

・保護者の雰囲気はどうか?

→親が無理せず子どもを通わせられるか?(特に幼稚園は親同士コミュニケーションをとる機会が多いため)

などの園選びの判断基準が出来上ってきます。

より明確な判断基準をもっていることにより、園選びがスムーズになるのです。

ただ、繰り返しになりますが、実際に毎日通園するのは子どもです。

親がここに入れたい!

と思って入れても、結果、子どもの笑顔を奪うような環境では本末転倒ですよね。

子どもが笑顔で毎日楽しい!と通ってくれるように、子どもに合っているところをメインに選ぶようにしてみてください。

(可能であれば、園見学の際に実際にお子様を連れて行き、園の雰囲気を体感させるとなお良いです。)

《豆知識》

保育園=遊ぶ

幼稚園=小学校の先取りでお勉強

というイメージがある方もいらっしゃるかと思いますが、今は園によって様々な特色があります。

・遊びから学ぶ系(北欧系)

・小学校先取りお勉強系(一斉活動が主体)

・海外教育取り入れ系(モンテッソーリやレッジョエミリア系)

などなど。

ぜひ色々見てみてくださいね。

Point 3: 見学したときの子どもと先生たちの雰囲気に注目する!

園を決定する前には、何園か見学に行くかと思います。

むしろ、見学は実際の雰囲気を感じ取れるので、必ず行ってほしいと思います。

そしてその時に注目してほしいことは

『子どもと先生たちの雰囲気』

です。

カリキュラムや園の設備にばかり目が向いている人がいますが、本当に見てほしいのはこの部分。

どんなに良いカリキュラムを掲げていても、

・子どもの表情が乏しい

・活動的でない

・先生に対して緊張しているような様子がある

という姿が見られたら、その園は遠慮しておいた方がいいでしょう。

また、”先生たちの雰囲気がギスギスしている、何か変だな”と感じた場合も同様です。

先生たちの雰囲気は子どもにも直結します。

そのため、先生たちの仲があまりよくないと、お互いのフォローが行き届かず、むしろクラス同士対立してしまったり、クラスによって贔屓があったりと、安心して預けられる雰囲気ではなくなってしまいます。

※このように先生同士にトラブルが多い場合や園の掲げる方針が実際に実践されていないなど、現場の先生の想いが上手く噛み合わない園は、離職率が高くなっています。

先生がコロコロ変わる園は疑った方が無難です。

それとは逆に、

・子どもが笑顔で活動的であり、いきいきと過ごしている

・先生たちも笑顔で子どもに接し、楽しそうにしている

などという園は、園全体で子どものことを見守り、育ててくれます。

見学の際には、子ども・先生の表情、雰囲気にぜひ注目してみて下さい。

更にもう一つ、見るべきポイントがあります。それが、

「見学に行った際、子どもたちから自然に「こんにちは!」などと挨拶、もしくは声をかけてくれるか。」

です。

挨拶などのマナーができることは、世界で活躍するための”人間力”の面でも重要ですが、無理矢理やらせるものではありません。

子どもたちから自然に挨拶してくれる園は、日頃から先生方が園に来客があった時に挨拶している証拠。

子どもは先生のことを良く見て真似をしますから、先生方のマナーがしっかりしている証拠だといえます。

もし可能であれば、入園説明会などではなく、あえて何の行事もない日に見学にいくことをおすすめします。

インターナショナルスクールの場合

ここまでは幼稚園、保育園、インターナショナルスクール、すべてに共通するポイントをお伝えしましたが、インターナショナルスクールを検討する場合にはぜひ、有資格者の人数も確認してほしいと思います。

※ただし、せかいくでは6歳までにインターナショナルスクールに通うことはおすすめしていません。

理由はいくつかありますが、簡潔にまとめると、

「本当に世界で活躍するための力と語学力を身に付けるためには、6歳までにしっかりと母語の土台、文化的習慣を養わなければならないから」

です。

参考記事:『後悔しないために知っておきたい!6歳までのインターナショナルスクール事情。』

インターナショナルスクールは日本の幼稚園のように、文部科学省管轄の”学校法人”ではない場合がほとんどです。

つまり、有資格者が一人もいなくとも”インターナショナルスクール”と名付けることができるのです。

(認可外保育施設と認定されているところは、保育士資格者数名必須。私が働いていたところは、全園児120名に対し保育士は私を含め2名のみ。)

そのため、幼児教育・保育資格保持者がどれくらいいるか、は個人的にはしっかり確認した方が良いと思います。

もちろん、”資格がある=優秀”とは直結しないのですが、少なくとも資格者は専門的に学んできている人ですので、有資格者が多くいるインターナショナルスクールの方が、子どものサポート面、衛生・安全においても心強いのは間違いないです。

まとめ

キッズスペースプランニング

いかがでしたか?

園選びの3つのPoint。

他にも選ぶPointはいくつかあるかと思いますが、大きく分けて、また、重要になってくるのはこの3つです。

もし機会があれば、その園を卒園した子どもたちの小学校での様子を、(本人からではなく)客観的に聞けるとよりGoodです。

あ、それから園バスや制服がかわいいからといって、それだけで選ぶのはあまりおすすめしません。

6歳までは、人間の土台を築く大切な時期。

説明会や園見学の際には、ぜひこれらのPointを加味してお子様も貴方も、自分らしくのびのびと成長できる園を探してみて下さいね!

子ども&貴方の可能性は無限大!

この記事を書いた人

関口真美
関口真美代表
世界×教育=せかいく代表。
元幼稚園の先生で、元インターナショナルスクールの先生。 幼児教育者歴16年以上。
これまで約2,000組の子ども達、保護者と関わってきた経験を持つ。

その中で、子どもの育て方に加え、これから来る予測出来ない時代に向けてどうすれば良いのか分からず、溢れる情報に振り回され、迷い、疲れてしまうご両親の相談に多数のってきたことから、

「よりお子様の特性・ご両親の想いに沿った、且つ、これからの社会を見据えた教育を提供したい」

と思い、
・我が子を”世界人”にするフルオーダーメイド教育コンサル(ペアレントトレーニング)
・旅を通してグローバルを学ぶ実践型グローバル教育(旅行同行)
・国際マナー講師
・セミナー、講演
を行っている。
※世界人=地球上どこでも堂々と活躍出来る人

『子どもが将来、地球上どこでも堂々と活躍出来るように、
まず、人間の土台となる幼少期をしっかり固める。』がモットー。
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