おはようございます。
乳幼児期からココロが震える本物体験を提供し、『真の”グローバル脳”と”ココロ力”を育てる専門家』、ワールドkidsプロデューサーのMasamiです。
先日の我孫子市で起こった事件。
保護者会会長が逮捕されるという衝撃的な事件となり、日本中に不安が広がっています。
”子どもたちをどのように守るのか”という、被害者にならないための対策はもちろん重要。
しかし、最近は犯罪が年少化してきており、カッとなって事件を起こすなど、”子どもが加害者”となる事件も増えてきています。
そんな背景もあり、今回は、カッとならない、”がまん”の出来る子に育つために必要なことを考えていきます。
目次
「がまんしなさい!」
とは良く聞く言葉。
そもそも、”がまん”ってなんなのでしょう?
大辞林によると・・・
・感情や欲望のままに行動するのを抑え堪え忍ぶこと。辛抱すること。
・我意を通すこと。わがまま。強情。
・仏教によるところの七慢の一。実際には存在しない我が自己の中心にあると考え、それを根拠として行動する思い上がった心。おごり高ぶり。
とあります。
つまり、”自分の思い通りに行動したい気持ちを抑える”ことを”がまん”というのですね。
自分の気持ちを抑えることは理性にも通じるところですので、”がまん=理性”ともいえますね。
そんながまん=理性をコントロールしているのは前頭葉。
ここの働きが弱いと、カッとなりやすく、自分の欲望を抑えづらいという調査結果も出ています。
では、どうすれば前頭葉をしっかり育て、がまん=理性がしっかり出来る子になるのか?
その鍵は・・・自己肯定感と話し合い(納得感)!
※自己肯定感については過去記事参照:
「『逃げ恥』に学ぶ!わが子を自尊感情の低い子にしないたった2つの方法。」
「親の言葉は子どもの心に染み付く!自己肯定感にも影響する言葉は孫にまで・・・!? 」
例えば、何かを欲しくて駄々をこねたとき。
ただただ、「がまんしなさい!」では子どもは納得がいきません。
がまんしなさい!というだけでは、
・自分は否定された
・どうせ親(世の中)には自分の気持ちを理解してもらえない
という気持ちが芽生え、無理やり自分の気持ちを抑えられることが続いてしまいます。
子どもは小さければ小さいほど、親が世の中のすべてです。
その親に自分を分かってもらえないとなると、前頭葉がうまく育たず、突然、カッとなってしまう、いわゆるキレやすい子や世の中に絶望してしまう子、世の中に認められるためにすごいことをやってみたいと犯罪に走ってしまうことにも繋がってしまうのです。
そうならないためには、日ごろから、しっかりと子どもと話し合うことが大切。
なぜ我慢しなくてはいけないのか、代わりの策はないか、どうすればいいのかなどを話合うことで、子どもはしっかりと納得することが出来ます。
すると、
・自分はしっかりと受け入れられている
・自分は愛されている
という自己肯定感が育ちます。
これが、前頭葉へも作用し、しっかりとがまん=理性を育てることに繋がるのです。
もちろん、”毎回毎回子どもが駄々をこねる度にその場で必ず話し合いをしなさい”というわけではありません。
ただ、日ごろから子どもと話し合うことを心掛けるか掛けないかで、子どもの成長はだいぶ変わってくると私は思います。
子どもだって1人の人間。
その時は理解できないような難しいこともあるかと思いますが、”しっかりと説明した、向き合った”ということが大切なのです。
習慣は1日にしてならず。
ぜひしっかりと子どもと話し合う習慣をつけて、子どもの自己肯定感と前頭葉をしっかりと育ててくださいね!
子どもと向き合うことは、自分と向き合うことでもあります。
子どもを通して自分とも向き合うことで、しっかりと今後のより良い未来へと進んでいくこともできますよ!
子ども&あなたの可能性は無限大!
Category マナー . 専門家コラム . 発達 . 親と子のコミュニケーション 2017.04.27