今日は昨日に引き続き、“お弁当”についてです。
お弁当に好きなものばかりを入れるということは、あんまり良くないということを昨日お伝えさせていただきました。
なぜ良くないのか?
その理由の1つはお弁当が…
『達成感や自信、自己肯定を身に付けるきっかけ』
になるからです。
お弁当とは不思議なパワーを持っています。
普段、おうちでは食べられない苦手なものでも、お弁当箱に入り、いつもとはちがうお箸セットを使って、友だちみんなと食べる。
それだけで、苦手なものもなんだか美味しそうに見え、食べられるような気がするのです。
もちろん、最初からそんなことはないでしょう。
でも、苦手なものでも友だちと同じものが入っていると喜んだり、友だちの食べる様子を見たり、励まされたりしながら、
“ぼくも/わたしも頑張って食べてみよう!”
という気持ちが生まれるのです。
食べられたときの子どもの表情は、『みてー!食べられたー!!』と、なんとも言えず、達成感と自信に満ち溢れています。
“これでいいんだ。ぼくだって/わたしだって出来るんだ!”
という自信が、からだ全体から溢れているようです。
このように、苦手なものでも、頑張れば自分は出来る!という経験をさせてあげることが、子どもの成長に不可欠なのではないかと私は思います。
そんな経験がわかりやすく出来るものの1つが、目に見える形で克服できる、
“苦手な食べ物にチャレンジする”
ということだと思っています。
もしかしたら、お弁当や幼稚園・保育園で食べられたものも、おうちでは食べられないかもしれません。
お弁当に入れても、食べられない日が続くかもしれません。
それでも、子どもは一生懸命チャレンジして、人生の中で最初にぶつかる壁(!?)に挑んで、成長しようとしています。
まったく食べられなかったものが、一口食べられるようになっただけでも、凄い進歩です。
出来たときには、大袈裟なくらい褒めてあげてください。
そして、根気強く見守ってあげてください。
忙しいときもあると思いますが、好きなものの中に、たった1品苦手なものを入れるだけで、子どもが成長するきっかけを作ることが出来ます。
「○○も食べてくれるととっても嬉しいな!」と伝えると、子どもは親の喜ぶ顔を思い描きながら、チャレンジしてくれることと思います。
ぜひ、子どもの為にも、好きなものばかりのお弁当ではなく、その中に1品、苦手なものを入れてみてくださいね。
きっと、見違えるほど成長した子どもたちに会うことが出来ますよ(*^^*)
Category 食育 2015.03.19