夏になるとよく出る、光化学スモッグ注意報。
頻繁に注意報がでるので、「大したことない」と思っていませんか?
実はその正体は、大気汚染なのです。
今日は改めて考えるとどんなもの?洗濯物は干しても大丈夫なの?という乳幼児期の子どもがいる方にとっては疑問だらけの(!?)光化学スモッグについてです!
目次
光化学スモッグは吸いこむと人体に悪影響を及ぼす「もや」のことです。
光化学スモッグができる手順はというと・・・
大気中に含まれる窒素酸化物(排気ガスなど)と、揮発性有機化合物(塗料など)の2つの物質が、太陽の紫外線を受けて化学反応を起こす
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光化学オキシダントという物質ができる
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この光化学オキシダントの濃度上昇によって、空気に「もや」がかかる
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この現象が光化学スモッグ!
となっています。
光化学スモッグの主な成分はオゾン。
オゾンには強力な殺菌・酸化作用があるため、人や植物には害があり、人体に悪影響を及ぼすのです。
すぐに室内へ避難しましょう。
また、風向きによっては室内に入り込むことがありますので、窓は極力しめましょう。
特に、乳幼児やお年寄り、身体の弱い人は影響を受けやすいので注意が必要です。
光化学スモッグはマスクをしても意味がないと言われていますので、極力屋内に避難するようにしましょう。
光化学スモッグの症状は以下のものが多いと言われています。
・目の痛み、チカチカする
・のどの渇き、痛み
・頭痛
・からだのだるさ
などです。特に出やすい場所は、外気に触れやすい目と空気が通る呼吸器だと言われています。
症状が出た時の対処法としては・・・
・目がチカチカしたり、痛いときは、水道水で洗浄し、のどに痛みを感じたときは、うがいをしましょう。
・皮膚にかゆみがある場合はシャワーなどで洗い流しましょう。
・洗眼やうがいをしても良くならないときや、呼吸困難やけいれんがあるときは、医師の診察を受けましょう。
直接体に触れる洗濯物。
外に干していたら洗濯物にも影響があるのではないかと心配ですよね。
でも実は・・・洗濯物は外に干していても心配することはないのです!
なぜなら、光化学スモッグは『衣類や布団などにぶつかると酸素に分解されてしまうから』です。
そのため、洗濯物や布団などに付着して、何か影響を及ぼすということはありませんので、安心して下さいね(*^_^*)
光化学スモッグは夕方以降になり、温度が下がったり紫外線の量が減少したりすると、分解されて無害の物質に変わりますので、
むしろ夕方になるまで干しっぱなしにした方がよいとも言われています。
いかがでしたか?
小さい時から耳にしているため、大したことないだろう・・・とあまり気にしたことがなかったかもしれませんが、これを機に、注意報などが出た場合には気を付けてみて下さいね。
注意報が発令される時期は4月~9月。
注意報が解除されなくとも、上記に書いたように、夕方になり紫外線量が減少したり、日が落ちると自然に無害になりますので安心してくださいね。
家族で外出することが多くなるこの時期。光化学スモッグには気を付けて過ごして下さいね!
Category 専門家コラム 2015.07.11