おはようございます。
乳幼児から心が震える本物体験を提供し、『真にグローバルに活躍する子どもをプロデュースする専門家』、ワールドkidsプロデューサーのMasamiです。
今日は海外の園にお子さんを通わせていたことのある方、日本でインターナショナルスクールに通われている方にはもしかしたら経験があるかもしれないお話です。
子どもの園での様子は見れないからこそ、心配にもなるもの。
そんな時、お子さんの園では先生たちはどのように対応していますか?
私がインターナショナルスクールに勤めていて感じたことは・・・
目次
ということです。
外国の方と一緒働いていると、「考え方が違うなぁ」と感じることは多々あります。
先日のコラム(→「世界は広い!異文化プチ体験びっくり編:「え?子どもってたためるの?」 」)でも書いたように、”洋服をたたむこと”の必要性をあまり感じないなど、各国の文化によって考え方が違うのはもっともなことです。(日本人でも考え方は人それぞれですよね。)
そんな”違い”は保護者から相談を受けたときにも如実に表れてきます。
幼稚園や保育園で働いていて必ずと言っていいほど相談があるのが、
「うちの子が園に行きたくないと言っているんです・・・」
というお悩み。インターナショナルスクールでも例外ではないようで、同じようなお悩みがあったことがありました。
その子の両親は日本人。もちろん、お子さんも日本人です。
原因は友だち関係で、上手く意思疎通が図れないことが引き金になったようでした。
では、そのようなお悩み相談を受けたとき、それぞれの国ではどのように対応し、どこを重視するのでしょうか?(ここでは日本と海外という大まかなくくりで考えています。)
日本→受け入れと共感。また、園側の責任でもあると考える。
海外→問題の解決。また、親側の責任でもあると考える。
大まかにいうと、このような区別が見られます。
保護者の気持ちを受け入れ、保護者の気持ちに共感することから始まります。そのため、じっくり話を聞いたうえで、
「大変でしたね、辛かったですね。」「(そのことに)気づかずに申し訳ありませんでした。」「勇気をだして伝えてくれてありがとうございます。」
などという保護者の気持ちに寄り添った、共感と受け入れの言葉が出てきます。その後で、問題解決に向けて話し合いを進めます。
「なぜすぐに(園に)教えてくれなかったのか?」「家でどのように子どもに話をしている・対応しているのか?」「(園ではそんなことないが)どうすればいいと思うか?」
などという問題解決に向けての言葉がまず出てきます。(保護者の話を途中で遮って質問することもたまにあります。)
もちろん、”伝えてくれてありがとう”という気持ちはありますが、”共感して受け入れる”という姿勢をあまり見せないため、日本人にとっては「何度話しても伝わらない」と感じてしまうのです。
実際に、相談に来てくれた保護者の方は、何度も園に足を運んでいました。
もちろん、どちらの対応が良いか悪いかと言うことではありません。
ただ、先生たちの保護者対応の仕方にも、日本と海外では違いがあるということを覚えておくと、海外の園で過ごす時、外国の先生と付き合う時には役に立つと思います。
日本人にとってはすぐに問題解決に向かおうとする対応はいささか違和感を覚えるものですが、海外の人にとっては、まずは共感するということに違和感を感じているのかもしれません。
これは、保護者対応に限ったことではなく、友人同士、日常生活の中でも、相手によって自分の考え方や対応を変えられる柔軟な姿勢はとても重要ではないかと思います。
そうでなければ、”ちっともわかってくれない!”という相手への不信感につながってしまいます。
(今回の事例でいうと、勤めていたインターナショナルスクールは”日本人としての基礎も大切に”ということも売りの園であり、かつ、相手が日本人だったので、”インターナショナル”にこだわりすぎるのではなく、日本式の対応をすれば、もっと早めに解決していたのかもしれないなと個人的には思いました。事実、私が間に入り、日本式の対応をすると、保護者の方も”わかってくれた”と感じて安心してくれたようです。)
そうならないためにも、世界にはたくさんの価値観があるのだということを身をもって体験する機会をたくさん設けていきましょう!
そのことが、世界で活躍する1つの力になるのですから。