昨日は子どもの寝相についてお話しました。(→「寝相は悪い方が良い!子どもの寝相が悪い2つの理由。」)
今日は睡眠関係第2弾、「子どものいびき」についてです。
寝相は悪い方が良いのですが、子どもがいびきをかいている場合には注意が必要なのです!
たかがいびき…ではない!
近年、大人のいびきと睡眠時無呼吸症候群の関係は注目されているところ。
しかし、子どもでも睡眠時無呼吸症候群になることがあるということはご存知ですか?
子どものそのいびき、もしかしたら睡眠時無呼吸症候群になっているのかもしれません。
目次
子どもがいびきをかく年齢は3~6歳に多いと言われています。(もちろん、それ以外の年齢でも見られることがあります。)
その中で、もっとも多い原因は『扁桃腺肥大』です。
扁桃腺肥大は、赤ちゃんから学童期の幼児に多く見られ、珍しいものではありません。
しかし扁桃腺肥大になり、いびきをかくようになると、空気の取り込みが悪くなり、酸素が不足した状態になってしまうのです。
いびきで熟睡できないということは、成長ホルモンの分泌も悪くなることに繋がります。
また、気道が狭くなると、睡眠だけではなく、体型にも影響を及ぼしてしまいます。
もし、扁桃腺肥大になり、大人顔負けのいびきをかいているようでしたら、病院で相談してみましょう。
扁桃腺肥大の他にも、いびきをかく原因になるものがあります。
それは・・・『鼻の疾患』です。
大人でも、鼻が詰まると苦しくて口呼吸になりますよね。
子どものまだ発達途中の気道に、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などがあると、口呼吸することになりますので、いびきの原因になります。
鼻水がいつまでも止まらない、黄色い鼻水が出るようになったなどの姿が見られたら、病院へ行くようにしましょう。
「寝る子は育つ」と言いますが、成長ホルモンが寝ている間に活発に促されていることは周知の事実ですよね。
それが崩されてしまうと、子どもの日常生活に支障をきたしてしまいます。
いくら長く寝ていても、質の良い睡眠ではないため、成長障害・発育障害になってしまうこともあるのです。
・日中の過度の眠気(ボーッとしていることが多い)
・注意力・集中力低下(落ち着きがない)
・呼吸が荒い、いつも口呼吸をしている
・夜間に激しいいびきをかく(大人顔負けのいびき)
などの症状が見られたら、1度医療機関を受診してみましょう。
”たかがいびき”と考えず、子どものいびきには十分、注意しましょう!