昨日は、ハサミデビューはいつからがいいのか?
と、適正年齢を考えました。
今日は、実際に子どもたちにどのように使い方を伝えていけばいいのか、現場でのやり方を交えながら、ご紹介します。
目次
1.重要なのは…『ハサミ選び』
まだ握力が弱い子どもに大人のハサミは難しいので、子ども用のハサミを用意してあげましょう。
2.安全ばかり求めない
かといって、子ども用でも、プラスチックで尖端が丸みを帯びているような、“安心安全”を追求したようなものは避けましょう。
これらは紙がよく切れませんので、逆に子どもがイライラしてしまうことも。
子ども用でも、しっかり切れるものを与えましょう。
“本物”を与えると、子どもはしっかり理解して丁寧に安全に使うことが出来ます。
“子どもだから…”と思っていてはダメですよ!子どもたちは賢いのです。
3.はじめは横について、ハサミの持ち方、紙の持ち方を教えよう!
子どもが慣れるまでは、横について様子をみてあげましょう。
ただし、あんまりじーっと見ていたり「あぁ、危ない!」などと、口を出したりするのは考えもの。
子どもの集中を切らしてしまい、ケガにつながる恐れがあります。
きちんとハサミと紙を持つことができれば、めったなことではケガはしませんので、見守る姿勢を大切にしてくださいね。
ただし、『ハサミのお約束=マナー』はしっかり伝えるようにしましょうね。
4.まずは短冊形から切ってみよう!
はじめは、1回で切れる短冊形の紙(横に細長い長方形)を用意しましょう。
チョキっと切れるので、面白くなり、ハサミにより興味を持つようになります。
慣れてきたら線を切るなど、少しずつ切る回数を増やしていきましょう。
今はハサミ練習用のワークシートが売られていますので、ぜひ使ってみてくださいね。
ここでは、幼児教育現場でハサミを使う前に、子どもたちに説明していることをお伝えします。
1.必ず座って使うこと
2.ハサミで遊ばないこと
3.人に向かってハサミを向けないこと
4.友だちの髪、指(体)、服を切らないこと
5.もちろん、自分も同様
6.使い終わったら必ず刃は閉じること(ハサミを置く歳には必ず)
7.人に渡すとき、片付けるときは刃を持つこと
この7つは事前に身振り手振りも交えながら説明してあげてください。
これは身振り手振りがポイント。
口で説明するだけでは、子どもにとっては難しく、よくわからないことがあるからです。
すこし大げさに行うと、よく理解してくれますよ。
いかがでしたか?
「うちの子にはまだ早いかも…」と先伸ばしにするのではなく、様々な経験を積むためにも、興味を引き出しながらハサミへと誘導してあげましょう。
園では経験の浅い子はすぐに分かります。
それが、悪いことではないですが、色んな経験をさせてあげるのは大切なこと。
ハサミが上手になると、工作や遊びの幅が広がるので自信にも繋がりますよ!
ぜひ、2歳を目安にハサミデビューをしてみてはいかがでしょうか(*´∀`)?