さて、今日は昨日の続きで、乳幼児の目の発達についてです。
子どもの視力の推移は前回お伝えしました。(→「子どもの視力ってどのくらい?気になる子どもの目の発達!Vol.1」)
今日は気になる子どものしぐさや視力とテレビの関係をお伝えします。
目次
よく、「テレビを見ると目が悪くなる」といわれますよね。
どんなに注意しても、テレビの近くに行ってしまう子どもたち。目が悪くなるのではないかと心配になりますが、それは本当でしょうか?
眼科医の方によると・・・
『乳幼児は視力が未発達のため、興味のあるものに近づいて見ようとするのは、自然な反応』
だそうです。
乳幼児が近づいてテレビを見てしまうのは自然なことで、重要なポイントは、
「テレビに近づきすぎて視力が悪くならないか」
ではなく
「“視力が悪いから”テレビに近づいているのではないか」
ということだそうです。
一般的には、画面の高さの3倍くらい離れて見るのが良いと言われていますが、視力が未発達な乳幼児のうちは、それより近くで見ることも多いのだとか。
と、いうことは視力が発達するにつれて、自然とテレビとの距離をとるようになるということですね。
そうはいっても、視力低下は心配なもの。
乳幼児の視力低下を防ぐには、テレビ画面との距離よりも視聴時間に気をつけましょう!
視聴時間のポイントは・・・
『30~45分くらい見たら、適度に休憩をはさむべし!』です。
目が悪い=近視と結びつきがちですが、実は乳幼児期に気を付けたいのは”遠視”や”乱視”、”斜視”。これらが”弱視”に繋がってしまうからです。
弱視とは、物を正しく見ることができず、視力の発達が止まってしまった状態のこと。
遠視や乱視、また、斜視があると、目からの刺激を脳が正しく理解することが難しくなってしまいます。そのために、発達がとまってしまうのですね。
弱視を防ぐためにもなるべく早く、子どもの目の状態を知っておきたいですよね。
どんなしぐさが見られたら、気を付けるべきなのでしょうか?
・目を細めたり、横目で見ようとする。
・異常に近づいて見る。
・まぶしそうにする。光を嫌う。
・明るいところで片目をつぶる。
・目をよくこする。目をパチパチさせる。
・目が左右に揺れ動く。
・視線が内や外、上や下にずれることがある。
・涙が常に流れる。長い間目やにがでている。
・顔を上げて物を見る。頭を傾けて物を見る。
・あきっぽく、おちつきがない。
などのしぐさが見られたら、医療機関を受診すると良いと思います。
いかがでしたか?
最近では大人のほとんどが視力矯正をしているという事実もあります。
乳幼児の頃が大切だと言われてる「視覚発達期」に正しい目の発達を養えるようにしましょうね(*^_^*)