さて、6月は食育月間ということで、今日も昨日に引き続き食育のお話です。
皆さんはイギリスの給食をご存じですか?食事はあまり美味しくないと評判のイギリス。
実は、給食もすごいことになっているようなのです。↓
上記の写真はテレビ番組でも何度か取り上げられている”マーサペインさん”(当時9歳)がブログに上げた実際の給食の写真です。
食べ盛りのはずの子どもの給食がこれだけとは・・・驚きです。
なんでも、サッチャー政権以降コスト削減のため、フライドポテトやチキンナゲット、チョコレート、ハンバーガーなどの脂だらけのジャンクフードがメインな上、得体の知れない魚や肉が横行しているという食の無法状態になっているそうです。
マーサペインさんと同じようにイギリスで有名なのがジェイミー・オリヴァーの番組、『ジェイミーのスクールディナー』です。
ジェイミーは有名芸能人をはじめ、クリントン元大統領などの大物政治家なども店に来るというすごい料理人。イギリスの給食事情を改善するべく、立ちあがった人です。
こんなすごい人が給食を作るのなら食べてくれるだろうと思いきや・・・まったく食べない子どもたち!
毎日同じもの、似たようなものしか食べていないと、別の美味しいものを出されても見向きもしなくなります。
それは・・・慣れていないから。そのため、初めてみるもの、慣れていないものは「まずいと思い込む」のです。
また、たとえ食べたとしても、味に慣れてないから吐き出すということもあるのです。
さらに驚くべきことは、ニンジンやセロリなどの緑黄色野菜のみならず、リンゴやバナナなどの果物類やサンドイッチ、カレー、フライドチキンですら慣れていないと受け付けなくなる、という点です。
いつも食べてるチキンナゲット(脂肪と皮と骨をすり潰して揚げたもの。肉が入ってない。)は食べるのに、フライドチキンすら食べなくなってしますのです。
人間というのは慣れたものを優先的に食べるんだな、と如実に感じる出来事ですよね。
だからこそ、幼少期から様々な味に出会わせてあげることは大切だと思います。
では、ジェイミーはそんな子どもたちにどのようなアプローチをしているのか?
それはまた明日、お伝えします。