乳幼児期の子どもって、よく鼻水が出ているイメージですよね。
先日も、子どものいる友だちから、「鼻水なんてしょっちゅうでてる」という話を聞きました。
けれど、なぜ子どもはそんなにも(!?)鼻水がでやすいのでしょうか?
そもそも鼻水とはなぜでるのでしょうか?
実は鼻水は、普段、風邪を引いていないときにも出ているって知っていましたか?
これにより、鼻の中の粘膜が乾燥するのを防いでいるのです。
ではなぜ、普段は出てこないのかというと、実は、喉の方に流れていっているからなのです。
では風邪を引くとどうなるかというと・・・鼻水の量が一気に増えるのです。
細菌から体を守るための防衛反応ですね。
そのため、喉の方に流す事ができなくなり、出てきてしまうわけなのです。
元気そうな子どもでも、なぜか鼻水は出ている・・・これは子どもは大人と比べて免疫力が低いので、すぐに風邪にかかってしまうためです。
そのため、防衛反応も大人に比べてすぐ出てくるのです。
最近の小児科では、風邪が原因の鼻水の場合には、菌を外に出した方がいいという理由で、鼻水を止める薬を出さないようになってきているようです。知らなかった!
けれど、いつまでたっても少しも収まらないと心配になりますよね。その鼻水、風邪が原因ではないかもしれません。
その原因とは・・・アレルギー!ここで、アレルギーや免疫力低下になりやすい、5つの特徴を紹介します。
1.口を開けている事が多い。
口呼吸は大人でも、やめた方がいいと言われています。それは、鼻呼吸に対して最近を倒す力が弱いためです。
2.粉ものを多く食べている。
特に小麦は体を冷やしやすく、アレルゲン(=アレルギーを引き起こす物質)になりやすい食べ物ですので取りすぎには要注意!
3.麦茶をよく飲んでいる。
これは意外な理由かもしれませんが、小麦に反応する子は大麦にも反応してしまうのです。
4.体、特に腸を冷やすものをよく食べている。
「免疫機能を高めるには腸を健康にするべし!」ということを聞いたことはありませんか?
大人でも、腸を冷やして免疫力を弱めてしまうのは避けましょう。特に、冷たい飲み物やアイスクリームの取りすぎには注意が必要です。
5.生ものを食べている
お刺身やサラダなどは子どもでも好きなもの。しかし、生のタンパク質は子どもの体は「敵」だと認識してしまい、アレルゲンとなってしまうことがあります。
いかがでしたか?食生活を見直すことが鼻水にも効果的なのですね。
特に、2の麦茶は意外だと感じられた方も多いのではないでしょうか?
けれど、麦茶を毎日大量に飲んでいた子が麦茶をやめたら、ぴたっと鼻水が止まったという事もあるそうです。
勿論、本当にアレルギーかそうじゃないかは検査をしないとわかりませんので、どうしても鼻水が止まらない時には、病院できちんと検査をしてもらうようにしましょう。
また、透明な鼻水ではなく、黄色い鼻水が出たらなるべく早く病院(耳鼻科)へ行きましょう。
副鼻腔炎(いわゆる蓄膿(ちくのう))になっているのかもしれません。そのまま放っておくと、蓄膿が悪化して中耳炎になったり、最悪、手術をしなくてはならなくなったりするかもしれません。
鼻水が出ているときには、色にも注目してみて下さいね!
Category 専門家コラム 2015.05.25