労働力をどう確保するか?


※今日はいつにもまして長文で、私の鬱憤が吹き出していますのであしからず。

先日テレビ報道の中で、

“少子高齢化が進む中、労働力をどのように確保するのか?”

というテーマで、各党の政策を紹介していました。

見ているとだいたい半分くらいの党が、

『女性と保育』

について焦点を当てているようでした。

“女性が働きやすく、社会的地位の向上を…”
“保育施設の増設”
“幼稚園・保育園の無償化…”

私がこれを聞いて思ったことは…

“これだけ??”と、“無償化したら、今でさえ少ない給料はどうなっちゃうの!?”です。

女性が働きやすいように、保育施設の増設…確かに分かりますが、具体的にどうすれば保育施設を増設出来るのか、まるで説明していなかったからです。

(報道特集自体も短かったので、もっと詳しくやれば分かったのかもしれませんが…)

私は政治に関してはとても疎い自覚がありますが、失礼ながらこれに関しては、本当にやる気があるのかな?

と、思ってしまいました。

なぜなら、私は保育施設などを増設するのは簡単だと思っているからです。

保育者(幼稚園教諭・保育士)の給料をあげればいいのです。

みなさんは保育の資格を持っている方が、保育所などの保育関係職につくのはどれくらいの割合か、ご存知ですか?

…約半数です。

実に約半数の人は、保育職以外の仕事につくのです。

なぜって?
私が保育者として勤めてきて思うに、労働環境と給料が見合ないからです。

こんなこともいまだに言われることもあります。

『いいよね、先生は。子どもと遊んでればいいんだもんね。子どもが帰ったら帰れるんでしょ?』

…そんなわけありません!!!

保育者を見下しているのか?
とても憤慨です。

特に幼稚園で勤めていたときに、よく言われました。

保育者はただ遊んでいるわけではありません。

『命を預り、命を育む』責任の大きい仕事をしているのです。

何もわからない人たちからみれば“ただ遊んでいるだけ”に見えるかもしれませんが、そこには保育者の細かい気配りや思いが隠れています。

子どもが帰ったら、仕事が終わるわけではありません。

むしろ、そこから始まるといっても過言ではありません。

少し内情をお話ししますと…

送迎のためバスに乗り、園全体の掃除をし、クラスに戻って部屋を整え、全体での職員会議を終え、ほぼ毎日行事があるため(大きい、小さいに関わらず)、学年での会議もする。

その間に怪我をした子、気になる子の保護者へ電話で連絡を入れ、その日のクラスの様子を所定の用紙に記入する…

時には保護者の方からクレームも入りますのでその対応。

この時点で定時は既に2時間は超えています。

そこから更に明日の保育の準備、行事の準備をするため、毎日3時間は定時を超すのが普通です。

大きな行事の準備だと、もっとかかることも…

休日は家に持ち帰って記録を作ったり、園では終わらない製作物を作ったりしています。

それでも残業代は一切でません。

子どもを抱いたり、重い荷物を運んだりするので腰を悪くしてしまうこともあります。

もちろん、園によって個人差はありますが、早く帰れても、やはり、家に持ち帰って仕事をすることが多いです。

…このような現状から、せっかく保育者の職についても、3年以内に半分はいなくなってしまいます。

お母さんになってから保育士の資格を取られた方を何名か知っていますが、みなさん口を揃えて言うのが、

“働こうと思ったけど、給料と責任の比重が合わないから働けない”

ということです。

今は保育の現場でも男性が増えてきており、かつての“保育の先生は女の人”という職のイメージはもう古いです。

よく、“保育の仕事はボランティアだと思って”…とも言われますが、

『保育だって“仕事”』なのです。

この職で一生食べていこう!と思う方も大勢います。

・ただでさえ少ない保育者のなり手をどう増やすか。

・学校を卒業して、違う職にいってしまう保育資格保持者をどう保育業界に定着させるか。

が、保育所増設の鍵になってくると思います。

そのためには、“準保育士”という制度を導入するのではなく、“きちんと保育の勉強をした”保育者のやる気と待遇を改善するのが一番ではないのかと私は思います。

保育施設の増設と口で言うのは簡単ですが、本当に内情を知っているのか?

ぜひ一度、政治家の方に保育者体験をしていただき、保育現場の重要さと大変さを知っていただきたい!と思いました。

そして、ワールドkidsプロデューサーとして、“せかいく”のビジネスは勿論のこと、保育者の待遇改善も目指す!と決意した今日この頃です!

長文失礼致しました。

あ、今日は保育者の大変さばかりを伝えてしまいましたが、もちろん楽しいところもたっくさんありますよ(*^^*)

保育者を目指す皆さん、怖がらないで下さいね~!

この記事を書いた人

関口真美
関口真美代表
世界×教育=せかいく代表。
元幼稚園の先生で、元インターナショナルスクールの先生。 幼児教育者歴12年以上。
これまで4,000人以上の子ども達、保護者と関わってきた経験を持つ。

その中で、子どもの育て方に加え、これから来る予測出来ない時代に向けてどうすれば良いのか分からず、溢れる情報に振り回され、迷い、疲れてしまうご両親の相談に多数のってきたことから、

「よりお子様の特性・ご両親の想いに沿った、且つ、これからの社会を見据えた教育を提供したい」

と思い、
・我が子を”世界人”にするフルオーダーメイド教育コンサル(ペアレントトレーニング)
・旅を通してグローバルを学ぶ実践型グローバル教育(旅行同行)
・国際マナー講師
・セミナー、講演
を行っている。
※世界人=地球上どこでも堂々と活躍出来る人

『子どもが将来、地球上どこでも堂々と活躍出来るように、
まず、人間の土台となる幼少期をしっかり固める。』がモットー。

Category 専門家コラム 2015.03.26

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