さて、昨日は本(活字)を読む意義について私なりの考えをお伝えしました。それが、
①知らない世界に触れることができ、見解が広がる。
②語彙力・文章力・読解力が身に付く。
ということでしたね。
ではこれがどう乳幼児期に関係があるのかというと…乳幼児期から人間は本を読んでいるからです。
そう、“絵本”です。
絵本にはたくさんの種類があり、生まれてすぐに読める絵本から、大人でも楽しめるようなものまで、実にバラエティにとんでいます。
そして、私は本が好きか嫌いかの判断は、ある程度この時期(就学前まで)に決まるのではないか?という仮説を立てています。
はっきり言いますが、乳幼児のお子さんで本を“読んでもらう”ことが嫌いな子はいません。
むしろ大好きです!
でも、“自分で読む”となるとまた違ってくるのです。
まず大前提に、“読んでもらう”楽しさ、嬉しさを感じなければ、自分で読もうという意識は育ちません。
その上で、好みももちろんありますが、せっかく読もう!と思っても自分で読むには難しい絵本ばかり並んでいたとしたら…
読みたくないですよね。
最近、見栄があるのか?お子さんの年齢に見合っていない絵本を与える親御さんをよく見かけます。
その子が楽しんでいるのなら、少し難しいものを与えても良いとは思います。
しかし、3歳の子が、小学生の国語で習うような物語を読むのは早すぎる気がします。
その子に「それ楽しい?」と尋ねたところ、やはり「楽しくない」という答えが返ってきました。
結局のところ、“楽しくなければ興味が湧かない”のは大人も子どもも同じ。
子どもは大人より正直な分、“楽しくないならや~めた!”とこれから先、本を“つまらないもの”と認識して読まなくなってしまうかもしれません。
そうなってしまっては、ますますテレビやゲームに集中し、本(活字)を読む機会が少なくなってしまうでしょう。
それにより、上記で述べた力が育まれる機会が失われてしまうことはなんだかさみしいです。
そうならないためにも、絵本の裏表紙にある“対象年齢”をぜひ、参考にしてみてくださいね!
さて、私は本を読もう!と題してここまで記事を書いてきたわけですが…
なにがなんでも一生本を読みなさい!と言っているわけではありません。
かくいう私も、恥ずかしながら、本を再び読み始めたのは社会人になって、本を読むことの楽しさを思い出した、最近になってからです。
子どもの頃から絵本や本は大好きでしたが、小学生になると本に変わるものに興味が移り、みなさんがイメージする本ではないものばかり読んでいました。
それはなにかというと…そう、『漫画』です。
私は漫画が大好きです!
そして極端に言えば、漫画でも上記①、②の力はある程度育まれるのでは?
と思っています。
その根拠は今回のまとめと共に、また次回お伝えします。
Category 専門家コラム 2015.03.29