おはようございます。
乳幼児から心が震える本物体験を提供し、『真にグローバルに活躍する子どもをプロデュースする専門家』、ワールドkidsプロデューサーのMasamiです。
みなさんの中には”高所恐怖症”の方はいらっしゃいますか?
”高いところは怖い・・・”というのは人間の危機管理能力、危険回避能力からも必要な感覚ですよね。
しかし、現在ではその感覚が上手く育たない子が増えているのです!
それが・・・『高所平気症』!
目次
高所平気症とは、その名のとおり、”高いところを高いとも思わない感覚”のことを指します。
また、高いところを怖いと感じないということは、”=高さの感覚が発達しない”ということです。
この高所平気症の背景には、生まれたときから高層マンションに住んでいることが影響していると言われています。
昨今、高層マンションからの子どもの転落事故は増加傾向にあり、その中でも死亡という最悪のケースに至ることが増えて居ます。
その理由が、高所平気症だからかもしれないのです!
子どもの生育環境の改善を研究されている「こども環境学会」の織田正昭先生によると、
子どもは立体的なものに対する感覚が未発達で、自分が高層マンションに住んでいても高いところにいるという意識があまりないのだそうです。
また高層マンションで育つ子は、高所に慣れる傾向があるため、高さについての恐怖心が薄くなる=『高所平気症』になりやすいのだとか。
実際に、高層マンションで子育てをされてる親御さんも、そのように感じているようです。
もちろん、これが原因とは一概には言えませんが、下を覗き込んだりしているうちに誤って転落してしまうケースも実際に起きています。
転落する子の多くは2~3歳までの幼児と小学高学年~中学生くらいまで。
2歳ごろは安全に対する感覚の未熟さが原因となりますが、小学高学年くらいの子は、好奇心旺盛で行動の予見ができないため、転落の危険性が高くなるといいます。
織田先生は、このような子どもたちに対して、マンションの設計が合っていないとも指摘しています。
マンションのベランダの柵の高さは、建築基準法で110センチ以上と決められてはいますが、その程度の高さでは子どもは簡単に乗り越えることができるというのです。
つまり、昨今のマンションからの転落事故は、この『高所平気症』が強く関係しているのではないかというひとつの見方を提示しているのです。
危機管理能力や、危険回避能力の観点からいっても、「高さに恐怖を感じない」、「高いところが高いところだと分からない」というのは問題ですよね。
これらの感覚がなければ、危険なことが分からず、最悪のことが起ってしまう可能性があるのですから。
そんなことにならないためにも、普段から”高さを感じる遊び”を積極的に取り入れましょう。
トランポリンやシーソー、ブランコ、平均台などの遊具をはじめ、たかいたかいやひこうきなど、親子で楽しめ、かつ、高低差を感じる遊びを行って、子どもが『高所平気症』にならないように気をつけましょうね。