朝晩は大分寒くなり、日によっては冷たい風が吹くようにもなってきましたね。
季節の変わり目でもあり、「子どもが風邪を引いたら大変!」と思い、子どもに厚着をさせる姿も多くみられるようになってきました。
しかし・・・よかれと思ってさせた厚着が、かえって子どもを弱くしているのだとしたら・・・どうしますか?
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9月の下旬、ある保護者にこのように言われました。
「寒いので外(=公園)にはいかないでください。」
確かに、少々秋の気配が訪れてはいましたが、それほど寒くもない日でした。
親御さんは子どもが風邪を引いてしまうことを懸念しての発言でしたが、こちらとしては、ちょっと驚きました。
なぜなら、このような思いが、かえって子どもの健康な成長を妨げてしまうからです。
親御さんは、そのことに気づいていないようでした。
ではなぜ、必要以上に厚着をすることや、寒いからと外出を控えることが好ましくないのでしょう?
それには、3つの理由があります。
これは、夏場も同じですね。人間は人工的に温度を調節されると、違う温度(=外気温など)に触れたときに、体が対応することが難しくなっています。
外へ行くことは体を動かして遊ぶことでもあります。
暑さ・寒さの中で遊ぶことで、体温調節機能を自然に養い、同時に病気に負けない体力・免疫力も育てているのです。
子どもは冬でも、大人に比べてたくさんの汗をかきます。
また、代謝がよいのですぐに体が熱くなります。
遊んでいる最中に汗をびっしょりかいていること、ありませんか?
そのままにしておくと、かえって風邪を引きやすくなるのは、ご存知の通りですよね。
例え上着がなくても、子どもにとっては(遊んでいる時には)それくらいがちょうど良いのです。
”ちょっと寒いかな”くらいの服装が、ちょうど良いのですね。
”うちの子はすぐ風邪をひくから、少し寒くなったらすぐに厚手の上着を着用させる・・・”
”外には出ない・・・”
このような思い込み(!?)が、かえって子どもを弱くしてしまうのです。
ことわざにもあるように、『子どもは風の子!』です。
寒さに負けずに遊ぶことができ、その中で自然と自分の体を鍛えている幼少期だからこそ、できたことわざだと思います。
この冬は、厚着のもこもこ雪だるまを卒業して、多少の寒さや風邪に負けない強い体作りをさせてあげましょう!