海外留学はいつから?中学生になるタイミングをおすすめする3つの理由。

Facebook にシェア
Pocket

これからは日本でも様々な国の方々と関わる時代。

お子様の活躍の場も、日本国内はもちろん、”海外”も視野に入れたりしますよね。

そうなるとあると良いのが、現段階で世界共通語である「英語力」。

「子どもには苦労なく英語を身に付けてほしい!」

そんな想いから、

・英語は耳が良いうちに・・・

・頭が柔らかいうちに・・・

・勉強だと意識する前に・・・

英語教育を取り入れたい!そのためには環境を整えれば良い!と、

・親子留学

・幼稚園留学

・小学校留学

など、長期留学を検討される場合もあるかと思います。

確かに英語環境に身をおけば、子どもは英語を身に付けるスピードは速くなります。

が、それはあくまで”英語力だけ”にフォーカスした場合。

英語力さえあれば、他には何も身に付けなくて良い!

・・・というわけではありませんよね。

世界で活躍するためには、英語力よりも必要なことがたくさんあります。

アイデンティティもその1つ。

特に、

「英語はできるようになってほしいけれど、日本人としての核もしっかり身に付けてほしい」

そんな想いが少しでもあるのなら、6歳までに海外留学をするのは早計。

私は、海外留学を視野に入れているのなら中学生になるタイミングをおすすめしています。

「なぜ中学生になるタイミングなの?」

その理由を3つに分けてお伝えします。

Sponsored Link

理由その1:日本人としての核+他文化を受け入れる柔軟性も併せ持つ時期だから。

なぜ、海外留学は中学生になるタイミングがおすすめなのか。

1つ目の理由は、

『日本人としての核が形成されている且つ、他文化を受け入れる柔軟性』

を持ち合わせているのがちょうどこの時期だからです。

※もちろんそれ以降でも遅いというわけではありません。

『英語化は愚民化~日本の国力が地に落ちる~』の著者、施 光恒(せ てるひさ)氏は本著の中で次のように述べています。

「母語である日本語も十分に固まっていない小学生の段階での英語教育の導入は、子どもの安定した自己認識の形成を妨げる恐れがある。

<中略>

日本と英語圏の学校とでは半ば無意識に強調される道徳観がかなり違う。

そうであるから、まずは日本の道徳観をしっかり身に付けさせたうえで、分別がつき始める中学生以降に、もう1つの道徳のあり方を日本の文化と英語圏の文化の相違に触れながら教えるのが、混乱を招かず望ましいと思われる。

出典:英語化は愚民化」

※参考記事:「英語教育が子どもにもたらす弊害」

確かに、12歳頃になれば、分別がつくようになりますよね。

ただ、こんな研究結果もあります。

「カナダに移住した日本人の子どもを調査した研究では、母語の読み書き能力を身に付けてから移住した7~9歳の子どもが最も容易に最も短期間(平均3年)で現地の母語話者並みの読み書き能力に追いついたこと、

3~6歳で移住した子の学習言語の習得は難しく11年以上もかかることが報告されています。

出典:鳥飼玖美子氏『子どもの英語にどう向き合うか』」

※鳥飼玖美子氏の著書に関する参考記事:「後悔しないために知っておきたい!6歳までのインターナショナルスクール事情。」

これをみると、中学生になる前の7~9歳で留学しても良さようです。

※6歳前に留学することは上記の理由からもおすすめしません。

それなのに私がなぜ中学生での海外留学をおすすめしているのかというと、言語習得だけではなく、”+日本人としての核の形成も視野にいれているからです。

7~9歳は日本でいうと小学校1年生~4年生。

個人的には母語習得の面からみても、日本の文化や価値観・道徳観習得からみても、もう少し”日本人として”をしっかり形成してから海外へ出た方が、その後の活躍の場が広がると考えています。

※母語をしっかり固めれば固めるほど、学習言語としての英語、社会で使える英語の習得もできるようになっていきます。

また、留学後日本に帰ってくる予定がある、もしくは帰ってきてほしいと思っているのなら尚更”日本人として”をもう少し固めていきたいところです。

早く海外へ出れば出るほど、道徳観や価値観が日本人ではなく現地人に近くなっていきます。

その結果、日本に戻ってきても”日本人とは働けない、日本の社会にいられない”なんてことも起きるからです。

理由その2:中学生なら1人で留学させることもできる

中学生になるタイミングで留学をおすすめする2つ目の理由は、中学生頃であれば、

『子ども1人で留学させることもできる』

からです。

いわゆるボーディングスクール(全寮制の学校)への入学です。

日本で会社経営などをしていたり、お仕事の都合によってはすぐに家族そろって海外移住!ということが難しい場合がありますよね。

※だからこそ親子留学!と思うかもしれませんが、日本人としての核の形成も考えているのであれば、留学は早ければ良いというものではありません。

ボーディングスクールであれば、両親は日本で、子どもは海外で、という過ごし方ができるようになります。

心配もありますが、子どもには子どもの人生がある、と信頼して送り出せる年齢でもあります。

実は小学校からのボーディングスクールもあるのですが、私は日本人としての核の形成から考えても、また、親子関係(愛着や信頼関係等)の面から考えてもあまりおすすめはしていません。

親子関係をしっかり構築し、「どんな自分も受け入れてくれる人・場がある」という安心感を”子どもが実感”できてはじめて、子どもは外の世界に出ていくことができるからです。

ミニコラム:中学生からでは遅すぎる?

海外留学には様々な考え方があり、

「中学生から海外へ出るのでは遅すぎる!」

という声もあります。

もちろんいろんな考え方があって然るべきです。

が、私が常に考えてほしいなと思うのは、

・子どもになに人になってほしいのか?

と、

・価値観は日々アップデートされていく

ということ。

繰り返しになりますが、海外に早く出れば出るほど、日本語も覚束なくなりますし、”日本人”ではなくなっていきます。

英語習得のためだけに海外へ出て、いずれは日本に戻ってくる計画だったとしても、その時には子どもは日本での生活が難しくなっていた(語学の面でも価値観の面でも)、なんてケースもあるのです。

また、中学生まで日本にいると、みんなと違うことを恐れてしまうようになる、間違いを恐れてしまうようになる、などということがあるから早めに海外へ出た方が良いということもいわれます。

が、私は中学生の時の価値観が一生続く(固定される)なんてことはないと考えています。

大人であっても、価値観は日々アップデートされていきますよね。

成長すればそれに従って自分の中の価値観、固定観念は固まっていきますので急に変えることは難しいというだけであって、”一生涯変化がない”なんてことはありません。

むしろ、日本人としての価値観をある程度身に付けたうえで、新しい価値観に出会うことで、(はじめは苦労もあるかもしれませんが、)更に深く多様性について考えられるようになったり、相手に合わせた使い分けができるようになったりするのではないかと考えています。

つまり、中学生での留学が遅いなんてことはないのです。

理由その3:子どもが自分で選択できる

教育とは

さて、中学生になるタイミングで留学をおすすめする3つ目の理由は、

『子どもが自分で選択できる』

からです。

これこそ、中学生になるタイミングを最もおすすめする理由です。

幼児期の子どもは自分で教育環境を選択することは難しく、親が主導で教育環境を用意しますよね。

が、親のその選択が必ずしも我が子が望んでいるものである確証はありません。

例えば・・・

海外のボーディングスクールに入学する場合、年齢が上がれば上がるほど入学時の英語力が問われます。

そのため、英語力がなくても入れる小学校入学から入れよう!とボーディングスクールに入れても、子ども自身はもっと大好きな両親と一緒にいたかったと寂しい思いをしている・・・

なんてこともあるかもしれません。

けれど中学生になる頃には、子どもは自分の意思で選択できる力を持っています。

留学はすれば良いというものではありません。

本人の意思なく無理にいかせても、本人は苦しいばかりで結局は何も身に付かなかったというケースもあるのです。

※参考記事:「子どものための海外教育移住!失敗しない、後悔しないために必要なたった1つのこと。」

留学しなければ今後の社会で活躍できない!なんてことはありませんし、中学生での留学が遅いわけでもありません。

大切なのは留学しようとしまいと、自分の意思で判断し、選択・決定しながら自分の道を進んでいくことのできる力を持つこと。

そのために、日ごろから子どもの意思や考えを尊重する姿勢が大事なのです。

また、子どもの世界・選択肢を広げる機会を設けることもとても大切。

小学生のうちに子どもの世界・選択肢を広げたうえで、子どもが自分で海外へ留学したい!と決断したのなら、留学生活は本人にとって実りのあるものになること間違いなしです。

まとめ

幼児教育の経済学

さてここまで、私が考える「海外留学は中学生になるタイミングがおすすめな3つの理由」をお伝えしてきました。

まとめると、

1.日本人としての核が形成されている且つ、他文化を受け入れる柔軟性を併せ持つ時期であること

2.子ども1人で留学させることもできる時期であること

3.子どもが自分で選択できる時期であること

の3つです。

もちろん中学生以降に留学しても、本人が選択したうえでの留学なら実りあるものになることは間違いありません。

ただし、中学生以前の留学に関しては安易に考えず、しっかりとその後の子どもの成長、ライフプランまで考える必要があります。

また、今回は長期海外留学をする場合を想定してお伝えしていますが、短期留学の場合であれば、中学生以前からぜひ体験することをおすすめします。

その場合は語学学習を目的とするのではなく、「多様性の理解とそれを受け入れる柔軟な土台」を楽しく築くことを目的にしてください。

世界は実に多様性に溢れています。

日本とは違う価値観がたくさん溢れているのです。

言語よりもそれらに出会う方がはるかに大事。

幼少期の頃から楽しんで多くの多様性・価値観に出会うことで、世界で活躍する心の土台、根っこが培われていきます。

言語は何がなんでも早期に習得させるべきもの!ではなく、その一環として触れ合い、楽しんで親しんでいってくださいね。

子ども&貴方の可能性は無限大!

この記事を書いた人

関口真美
関口真美代表
世界×教育=せかいく代表。
元幼稚園の先生で、元インターナショナルスクールの先生。 幼児教育者歴12年以上。
これまで4,000人以上の子ども達、保護者と関わってきた経験を持つ。

その中で、子どもの育て方に加え、これから来る予測出来ない時代に向けてどうすれば良いのか分からず、溢れる情報に振り回され、迷い、疲れてしまうご両親の相談に多数のってきたことから、

「よりお子様の特性・ご両親の想いに沿った、且つ、これからの社会を見据えた教育を提供したい」

と思い、
・我が子を”世界人”にするフルオーダーメイド教育コンサル(ペアレントトレーニング)
・旅を通してグローバルを学ぶ実践型グローバル教育(旅行同行)
・国際マナー講師
・セミナー、講演
を行っている。
※世界人=地球上どこでも堂々と活躍出来る人

『子どもが将来、地球上どこでも堂々と活躍出来るように、
まず、人間の土台となる幼少期をしっかり固める。』がモットー。
Facebook にシェア
Pocket

Translate »