女性管理職・役員増加のカギは”キッズ・ファースト企業”にあり!


貴方の会社の”女性管理職・役員”の割合はどのくらいでしょうか?

「女性の活躍」

というワードを政府が打ち出して数年。

日本全体の企業で女性管理職・役員の割合は果たしてどのくらい増えたのでしょうか。

ちなみに、安倍総理が2013年4月に経済界に要請した政府目標は、

「2020年30%」

では、2020年に入った現在(2019年の統計)ではどうかというと・・・

「5.2%」

という依然低い水準のまま。

これでは到底今年中に30%の目標は達成できません。

※2012年の1.6%から、毎年増えてはいます。

ちなみに諸外国(2017年統計)では、

フランス→43%

ノルウェー→42%

スウェーデン→36%

と、いずれも日本よりもはるかに高い水準となっています。

※出典:「内閣府男女共同参画局」

ではなぜ、日本では2020年に30%の目標を達成できなかったのでしょうか。

様々な理由があるかと思いますが、私は”子育てがしやすいかどうか”がカギになっていると考えます。

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「男は仕事、女は家庭」根強く残る、社会の風潮

「男は仕事で女は家事育児をして家庭を守る」

一昔前、このような考えが大衆化した時代がありました。

それが昭和の高度成長期。

「昭和の高度成長時代、専業主婦を前提に、男性正社員の安定雇用・企業内福利厚生を軸とする「生活保障」システムが機能しました。

それが今も「成功体験」として記憶され、なかなか男女の役割分担意識から抜け出せない。」

※出典:昭和の意識!?『男は仕事、女は家庭』からの脱却を

とは日本労働組合総連合会会長の神津里季生(こうづ・りきお)氏。

前述した一文は2016年のものですが、2020年になった今現在も、この男女の役割分担=男は仕事、女は家庭という意識にあまり変化は見られません。

その証拠に、「男は仕事、女は家庭」以外の役割をこなそうとすると、

女性が妊娠、出産を経て子育てをしながら働くのに圧力をかけたり(マタハラ=マタニティーハラスメント)、

父親になった男性が育児をしようとするのに対し圧力をかけたりする(パタハラ=パタニティーハラスメント)

などが見られるようになってしまいました。

その理由は、

・自分が実施してきた役割こそ正しいという思い込み

・自分自身が育ってきた家庭、両親の姿を見て、この役割が正しいのだという思い込み

から来ています。

特に親の姿は子どもに大きく影響していきますので、父親が仕事に邁進し、母親が家庭にいた姿を見ながら成長すると、それが”当たり前”となり、他の価値観を受け入れにくくなってしまうのです。

このことを考えても、

「いかに自分と違う価値観を尊重できる柔軟性を養うかどうか」

が今後の子育てには重要なことが分かります。

様々なバックグラウンドを持った多様性溢れる社会で活躍するためにも、これは欠かせない力です。

少し話がそれましたが、このような昭和の価値観が社会に根強く残ることで、

男はバリバリ仕事をこなして出世して家族を養うことが努め。

女は家庭に入ってそんな男を支えるのが努め。

と無意識の価値観が企業内に生まれてしまっているのではないでしょうか。

だからこそ、女性を管理職にするよりは男性に・・・となってしまっているのではないでしょうか。

ミニコラム:「女性管理職=独身」のイメージはもう古い!

今の日本では、女性には常にこんなイメージが付き纏います。

女性で管理職や社長=「独身」

というイメージです。

私も起業家として活動していますが、そのことをお話しすると、

・じゃあ仕事一本だね

・もう結婚はしないんだね

と必ず言われます。それも男性にも女性にも!

まるで女性には”仕事か家庭、どちらかしか選択できない、どちらかの道しかない”と言わんばかりです。

日本ではこのようなイメージを持たれたり、実際に言われることもあり、女性の方からキャリアを積むのはちょっと・・・と思われる場合もあるかもしれません。

けれど世界には自分のやりたい仕事と子育てを両立している女性はたくさんいます。

最近ですと、34歳でフィンランド首相になったサンナ・マリン氏は夫と娘を持つ妻であり母でもある首相です。

やりたいことと家庭、どちらも手に入れたって構わないのです。

”女性管理職や社長は独身”

なんて古いイメージなんでしょう!

仕事と子育ての両立には、企業内の”価値観の育成”が重要

日本でも、諸外国のように女性管理職や役員を増やそうと思えば増やせるはずなのです。

なのになかなか実現しないのは、前述した根強い価値観に加え、

「企業内に仕事と子育てを両立できる価値観・仕組みがない、もしくは知らない」

ことに問題があるのではと考えています。

仕事と子育ての両立には、

・育児休暇

・時短勤務

・リモートワーク(在宅勤務)

・企業内保育所を作る

の4つしか方法がないと思っていませんか?

・時短勤務やリモートワークの人に管理職は任せられない!

・企業内保育所なんてつくれない!

そんな風に思っていませんか?

世界には『キッズ・ファースト企業』とよばれる企業があります。

キッズ・ファーストとは、子育て中の社員も気持ちよく働ける企業のことです。

世界ではこのキッズ・ファーストであることがグローバルスタンダードとなっています。

そのキッズ・ファースト企業がやっていることは、何もすごく手間のかかる大掛かりなものばかりではありません。

・役員室にベビーベッドを置く

・子どもと一緒に会議に参加してもOK

・会社に子どもを連れてきてもOK

などなど。

実際に日本でも会社に子どもを連れてきてもOKというところも出てきています。

他にも、使用頻度の低い部屋を一室、子ども部屋にして、子連れで出勤しやすい環境にするのも1つです。

そして何よりも、企業・社員間の”価値観の育成”がとても重要になります。

子どもは幼ければ幼いほど、初めてかかるものが多く、体調を崩しやすいもの。

・早退してお迎えにいく

・病院に連れて行ってから出勤する

・仕事を休んで側にいる

などはよく発生します。

そんな時に、また!?という雰囲気では、気持ちよく仕事を続けることは難しい。

そして女性ばかりがその役目を担っては、やはり”職場に居辛い”ということになってしまうでしょう。

もしそんなことが続けば、どんなに優秀な女性でも、「ここでは仕事と子育ての両立はできない」と職場を去ってしまいます。

これではキッズ・ファースト企業ではありません。

仕組みだけ整えていても、企業・社員間の価値観がしっかり伴わないと意味がないのです。

企業全体で子どものこと、子育てのことを学び、何に困っていてどんな手があればより働きやすくなるのかを考える機会、共有する機会を設け、”キッズ・ファースト企業たる価値観”をしっかり育成することが大事なのです。

世界のキッズ・ファースト企業は、”社員の子育て”もしっかり応援、サポートしているからこそ、女性管理職の割合も高いのです。

日本の美徳、『お互い様』

企業内でもこの心がしっかり根付いていると素敵ですね。

ミニコラム:日本の口癖、「前例がない」

「前例がないのでできません。」

日本ではなにか新しいことを提案しても、「前例がないから」と断られることが実に多いなと実感しています。

”前例がないからこそつくらないと、今後の発展や更なる成長もないのでは?”

とその度につい、思ってしまいます。

もちろん無謀なことにチャレンジしろとは言いませんが、しっかり吟味して体制を整えれば、子育て中の社員が働きやすく、女性でも管理職・役員に当たり前になれるキッズ・ファースト企業への進化はそれほど難しいものではないと感じています。

人生100年時代、国際化社会。

企業がこれらの時代を生き抜き、更なる発展を遂げるには、”いかに社員に子育ても仕事も楽しく取り組んでもらえるか”がカギであると私は考えます。

”本当の”男女平等社会を。

ここまで、女性管理職増加のカギは、

・子育て中の社員も気持ちよく働きやすい

・企業全体で社員の子育てをサポートする

『キッズ・ファースト企業』にあるとお伝えしてきました。

※もちろん、なる・ならないは本人の自由です。

けれど何もキッズ・ファースト企業は女性だけのためにあるのではありません。

子育て中の社員とはもちろん、男性も含まれます。

今の日本では、シングルマザーよりもシングルファーザーの方が働き口がなかなか見つからなかったり、支援が少なかったりする現状があります。

これもひとえに、

”男性は仕事に邁進し、子育てをするものではない”

という社会の古い風潮が関係しているのではと思わざるを得ません。

海外のキッズ・ファースト企業では父親が子どもを連れて会議に出たり、出張の場に連れて行ったりすることもあるそうです。

・男性が気軽に育児休暇を取れる社会。(ただし、育児休暇の意味をしっかり理解することが大事!ただの休暇ではないのです。)

・男性でも女性でも、気軽に子育てのために早退、遅刻、休みを取れる社会。

そんな”キッズ・ファースト”の実現こそ、企業全体が活性化し、しいては日本の経済が活性化するカギとなるのではないでしょうか。

前述した34歳でフィンランド首相に就任した、妻であり母でもあるサンナ・マリン氏の記事を書いているFNN.jp編集部には、大使館内でフィンランド人研修生の女性のこんな発言を紹介しています。

「平等っていうのは、何も男女が半々になることじゃない。

平等に機会が与えられる、という意味で、機会均等のもと成長できる能力ある者が出世していく。(連立政権を組む他4政党の党首全員が女性、そのうち3名が30代前半なのを受けて)

今回の結果は、実力・才能ある人たちがたまたま彼女たちだった、というだけの話」

※出典:フィンランドで「世界最年少34歳の女性首相」が誕生…それでも“若さ”と“女性”が注目されないワケ

更に株式会社DeNAディー・エヌ・エー創業者、代表取締役会長である南場智子氏はニュース番組でこんなことを言っていました。

「男性でも家庭に入りたい人、女性でも出産後すぐ仕事に復帰したい人もいる。

それぞれの希望を実現できるよう準備をしていくのが会社の責任である。」

と。

”男女平等=男女半々”

というイメージになりやすいけれど、本当の平等とはそうではなく、性別その他に関係なく

『平等に機会が与えられる』

『平等に希望を実現できるようにする』

ことなのです。

子育てに関しても管理職に関しても、そして何事においても、平等に機会が与えられる社会になるように。

大人からしっかりと”真の平等社会”を子ども達に見せていきたいですね。

子ども&貴方の可能性は無限大!

この記事を書いた人

関口真美
関口真美代表
世界×教育=せかいく代表。
元幼稚園の先生で、元インターナショナルスクールの先生。 幼児教育者歴12年以上。
これまで4,000人以上の子ども達、保護者と関わってきた経験を持つ。

その中で、子どもの育て方に加え、これから来る予測出来ない時代に向けてどうすれば良いのか分からず、溢れる情報に振り回され、迷い、疲れてしまうご両親の相談に多数のってきたことから、

「よりお子様の特性・ご両親の想いに沿った、且つ、これからの社会を見据えた教育を提供したい」

と思い、
・我が子を”世界人”にするフルオーダーメイド教育コンサル(ペアレントトレーニング)
・旅を通してグローバルを学ぶ実践型グローバル教育(旅行同行)
・国際マナー講師
・セミナー、講演
を行っている。
※世界人=地球上どこでも堂々と活躍出来る人

『子どもが将来、地球上どこでも堂々と活躍出来るように、
まず、人間の土台となる幼少期をしっかり固める。』がモットー。

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