おはようございます。
乳幼児期からココロが震える本物体験を提供し、『真にグローバルに活躍する子どもをプロデュースする専門家』、ワールドkidsプロデューサーのMasamiです。
今日は海外の素敵な絵本の紹介です。
絵本はとっても奥深いものだって知っていましたか?
今回紹介する絵本は、『”自分”は”自分”でいいんだ』『人はそれぞれ違っていいんだ』ということが分かる本です。
ちょっと難しい?と思われるかもしれませんが、絵本のすごさは○○にあるのです。
目次
その絵本とは、『Pezzettino』。
レオ・レオニの本です。
”スイミー”を書いた人といえばわかりやすいかもしれません。
スイミーは国語の教科書でも出てくるくらい、有名ですよね。
彼の作品は、どれも”自分”や”友達”、”社会”などについての内容が含まれているのも特徴の1つ。
そんな彼が書いた『Pezzettino』。
いったいどんなお話なのでしょうか?
簡単に内容をご紹介します。
主人公は、”Pezzettino”というオレンジ色の小さい四角くん。
周りの友達たちは、みんな大きくてカラフルでいろんなパーツ(色)を持っています。
それなのに、自分は小さいオレンジの四角いパーツだけ・・・
Pezzettinoには周りのみんなが立派に見えるので、自分に自信がありません。だから、
「自分はきっと誰かのパーツの一部なんだ!」
と思い、「誰が自分を落としたんだろう?」と”本当の自分”を探す旅に出ます。
その旅の中で、”自分も様々なパーツで出来ていたこと、みんなと同じだということ、これが自分なんだということ、そして自分はこのままで自分なんだ、このままの自分でいいんだ!”ということに気づいていくというお話です。
読んでみると大人でもハッと気づかされるこの絵本。
「子どもには難しいかも・・・」
と思われるかもしれませんが、幼少期の子どもだからこそ読んでほしい一冊でもあります。
なぜなら、絵本は子どもたちに様々なイメージや価値観を養ってくれるものだからです。
内容を完璧に理解する必要はないんです。
内容を完璧に理解することなんて、大人でも不可能ですよね。
1人ひとりの見方によって、感じ方は違うのですから。
けれど、はっきりとした内容はわからなくても、Pezzettinoの旅を通して、Pezzettinoが”自分はこのままでいい”と気づいたこと、自信がついたことなどは、子どもたちの心にすーっと染み込んで、自分の糧にしていきます。
絵本の素晴らしいところは、絵本を読むことで、子どもたちは絵本の主人公になって様々な体験・学びをすることが出来るところ。
それにより、様々な価値観を養うことが出来るのです。
子どもだけではなく、大人の自己肯定感を高めるのにもつながるこの絵本。
大人にとっても学びや気づきのある絵本ですので、ぜひご家族で読んでみてくださいね!
※日本語に翻訳されているものは、『ペツェッティーノ』という題です。
子どもの可能性は無限大!
Category 専門家コラム . 絵本・書籍紹介 . 親と子のコミュニケーション 2017.01.27