おはようございます。
乳幼児期からココロが震える本物体験を提供し、『真にグローバルに活躍する子どもをプロデュースする専門家』、ワールドkidsプロデューサーのMasamiです。
昨日は演劇と言語学習は相性抜群!ごっこ遊びやロールプレイをどんどんして、言語習得のための脳環境を作ろう!ということをお伝えしました。
→「”どうしたら外国語を習得できるの?”外国語習得に相性抜群なものは・・・○○! 」
今日はそんな演劇についてもう1つ。
イギリスで授業のカリキュラムにも当たり前のように組み込まれている演劇教育、『シアター・イン・エデュケーション』をご紹介します。
この教育がイギリスの子どもたちのグローバルな考え方を養っているのです。
目次
シアター・イン・エデュケーションとは、
「演劇のプロであると同時に、教育者としてのトレーニングあるいは経験をもった人材によって行われる演劇形態」であると定義されています。
教育者でもある役者さんが、3人~5人程度で、学校やコミュニティを訪問し、1クラス単位の子どもたちを対象として、”お芝居を見せるとともに、その芝居の中から教育的、あるいは社会的なテーマを取り出して、子どもたちとディスカッションやワークショップを行なうという”というのが、一般的です。
普通、演劇はその日見たらそれでおしまいというところが多いですが、このプログラムは継続的に行われます。
継続的に行うことで、子どもたちの問題解決能力やディベート能力を育て、かつ、価値観や考えを深めていきます。
”演劇”というと、役者さんではない子どもたちは観客として見るだけになってしまうというイメージがありますが、シアター・イン・エデュケーションではそれだけではとどまりません。
積極的に劇に参加し、俳優にも、演出家にも、また劇作家にも変化していきます。
子どもたちをナビゲートしていくのは、教育者でもある役者さん(「アクター・ティーチャー」だとか、「ドラマ・ワーカー」と呼ばれる役者さんたちです)ですが、子どもたちの反応を見ながら、テーマからはずれることなく、変幻自在に柔軟に対応していきます。
授業の一環として継続的に取り組むシアター・イン・エデュケーション。
テーマは実に様々です。
いじめや人種差別、ドラッグといったものから、コミュニケーションについてだったり、歴史や文学、芸術などのカリキュラムについてだったり・・・
様々なテーマ、様々な年齢の子どもたちと楽しみながら学べるのもポイントですが、やはり、”答えのないディスカッションをする経験”がグローバルに活躍するためには必要な経験ではないでしょうか?
例えば、いじめや人種差別については様々な意見がでるでしょう。
演じる役によって、考え方が変わる子もでてくるかもしれません。
しかし、これぞ正解!というものは、出てくるものではありません。
その中で、「自分の考え以外にも様々な価値観・考え方がある」ということを身をもって体験する・受け入れるということは、世界の様々な人たちと関わる上で、なくてはならない要素です。
これぞまさに、グローバルスキルの重要な1つです。
シアター・イン・エデュケーションは、ただ演劇を見るだけにはとどまりません。
そのテーマ・問題に対して、自分で見て、演じて、その立場になってみて、気持ちを理解しながら、”ではどうすればいいのか?どんな考え方・解決策があるのか?どうすればいいのか?”などを継続的に学ぶ教育です。
日本では、まだまだ取り入れられていない教育法ですが、”本当のグローバル人”には欠かせない要素をたくさん含んでいる教育法でもあります。
もし機会がありましたら、ぜひ親子で参加してみてください。
きっと多くの学びがありますよ!
子どもの可能性は無限大!!
ドアを叩き子ども達がやってくるのを待つ。
子ども達がドアにやってくると、急いで鍋のあるところまで来て、鍋の残りを食べる。
ドアを叩く音がしたら、ポッタスケフィルかも!?
ベッドの下に隠れ、誰かがボウルを床の上に置くのを待っている。ボウルが置かれると、それをつかんできれいになめる。
ベッドの下で音がしたら、アスカスレイキルがいるかも!?
ドアをバタンと音を立てて閉じる悪戯をして喜ぶ。ドアがバタンバタンと音を立ててたら、フルザスケリルのしわざかも!?
Category 世界の文化 . 専門家コラム . 真のグローバル人の育て方 2016.12.16