みなさんは『周期性嘔吐症』というものをご存知ですか?
「子どもがすぐに吐いてしまうけど、原因が分からない・・・」
という姿が見られているなら、それは『周期性嘔吐症』という病気かもしれません!
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2~10歳、特に6歳以下の子どもによく見られ、「自家中毒症」とも呼ばれていました。
これは発作のようなものに見え、はっきりとした原因となるものもなく、食欲不振・悪心・嘔吐、腹痛等を訴え、元気がなくなり、活動性が乏しくなってしまうのが特徴です。
嘔吐物も風邪などとは少し違い、”吐物がリンゴの腐ったようなにおいがする”、”嘔吐をくり返すうちにコーヒーのかすのような物が吐物にまじるようになる”などの特徴が見られます。
明らかな原因は分からないものの、
・疲労がたまっている
・過度の緊張やストレス
などが引き金になって起こると言われています。
環境の変化や行事の前後、また、家で小言ばかり言われてしまう・あまり構ってもらえないなどということからくるストレスや緊張が原因となることも・・・
もし、お子さんが嘔吐を繰り返してしまうようなら、お子さんとの関わり方などを見直してみる必要があるかもしれません。
ストレスがかかると頭痛になってしまう、片頭痛持ちの方は大人でもいますよね。
そんな方はもしかしたら、子どもの時に周期性嘔吐症だったかもしれません!
と、いうのも、周期性嘔吐症の症状には頭痛もあるから。
ではなぜ子どもは頭痛を感じにくいかというと・・・
子どもの脳の神経がまだ未熟だからです。
そのため、頭痛が起きていても認識されないのです。
それが、成長するにつれ嘔吐は収まる代わりに脳の神経が発達し、頭痛を感じるようになってしまうのです。
そんな、親にとっても子どもにとっても苦しい『周期性嘔吐症』。
のちのちは片頭痛に繋がってしまう可能性もあることから、大人の片頭痛の薬が効くことが最近の研究で分かってきています。
いつ、どんなタイミングで症状がでるかは分かりませんが、緊張やストレスが症状を引き起こしてしまうことは確か。
また、発達とともに良くなるからといって軽くみるのも考え物です。
もし、「最近子どもがよく嘔吐するようになった・・・」と感じたら、どんな時に嘔吐するのかメモをしたり、その子にとっての緊張やストレス環境を見極めたりしながら過ごしてみましょう。
薬で良くなることもありますので、病院へ行くことも忘れないでくださいね。