フィンランドがパパやママにとって優しい国だということは、近年知られていることと思います。
せかいくでも、フィンランドについての子育て事情について、何度か記事を書かせてもらっています。
(→「”世界一しあわせな子育て”をミッコ・コイヴマーさんに学ぶ!」 他。)
その中で、フィンランドのパパたちに関する新たな情報を入手しましたので、さっそく紹介いたします!
目次
妊娠中の女性や産後の女性が陥りやすいのが「マタニティブルー」や「産後鬱」。
日本では男性がこのような症状に陥っているという話はなかなか聞きません。
しかし、フィンランドでは妊娠と赤ちゃんの誕生が父親に及ぼす影響について議論がなされ、最近の研究では、赤ちゃんの存在そのものが男性に影響を及ぼすことが分かってきたのです!
例えば・・・
・パートナーの妊娠中に体重が増える
・自由時間の減少による生活の変化
など。
そのため、男性でも産後鬱になる人もいるのだそうです。
基本的には仕事よりも家族を重んじる文化。
仕事に対しても17時には切り上げられるようにこなし、その後は自分の自由な時間!
と過ごしてきた独身時代と違い、子どもが生まれると自分の自由な時間がほとんどなくなることに・・・
それらの生活の変化で受ける衝撃が、日本の男性よりも、フィンランドの男性の方が大きいために、産後鬱になることがあるのです。
けれど、父親になると子どものために時間を使いたい!と強く思うのがフィンランドのパパたち。
産後鬱にならないためにも、事前にきちんと情報をシェアする場があります。
それが、『ダディ・グループ』。
新生児や、これからパートナーが出産を迎える父親たちの議論の場です。
このグループは名前の通り、父親たちだけのグループで、子どもを持つことに対する自分の気持ちや期待、赤ちゃんが生まれる前後の不安などを自由に語りあえる場です。
パートナーに気兼ねすることなく、男同士で意見が交換できるのが心強いですよね。
日本ではママさんグループは良く見かけるもの。
けれど、これからはパパさんグループももっともっと日の目をみるべきだと思います!
いかがでしたか?
個人的には産後鬱が男性にも起こるなんて驚きでした。
これは、フィンランドの父親が子どもにきちんと向き合いたいと思っていること、その環境が日本よりも整っていることから起きることかもしれませんね。
日本でも、最近は父親が育児に積極的に参加する姿が増えてきました。
今後日本でも、男性が産後鬱にならないためのサポートが求められてくると思います。
せかいくでは、そんなパパたちのサポートもしていきたいと思っています。
Category 世界の文化 . 専門家コラム . 親と子のコミュニケーション 2015.11.26