皆さんは、友だち、会社の同僚などに自分の意見をはっきりと述べることが出来ますか?
また、自分の意見をしっかりもち、考えをまとめて話すことが出来ますか?
正直、私にとっては課題になる部分です。
今回は日本人と外国人(欧米人)の意見の捉え方と議論の仕方を検討します。
目次
自分の経験でもそうですが、海外の方と話していると、日本人同士では聞かないようなところまで、つっこんで聞いてきます。
Aさん:「京都に行ってきたんだ~」
Bさん:「へー!どうだった?」
Aさん:「うん、とっても良かったよ!」
で終わる場合が多いと思います。
Aさん:「京都に行ってきたんだ~」
Cさん:「へー!どうだった?」
Aさん:「うん、とっても良かったよ!」
Cさん:「良かったってどういうこと?美味しいものがたくさんあったってこと?きれいな景色がたくさん見れたってこと?・・・」
など、結構細かくつっこんでくるのです。
私が聞かれて一番困ったのが「週末は何するの?」という質問。
日本人は、何も予定が入っていないと、「何もしないよ」と答えてしまいがちではないですか?
しかし、これを聞いた外国人の反応はというと・・・
「何もしないってどういうこと?洗濯や掃除もしないの?テレビを見たりしないの?」と質問攻め。
こちらが、「掃除や洗濯はするよ」と答えると、
「じゃあ何もしないわけではないじゃない。洗濯や掃除をするって言えばいいんだよ」との返答が。
”なるほど~!本当に行動そのものを言うんだ!”ととても驚いたのを今でも覚えています。
上記のような外国人の行動には、「もっと相手の発言を理解しよう」という聞き手の態度が表れているのですが、日本人のコミュニケーション方法は基本的には「あ・うん」の呼吸がよしとされる”察する”文化です。
そのため、自分や相手の発言について、とやかく質問・確認しない傾向があるのです。
会議の最中に「?」と思っても、口に出さずにそのままにしていたり、ただうなずいていたりということはありませんか?
察するという文化は日本の美点でもありますが、会議や議論の中でもあまり口を出さないということは、『相手の意見を理解したくても出来ない=自分の意見がまとまらない・意見が言えない』ということに繋がるのです。
「意見がまとまらない(もしくは意見がない)、会議でどのように発言したらよいのかわからない」ということになると、将来仕事をする上でも不利になってしまうこともあるかもしれませんよね。
では、海外の方(特に欧米人)はどのように自分の意見をまとめ、伝えているのでしょう?
実は、小学校の時から自分の意見を作る授業が行われているのです!
それらの詳細はまた次回お伝えします。
Category 専門家コラム . 真のグローバル人の育て方 . 絵本・書籍紹介 2015.11.20