私の職場にはアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、タンザニア・・・など、様々な国出身の先生たちがいます。
それだけ多様な出身国があれば、もちろん考え方も様々。
子どもに対する接し方・対応もお国柄が出るのか、それぞれで違うのです!
今回は分かりやすく、アメリカとイギリスを例にとってご紹介します。
目次
アメリカ系の先生は、「I’m a teacher!」という意識を比較的強く持っています。
日本では「先生」という立場は弱くなりつつありますが、海外では「先生」は立場が強いものです。
子どもが友だちに注意をしたり、教えたりする姿はとても良いことなの(だと私は思っている)ですが、アメリカ系の先生は、「あなたは先生じゃないでしょ」と言うことがあります。
また、友だち同士で揉めたり、ケンカをしていたりすると、「やめなさい!」「賢い選択をしなさい!」と声を荒げて止める場面が見られます。
日本では、どちらかというと子どもたちがお互いに学び合うことに重きを置いている部分がありますが、「先生を中心=リーダーとしてクラスが成り立っている部分が強い」のがアメリカ系の先生の特徴です。
アメリカ系の先生に対して、イギリス系の先生はいうならば「議論型」です。
子ども同士で学び合うことも大切にしており、友だち同士で揉めたり、ケンカしたりすると、とことん子どもたちの話を聞きます。
「なぜそんなことをしたの?」「どうしてそう思ったの?」など、じっくりと話を聞くため声を荒げることが少ないのです。
もちろん、先生を中心としたクラス構成になりますが、子どもたちの自主性にも重きを置いているのがイギリス系の先生の特徴です。
もちろん、どちらが良いというわけでも悪いわけでもありません。
そして、これはあくまでも私が経験してきた上での意見なので、この通りというわけでも、これが正しいというわけでもありません。
しかし、文化的な背景が違えば、子どもたちに対する接し方・対応が違うのはある意味当たり前ではないでしょうか?
なぜなら、幼児教育自体が、国によってとらえられ方・考え方が同じではないからです。
たくさんの国の先生と接している私としては、”いろいろな考え方があるなぁ”と面白く感じますが、日本の保育に近い考え方を持っているのはどちらかと言えばイギリス系の先生だと感じます。
子どもへの接し方についても、多様な方法が見えますが、子どもへの愛情があるのはどの先生も同じ。
もし、どのインターナショナルスクールにしようかな?と迷うことがあれば、そこにいる先生たちの出身を見てみるのも良いかもしれませんね。
Category インターナショナルスクールの選び方 . 世界の文化 . 専門家コラム 2015.11.16