昨日は2学期はなぜトラブルが多いのか、その3つの理由をお伝えしました。(→「トラブル続出2学期!いったいどうして!?その3つの理由とは・・・」)
今日は、そのトラブルをどう乗り越えるのか?その先になにがあるのか?
そして、「年長さんになるといじめがあるって本当?」という疑問にお答えします。
目次
年長さんのこの時期になると、価値観の合う人(=遊びのイメージが合う人)と一緒に過ごしたり、『個』ではなく『集団』という意識も出てきたりします。
そのため、1対多数という構造で意見が分かれる時もあり、もしかして「いじめられているのでは?」と感じることもあるかもしれません。
しかし、未就学児の子どもたちに「いじめ」という意識はありません。
※詳しくは過去記事、「乳幼児期にいじめはあるのか? 」へ。
あくまでも意見と意見、価値観と価値観のぶつかり合い。
それを「いじめ」にしてしまうのは、周囲の大人がそう捉えて、「いじめはやめなさい!」などと、その言葉を使って対応してしまうからです。
もし、行き過ぎた言動や言葉が見られたら、その度にすぐ、相手の気持ちを考えさせることを常にしていけば、そのようなことは見られなくなります。
ポイントは『その時すぐに』伝えることです。あとから注意しても、子どもには通じません。
子どものトラブル対処法として1番大切なことは・・・『子どもの話をじっくり聞くこと』です。
・なぜそうなったのか?
・どのように感じたか?
・どうしたいのか?
など、子どもの話に耳を傾けてあげてください。
(ただし、尋問にならないように注意してください!あくまで子どもの話を聞くのです。誘導するのはいけません。)
そのうえで、子ども気持ちに共感し、「こうしてみたら?」と提案をしてみると良いと思います。
また、『担任に相談する』ことも重要。
まずは担任に相談し、きちんと状況を教えてもらったり、解決策を一緒に考えてもらったりしましょう。
その後に、もし担任で解決できないような問題なら、主任に相談してみるのも良いと思いますよ。
トラブルが多いと心配になってしまうのは当然のこと。
しかし、このトラブルがあるから子どもたちは大きく成長するのです。
自分の気持ちの伝え方・相手にも気持ちがあるということ・言って良いことと悪いこと・仲直りの仕方・・・
など、この先の人生においても実に大切なコミュニケーションを学ぶのです。
そしてトラブル2学期を乗り越え、お互いに理解し合えたからこそ、3学期にはクラスが一致団結する、感動的な姿を見せてくれるのです。
親にとっても子どもにとっても大変な2学期ですが、不安が大きくなると、せっかくの園生活が楽しめなくなってしまいます。
子どもの話を聞いて親子で解決策を話し合ったり、担任に相談したりして、心配の種はすぐになくしてしまいましょう!