11月に入り、2学期も残り半分。
しかし、”ここにきて友だち関係や、クラスでのトラブルが増えてきた!”
というようなことはありませんか?
「今までは何もなかったのになぜ?」
「友だちに意地悪されていると言っている・・・」
など、親としても困惑してしまうことがあります。
いったいどうしたというのでしょう?
目次
実は、2学期は「1年の中で1番トラブルが起きやすい時期」なのです。
なぜかというと・・・
新しいクラス・友だち・先生に慣れるだけで精一杯だった1学期。
それが終わり、”どんな友だち、先生がいるのか、新しい生活はどんなものか”というものにすっかり慣れる2学期。
極端に言えば、『中だるみ』してしまう学期でもあります。
そのため、ちょっと何かあると衝突しやすくなるのです。
自分のことでいっぱいだった1学期に比べ、2学期は子どもたちの中にも余裕が出てきます。
それは、『周囲の状況と自分の状況をきちんと把握できるようになってきた』という証でもあります。
そのため、自分にとって理不尽なこと(思い通りにいかなかったなど)があると、「どうして?もう嫌!」と思う場面が出てくるのです。
また、”友だちと自分は違うのだ”という認識が出来るようになった成長も、衝突の原因になりえます。
環境に慣れ、周囲の状況が分かるようになると、言葉の面でも成長が見られます。
それは、”自分の気持ちを伝えるようになった”ということ。
嫌なことがあったり、(その子にとって)理不尽なことがあると、その気持ちを親や友だちに素直にぶつけます。
けれどまだまだ『自分を中心』に考える時期。もちろん、トラブルがあったとしても状況をすべて伝えられないので、大人としても困惑してしまいます。
という3つの理由があるからです。
トラブルになるのは心配ですが、見方を変えると、『園生活や家庭での生活を安心して過ごせている証拠』でもあります。
トラブルは相応にして、自分の意見を安心して出せる状況、それを受け止めてあげられる環境が必要だからです。
緊張して自分が意見を出すことで壊れてしまうような関係の中では、大人でも意見を言いずらいですよね。
周囲の人の気持ちや状況に敏感な子どもであれば、なおさらです。
そうは言っても、やっぱりトラブルは心配!
では、どうすれば良いのでしょう?
それは、「年長さんになるといじめがあるって本当?」という疑問と共に、また次回お伝えします。