先日、知り合いの企業家さんから、「断乳って国によって違うのか?」という質問をされました。
確かに、母乳育児に積極的な国もあれば、フランスのように母乳育児にはほぼこだわらないという国もあります。
いったい世界ではどれくらいで断乳するのが普通なのでしょうか?
目次
そもそも”断乳”ってどのようなことをいうのでしょうか?
また、”卒乳”とは何が違うのか?
まずは、その違いから見ていきましょう。
・卒乳・・・自然と子どもからやめるのを待つスタイル(やめる時期は子どもが決める。)
・断乳・・・子どもではなく、親が期限を決めて行うスタイル
一見、卒乳の方が良さそうに思いますが、いつまでも母乳を飲んでいると虫歯になりやすくなる、職場に復帰する、など、環境によっては卒乳を待つことが難しいことも多いと思います。
個人的には、ほとんどが”断乳”という形をとっているのではないかと思います。
どちらがいいということはありませんので、ご安心ください。
日本の断乳時期で多いのは1~2歳くらいです。
これは、以前の母子手帳には1歳の発達規準・健康基準に「おっぱいはもうやめましたか?」という項目があったことが影響しているのかもしれません。(現在の項目にはありません。)
また、親御さんが職場に復帰するのが産後1年くらいで、子どもを預けるためにだいたい1歳くらいで断乳せざるを得ないということも要因の1つにあるのかもしれません。
それらの影響があってか、”2歳を過ぎてもおっぱいを吸っているというのは少し恥ずかしい”という思いが日本にはあるようです。
日本の平均は1~2歳。では、WHOはどのように定義づけているのでしょうか?
WHOが推奨している授乳期間は『2歳以上』。
WHOやユニセフは、宣言の中で 「子ども達に適切で十分な食べ物を補いながら、2歳かそれ以上まで母乳育児を続けるようにしましょう。」という提言をしています。
日本でも子どもの健康、精神の安定のためにも2~3歳頃まであげるのが良いとされています。
以外に長いなと感じませんでしたか?
たとえ3歳であったとしても、もし可能であれば、子どもの様子を見ながら卒乳を待つのも良いのかもしれません。
では、世界の平均はどのくらいなのでしょうか?
母乳育児に力を入れているオーストリアなどは4歳くらいになってもおっぱいを飲んでいても違和感はないでしょう。
しかし、フランスでは3か月で断乳し、粉ミルクへと移る育児が一般的。
国によってとても差がある卒乳時期ですが、世界の平均は・・・
なんと、『4歳2か月!』
日本ではとても長い期間だなと思うかもしれませんが、母乳が子どもにとって貴重な栄養源になる国や、のんびりとした国だと、あまり卒乳時期を気にしないのかもしれませんね。
いかがでしたか?
みんながどのくらいの時期で断乳しているのかは気になるところ。
けれど、世界平均を思うと、日本は卒乳・断乳が早すぎるのかもしれませんね。
卒乳時期には個人差があるものですので、子どものリズムに合わせてお互いが納得する形でやめられるのが1番です。
中には小学校にあがる前後まで飲んでいた子もいます。
周りにつられて焦ることなく、子どものペースで進めていけると良いですね(*^-^*)