運動会や秋の遠足など、園行事も多くあるこの時期。
お出掛けや遠足では、何よりも楽しみなのがお弁当ですよね!
しかし、そのお弁当が健康を脅かすものに豹変したら・・・どうしますか?
目次
お弁当を脅かすもの・・・それは食中毒!
食中毒というと、気温も湿度も高くなる6月~真夏の8月に多いと思われがちですが、実は年間で一番発生件数の多い時期は9~10月なのです!
これは、夏バテして体力が落ち、免疫力が低下しているところに、大きな気温の変化も加わって体調を崩しやすいことや、行楽シーズンのため、バーベキューや運動会、お祭りなど野外での食事が増えることも影響しています。
暑さが過ぎたからといって、「もう食中毒は気にしなくていいや」と思うのは大間違い!
子どもたちに持たせるお弁当も、まだまだ気を付けましょう。
最近では、アメリカでキュウリの食中毒(サルモネラ菌)が広がっています。
これまでに558人が感染し、3人が死亡しています。
キュウリはサラダなどの生食で食べられることが多いので、菌を殺すための加熱調理をする機会が少なく、感染してしまったと思われます。
これは、決してアメリカだけのことではありません。
去年は日本でも、お祭りで出された「冷やしキュウリ」で食中毒が発生しました。
野菜なら大丈夫!と決めつけないようにしましょう。
また、食中毒の原因として最も多いのは細菌やウイルスによる感染性のものですが、秋にはキノコやフグなどの自然毒によるものが増えてきますので、これらにも注意が必要です。
食中毒を防ぐには、3原則をきっちり守ることが大切です。
”調理をする前は手を洗う・使用した器具はきちんと洗う、調理した食材は他の食材とくっつかないように分けておく”
など、菌を他に移さないことが大切です。
細菌の多くは高温多湿な環境で増殖が活発になります。
しかし、10℃以下では増殖がゆっくりになり、マイナス15℃以下では増殖が停止します。
食べ物に付着した菌を増やさないためには、低温で保存することが重要になります。
ほとんどの細菌やウイルスは、加熱によって死滅します。
肉や魚はもちろんですが、野菜なども加熱して食べれば安心。
とくに肉料理は中心までよく加熱しましょう。
安全の目安は中心部を75℃で1分以上加熱すること。調理器具も、洗浄後に熱湯をかけるなどをして、殺菌するようにしましょうね。
最近は、暑くなったり急に涼しくなったりと、気温の変化が特に激しいですよね。
涼しくなったからといって安心するのではなく、まだまだ注意しながら、行楽を楽しんでくださいね(*^-^*)
Category 専門家コラム 2015.09.28