先日、保護者の方から、「うちの子は食べるのが遅い。時間がとてもかかるのです。」
という相談をいただきました。
みなさんは、子どもの食事時間はどのくらいが適切だと思いますか?
30分?45分?1時間?
いったい、どのくらいの時間をとったら良いのでしょう。
目次
幼児の場合、適している食事時間はなんとたったの(!?)15分なのです!
※乳児は5~10分、小学生は15~20分
「こんなに短いの!?」
と驚かれた方もいるかもしれません。
”15分なんて何も食べられない・・・” ”時間がかかってもいいから食べて欲しい!”
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、長時間の食事は、「親子共に悪影響を及ぼす」ことがあるのです!
食事時間が長くなると、なかなか食べてくれないことに親もイライラ。
そのイライラは子どもにも伝わり、”早く食べられない自分は悪い子なんだ・・・”と思うようになり、結果、お互いがストレスを感じることに。
これを毎回行っていたのでは、お互いストレスがたまり、食事の時間が苦痛になってしまいます。
食事にストレスを感じた状態は、心だけではなく、体にも影響します。
消化が悪くなってしまうのです。
せっかく食べても栄養素をきちんと吸収できず、便秘や下痢を引き起こしてしまうのでは、食事の時間がますます苦痛に感じるだけです。
子どもが集中する時間は限られています。
また、以外に子どもが起きている時間は短いもの。
その限られた時間の中で、1時間、2時間も座っていてはもったいない!
”15分で食べきれるだけの量にする”、もしくは、完食できないならば、”(残りの)すべての食材を1口食べて終わりにする”
など、食事の時間に集中できるように配慮し、それ以外の時間を思いっきり遊ぶ時間に当てましょう!
幼児の適切な食事時間は15分とお伝えしましたが、これはあくまで家庭でのことと私は思っています。
幼稚園や小学校などの集団生活の中では、15分を過ぎても、友達とコミュニケーションをしながらの食事になるため、お互いに刺激し合うことが出来ます。
時間をかけて給食を食べることで家庭よりも量を食べることができ、自信にもつながるでしょう。
もちろん、だらだら食べているのはよくありませんが、”食事を楽しむ”のは大切なことです。
その楽しみを、15分で「はい、おわり!」と終わらせてしまうのはよくありません。
家庭でも、楽しんで食事をしているようであれば、15分以上時間をとっても構わないと思います。
海外では食事の時間は2時間かけて、ゆっくりと会話を楽しみながらとる文化も多いのですから。
あまり時間にはこだわらず、その子の様子をみて食事の時間をとってあげましょう。
ただし、前述のように、長時間のストレスのある食事は、親子ともに悪影響を及ぼすことがありますので、注意してくださいね!
親子ともに、楽しい食事の時間になるようにしましょう(*^-^*)