みなさんは、「子どもの寝相が悪い」と思ったことはありますか?
寝ている間にすごく動き回る、朝起きると予想もしていない場所にいる・・・
などなど、大人にとってはびっくりな子どもの寝相。
”寝相はやっぱり悪いより良い方がいいよね?”と思っていらっしゃる方、実は、子どもの寝相は悪い方が良いのです!
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では、なぜ子どもは寝相が悪いのでしょうか?
成長ホルモンが睡眠中に出ていることは有名な話。
睡眠をしっかり取らないと、大人でも肥満になったり肌荒れを起こしたりしますよね。
そんな成長ホルモンが、子どもの寝相を悪くしている原因なのです。
というのも、人間は布団にはいって体が温まると、体の深部体温が下がり眠くなります。
成長ホルモンは、体の深部体温が下がると、たくさん出る仕組みになっているのです。
体の深部体温が下がるということは、深部からの放熱によって、体の表面の温度(体温)が上がるということでもあるため、暑さを感じます。
そこで温度を下げようと、布団をはぎ、蹴飛ばし、寝返りを打つなどして、寝相が悪くなるのです。
寝相が悪いのは、子どもが成長している証なのですね!
睡眠とは、脳を積極的に休息させる時間です。
熟睡していれば当然、自分の姿勢をコン トロールする脳の運動野、頭頂連合野、小脳の働きも低下します。
そのため、寝ている間は姿勢を制御できず、寝相が悪くなるのです。
これは、子どもが熟睡をしていることを示す、重要な生理現象の ひとつでもあるのです!
この生理現象は、大人になってからはほとんど見られなくなります。(小学生くらいまではよく動きます。)
それは、成人になると睡眠中でも姿勢制御機能が部分的に働く ためです。
睡眠中の動きは、高齢者になるほど動かなくなるといわれています。
これは、年をとるほど活力も熟睡度も低下するためだと考えられています。
寝相が悪い子は、熟睡し、成長している証でもあると述べました。
では、寝相の良い子はどうなのでしょうか?
実は、子どもの場合はむしろ、ほとんど動かない寝相の良い子どものほうが、”脳や神経系の発達に問題がある”といった報告が多く上がっているのです!
反対に、大胆な寝返りや寝相の悪さは、活 力のある証拠と言われているようです。
(ただし、無呼吸などによる寝苦しさでおこる寝返りや、夢遊病、夜驚症といった病気とは違うので要注意。)
子どもは寝ている間に起こったことを学習していることにも、寝相の良し悪しは関係しているのかもしれませんね。
いかがでしたか?
子どもの寝相が悪い理由をわかっていただけたでしょうか?
「寝相が酷い!」と思わずに、「元気に成長しているのね!」と微笑ましく見てあげてくださいね。
また、たくさん動いてもいいように、十分なスペースも確保してあげてくださいね(*^-^*)
今流行りの『寝相アート』を楽しむのも良いですね♡