今日からお盆に入りますね。
迎え火をしに行くご家庭も多いかと思います。
このお盆は中国にもあり、『鬼節(guijie)』と呼ばれています。
今日は中国のお盆、鬼節をご紹介します!
目次
いわゆる、日本でいうところの「お盆」です。
春にある「清明節」(祖先の墓を参り、草むしりをして墓を掃除する日であり、「掃墓節」 とも呼ばれた)と同じようなものです。
清明節が春のお彼岸にあたるとしたら、鬼節がお盆にあたるということですね。
「鬼節」以外にも、「盂蘭節」、「中元節」、とも呼ばれています。
中国でも、この日は先祖を祀る重要な日。
田舎に暮らしている人は、必ずと言っていいほど先祖のお墓参りに行きます。
しかし、現在では都市部に暮らしている人も増え、お墓参りに行くのも難しくなっているようです。
そこで、かつては十字路の周りでお線香を炊いたり、紙で作ったお金を燃やしたりしていたようです。
十字路は四方八方に通じているということで、いち早く天国に届くと信じられていたのですね。
しかし、火事が起きる可能性も高いということで、現在は法律で禁止されています。
場所によっては灯篭を流したりするところもあるようです。
この日は、「閻魔(えんま)大王が冥界(めいかい)の門を開け、冥土の鬼の魂がこの世に出てく」という伝説があります。
この日に、あの世とこの世の扉が開くので、死んだ人々は現世に来られるというわけですね。
これ、日本と似ていると思いませんか?
また、日本では「鬼」と聞くと、悪いイメージがありますが、中国の鬼節の鬼は、悪い意味だけではありません。
亡くなった人を意味したり、悪さをしない鬼を指したりするのです。
こう言った、さまざまな鬼達が鬼節にやってくるのです。
悪さをしないといわれていても、悪い鬼にさらわれないよう、タブーとされていることもあります。
この辺りは、ハロウィンに似ているでしょうか?
ここで、いくつかタブーをご紹介します。
・当日は水辺には遊びに行ってはいけない。
→水難事故で死んだおばけに足を引っ張られるから
・夜間に洗濯をした衣類を干さない。
・人がいるような気配がしても振り返ってはいけない。
・壁には寄りかからないようにする。
・街中でお金が落ちていても拾ってはいけない。
・徹夜をしない。
夜は特に鬼に遭遇しやすくなるので、夜間の外出は控えるようにしましょう!
いかがでしたか?
時期も日本と同じような時に行われる中国のお盆、「鬼節」。
日本のお盆の由来と言われているだけあり、似ているところもありますが、日本にはないタブーがあったり、ハロウィンの要素が
含まれていたりと違うところもあり、面白いですよね。
日本で当たり前にある風習も、「世界ではどうか?」という視点を持つと、日本の風習がより面白くなるかもしれませんね(*^-^*)