幼児教育に長年勤めていると、気になるのが子どもたちの『ハサミの使い方』。
これは、本当に子どもによって様々!
小さくても“上手に使うなぁ”という子もいれば、大きくても“ぎこちないなぁ”と思う子もいます。
これは、ひとえに家庭でのハサミの経験の差から生まれるものなのですが…
では、家庭ではハサミはいつ頃から使わせたら良いのでしょう?
また、どのように指導していくと良いのでしょうか?
今回は2回に渡り、ハサミデビューや使い方指導についてお伝えします。
目次
実はハサミを使い始めるのに適した年齢というものはありません。
なぜなら、
『子どもの家庭環境や、ハサミに対しての興味関心具合によって、個人差が出てくる』
からです。
早い子や、上に兄弟がいる子だと、1歳くらいから興味を示して使い始めることもあります。
2歳から始める子もいれば、3歳から始める子もいます。
このように、使い始めの年齢は子どもによってバラバラ。
ご家庭によっては、“もう少し大きくなってから…”なんていうところもあるでしょう。
ただ、そんな中でも私がぜひ、ハサミを使い始めて欲しいなと思うのは…2歳頃です。
その理由は、
1.何かを作る、生み出すことに興味を持ち始める時期
2.幼稚園に入るまでにハサミに慣れる
3.自分でやってみたがる時期
という3つの理由からです。
もちろん、個人差もありますが、2歳頃には自我がはっきりし、自分でやりたがる時期にも差し掛かります。
いわゆる「イヤイヤ期」になるわけですが、そこで、大人が使っているものを取り入れてみると、“認められた!”と子どもの気持ちが満たされ、1歩成長するきっかけにもなります。
また、幼稚園や保育園では3歳児になると、ハサミを使う率がぐんと高くなるため、「使い方に慣れる」という意味でも、この時期に体験しておくのが良いと思います。
「そうはいっても、ハサミの使い方なんてどう教えていいかわからない…」
という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
大人になると、あまりにも自然に使えるようになるため、改めて教えるとなると、どうしたら良いのかわからないという気持ち、よく分かります。
明日は、現場で子どもたちに実際に教えているやり方を交えながら、「ハサミの使い方指導」についてお伝えします。
お楽しみに!