外国人の赤ちゃんに会うと、耳に小さなピアスが・・・なんてことはありませんか?
日本では文化的にもまだまだなじみのない、「乳幼児のピアス」。
”可愛い”という意見もあれば、”こんな小さいうちからピアスなんて”という意見もあることかと思います。
今日はそんな、乳幼児のピアスは何のために行うのか?という視点から、乳幼児のピアスが文化的に一般的なこととされている国をご紹介します!
目次
地域として多いのは、中南米やアフリカです。
アジアではインド(ヒンズー教が主)が乳幼児からピアスを開ける文化があります。
スペインやブラジルでは、出産後、退院する前に病院で開けることが普通のことのようで、
逆に開けないと「なぜ?」と尋ねられるのだとか。
生まれてすぐに開けるなんてすごいですよね!
これは、赤ちゃんが動いて耳を触ってしまうことによる感染症の予防のためだとか。
”動き回らないうちに、開けてしまおう”
ということなのですね。
さて、ではなぜピアスを開けるのかというと・・・
もっとも多いのは、『女の子の証だから』というもの。
”女の子が産まれたら即ピアス!”
というのが、常識のようです。
また、アフリカやインドでは、『魔除け』の意味も持っています。
アフリカの人々は、赤ちゃんが霊界から部族のための大切なメッセージや使命を持ってくると信じています。
そのため、この儀式はとても重要なものなのだそうです。
ピアスの起源は実は、エジプトという説があります。
古代、魔除けの意味で始まった赤ちゃんのピアスが現在でも一般的に行われているのです。
そんなエジプトでは、生後7日目に”スブー”と呼ばれる誕生祝いを行い、名付けとともにピアスの穴あけを実施します。
これは、家じゅうに厄払いの塩を撒き、赤ちゃんをバスケットに乗せて巡回し、家族や親戚で盛大に祝う儀式です。
儀式の一環としてのピアスはとても大切なものなのですね。
いかがでしたか?
中南米やアフリカ、スペイン以外にも、ドイツやイギリス、イタリアなどでも行うこともあるようですが、文化的には
浸透しておらず、子どものトラウマになったり、感染症を起こしたりすることから、反対意見もあるようです。
(それでも、日本よりは浸透しているのかもしれませんが・・・)
ピアスにも、様々な文化的習慣があるのですね。
だからといって、なんでも真似してしまうのは考え物かもしれませんね。
『郷に入っては郷に従え』
その国の文化的習慣にあった行動を心掛けたいですね。