今週末は久しぶりに晴れ間が見えるそうで、気温も上がる予定ですね。
そうなると心配なのは、子どもの肌トラブル。
夏のトラブルと言えば、代表的なのは「日焼け」と「あせも」ですよね。
デリケートな子どものお肌。
どのように守ってあげればよいのでしょうか?
目次
以前のコラム、「紫外線と上手に付き合う4カ条!」 でも日焼け対策はお伝えしましたが、昔よりも紫外線がきつくなっている現代。
紫外線が強いときには外出を控える、日焼け止めや帽子をつけるなどの対策をして、日焼けから子どもの肌を守ってあげながら、上手に太陽と付き合いましょう!
さて、もうひとつの夏のお悩みと言えば、「あせも」。
子どもはみんな、とても汗っかきですよね。
というのも、子どもは体こそ小さいものの、汗腺の数は大人とほぼ同じだからです。
そのため、夏場や高温多湿の場所ではたくさんの汗をかき、汗腺がつまって、あせもができやすくなるのです。
汗をかくこと自体は、体温調節機能を発達させるためにも大切なこと。
あせもから肌を守るためには、汗をかいても”かきっぱなしにしない”ことが重要です。
あせもがひどくなると、肌が炎症を起こしてしまい、かゆみを伴うようになります。
乳幼児の子に「かいてはダメ」といってもなかなか難しく、いつの間にかかき壊してしまうことも・・・
すると、肌表面が傷ついて、そこから細菌が入りこんで増殖、かゆみを伴う水疱やかさぶたができてしまうこともあります。
これがいわゆる「とびひ」です。
とびひになったからも、さらにかき壊してしまうと、症状が全身に飛び火し、重症化する恐れもあるので注意が必要です。
とびひになると、”出席停止”になってしまいますので、”とびひかな?”と感じたら、はやめに医療機関を受診しましょう!
そんなあせも対策として大切なことは、「とにかく汗をかきっぱなしにせず、肌の清潔を保つ」ということです。
1.エアコンや扇風機を活用して、快適に過ごせる室内環境を整えましょう。
冷風が直接子どもの体に当たらないよう風向きを調節し、昼寝や就寝時には体の冷えすぎを防ぐために、こまめに温度・湿度調整を行うといいですね。
2.ぴったりしたサイズやつなぎの衣類は、避けましょう。
これは熱がこもりやすくなるため、あせもができやすくなってしまうからです。
3.汗を吸いやすい肌着をきちんと着せましょう。
洋服はあまり汗を吸いません。暑いからと着せないのではなく、暑いからこそ肌着をきせて、子どもの肌を汗や皮脂汚れから守ってあげましょう。
4.たくさん汗をかいたら、そのつど着替えましょう。
難しいときもあるかと思いますので、これは可能であれば、行ってあげると良いでしょう。
5.日中、長時間外出する場合はタオルを持参し、こまめに汗をふきましょう。
帰宅すれば、沐浴やシャワーで汗を流すのも効果的ですが、洗浄剤を使いすぎるとかえって肌の角層を傷める恐れがあります。
夜の入浴時だけにとどめると、子どもの肌に優しいですね。
6.爪はふだんから短く切ってあげましょう。
これは、もしあせもが出来てかいてしまっても、かき壊してとびひにならないようにするためです。
爪が長いとかき壊しで肌に傷をつける可能性が高くなりますので、こまめに爪の長さをチェックしてあげましょう。
いかがでしたか?
あせもが出来たり、日焼けをしすぎると、不快で夏を思いきり楽しめませんよね。
手間は増えますが、デリケートな子どもの肌を清潔に保つためにも、ぜひ普段より少し気を付けてあげて下さいね。
Category 専門家コラム 2015.07.10