トイレトレーニング失敗!?

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さて、今回は年中さんの今の時期になってもオムツが外れない子の相談がきました。

正直、年中になってもオムツが外れない子に出会ったことがない(発達障害の子を除いて)ため、どのようにするべきか悩んでしまいました。

話を聞くと、その子(仮にAくんとします。)はとにかく、トイレで用を足すのを嫌がっているそうです。親御さんが最近になり、ようやく(?)焦ってトイレにつれていっても、最初は泣き叫び、その後は泣きはしないものの、トイレでは絶対にやらないそうです。

また、驚くことに、Aくんはオムツが濡れても、パッドにした時に尿がもれて衣服を汚しても、まったく不快に感じていないのです。

・・・うーん、これは困りました。普通、この年齢であれば、衣服が濡れると不快に感じる子が多いのです。

オムツが外れる時も、”衣服(オムツも含め)が濡れると不快に感じるからトイレに行く”という心理が働くものです。

けれど、Aくんはそれをまったく感じていない・・・

今一度、親御さんに詳しくお話を聞いてみると・・・

これまでトイレトレーニングをまったくしてこなかったというのです!

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それだけではなく、夜履いていたオムツを朝履き替えさせるということもあまりしてこなかったそう。

つまり、夜のうちにパンパンになったオムツのままで、保育園に行っていることが多いというのです。

これは一大事です!これがAくんが産まれて5年あまりも続いているのであれば、衣服が濡れても不快に感じなくなるのは当然です。

また、Aくんにしてみても、”オムツにした方が楽”という認識も少なからず生まれてしまうでしょう。

今まではそれが普通なことだったのに、いきなり「トイレでしなさい!」と言われても・・・とまどうばかりでしょう。

そんな中、行ったアドバイスとは・・・

親御さんには、まずは、

1.きちんと濡れたら取り替えてあげること

2.出なくてもいいから決まった時間にトイレに誘ってみること

をアドバイスしました。

また、荒療治ではありますが、

3.思い切ってパットもオムツも外してしまって様子を見る

ことも重要だと伝えました。

Aくんはトイレにはいくものの、「意地でもトイレでしない!」という姿勢だそうで、半日くらい我慢ができてしまうということも話の中で出てきており、一回トイレで出来てしまえば、あとはすんなりとトイレで用を足せるようになると思ったからです。

もちろん、親御さんにとっては大変になるかと思いますが、本気でトイレトレーニングをしたいというのなら、頑張ってもらうしかありません。

最後に

Aくんの、”トイレでしない”というのは体の問題ではなく、心の問題であると感じました。そのため、

・”トイレでするべきだ”ということを本人が感じる必要があること

・できたら思いっきり褒めてあげること

などを伝え、この日の相談は終了。

また、同時に出ないからといって何十分もトイレに座らせておくのはやらないでほしいとお伝えしました。今の状態では意地の張り合いになるだけだし、何十分もトイレに座らせておくのは身体を冷やし、健康にも良くないからです。

頑張ってもらうのと同時に、”そのうち出来るようになるさ”という楽観的な姿勢も時には大切。親や周囲が意地になると、子どもも意地になるものです。こちらがでんっと構えて気にしていない素振りを見せると、意外に出来るようになるかもしれません。

しかし、早いうちから必要以上に焦ってトイレトレーニングをする必要はありませんが、”そのうちとれるだろう”となにもしないのも考えものだなと感じさせられた今回の相談。

せめておむつ替え時には、「濡れちゃったね。気持ち悪いから取り替えようね」の声掛けを忘れずに行うようにすると良いかもしれませんね。

この記事を書いた人

関口真美
関口真美代表
世界×教育=せかいく代表。
元幼稚園の先生で、元インターナショナルスクールの先生。 幼児教育者歴16年以上。
これまで約2,000組の子ども達、保護者と関わってきた経験を持つ。

その中で、子どもの育て方に加え、これから来る予測出来ない時代に向けてどうすれば良いのか分からず、溢れる情報に振り回され、迷い、疲れてしまうご両親の相談に多数のってきたことから、

「よりお子様の特性・ご両親の想いに沿った、且つ、これからの社会を見据えた教育を提供したい」

と思い、
・我が子を”世界人”にするフルオーダーメイド教育コンサル(ペアレントトレーニング)
・旅を通してグローバルを学ぶ実践型グローバル教育(旅行同行)
・国際マナー講師
・セミナー、講演
を行っている。
※世界人=地球上どこでも堂々と活躍出来る人

『子どもが将来、地球上どこでも堂々と活躍出来るように、
まず、人間の土台となる幼少期をしっかり固める。』がモットー。

Category マナー . 専門家コラム 2015.06.08

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