電車の中やお店の中で、子どもがいきなりキーキー声(奇声)を出すと、親も周囲の人もびっくりしますよね。
「静かにして!やめなさい!」という親御さんの必死な声が聞こえてきます。
普通、このような声は1~3歳の、言葉をまだ上手く話せない子に多いものです。何かをしてほしい時(=要求時)に、上手に相手(親)に伝わらないと、大声や奇声を発することが多くなりますが、言葉が上達し、気持ちを言葉で表現するようになる4、5歳頃には収まってきます。
しかし、要求時以外でもキーキー声を出す、言葉で気持ちを伝えられるのにこんな姿が見られる・・・
なぜ?その背景には、こんな原因があるのかもしれません。
原因その1. 低血糖
子どもでも低血糖になるの!?
と思う方もいるかと思いますが、実は、大人が思っている以上に低血糖になっている子は多いのかもしれません。
なぜなってしまうのかというと・・・
例えば、毎日ジュースやお菓子など、糖分の多い食べ物ばかり食べているとします。そうすると、血糖値がグンと上がります。その急激に上がった血糖値を下げようとインシュリンが過剰に分泌されると今度は血糖値がグンと下がり低血糖状態になることがあります。
低血糖になると、脳の抑制命令がきかなくなるので、急に金切り声を上げたり、興奮したり、暴れたり……など、過剰な行動が見られるようになるのです。
「たしかに甘いおやつはあげるけど、そんなにたくさんあげているかな?」と思う親御さんもいらっしゃると思いますが、幼児の砂糖の1日の推奨摂取量は“約10~15”g。イチゴジャム大さじ1ぐらいなのです!結構少ないですよね。
食事時にも調味料として砂糖が入っているおかずも食べますので、おやつにクッキーやアイスなどを食べたら、あっという間にオーバーしてしまうことに。
”静かにしてくれないからお菓子をあげている(お菓子でつってしまう)”ということをやってしまっている方。もしかしたらそれが、キーキー声の原因になっているのかもしれないのです。
そんな時には・・・3つの心掛けをしてみましょう。
①なるべくおやつはおにぎりや蒸かしイモ、フルーツ、おせんべいなど、砂糖が使われていないものを選ぶ=砂糖不使用のお菓子の開拓!
②カルシウム・カリウム・マグネシウムの多い食材を取り入れる=海産物をとってミネラルバランスをることで突発的な行動の予防にも!
③プリンやハム・ソーセージなどの成分表をチェックする=リン酸(塩)をなるべく避ける(カルシウムの吸収を阻害するため)!
すべては難しいかもしれませんが、心掛けるようにするだけでも違うものです。
「何か最近キーキーするな?」「もう手がつけられない!」
という場合には、子どもの食にも注目し、白砂糖を控えるよう心掛けるなどの工夫をしてみるのもいいかもしれませんね。