今日は端午の節句、子どもの日ですね!
たくさんのこいのぼりが気持ちよく泳いでいるのを見ると、なんだか嬉しくなる私です。
端午の節句といえば、こいのぼりに、兜に、鎧、そして柏餅・・・
こいのぼりは滝を上っていく鯉のように、元気に育ちますように、出世しますようにという願いを込めて。
兜・鎧は災いが外から入るのを防ぎ、命を守る象徴として、男の子を病気や災難から守ってくれますようにという願いを込めて。
でも柏餅は・・・あれ??
ついついこいのぼりや鎧兜、五月人形に目がいきがちですが、この日に食べる柏餅にも、きちんと意味があるのです。
今日はそんな柏餅について、ご紹介していきたいと思います。
古代、柏の葉は神様へのお供え物を盛る器として使われており、そのことから柏は神聖な木と考えられたのです。
また、柏の木は厳しい冬を乗り越えて、次の新芽が出るまで葉が落ちないという特性があります。
ここから、子どもが生まれるまで、「子どもが生まれるまで親は死なない→跡継ぎが途絶えない」と考えられるようになり、「子孫繁栄」の意味が込められるようになったのです。後継ぎが大事な武家にとっては縁起の良いことだったのですね。また、宮中行事でも食べられていたというのですから、とても大事な食べ物ということが分かりますね。
そんな柏のように、家には子どもがうまれ、いつも元気な家族がいて、幸せがずっと続きますようにという願いが現在にも込められているのですね。
平安時代に中国から伝わってきた「ちまき」は、中国では古くからの伝説に、邪気払い、厄払いの力があるとされていました。
そもそも端午の節句が、この伝説を元にして生まれたと言われ、ちまきはまさにうってつけの食べ物というわけですね。
伝説の中ではれんじゅの葉に餅米を包み、邪気を払う五色の紐で縛っていたそうです。
(写真は五色ではないですが・・・)→
この五色の色が、のちのこいのぼりのルーツとなっても言われています。
日本では茅(ちがや)の葉が使われていたことから、「ちがやまき」と呼ばれていましたが、段々と短縮されて現在では「ちまき」と呼ばれています。
また、九州では↓「あくまき」(灰汁につけた餅米を竹の皮に包んだ物)というものを食べることもあるそうです。
しかし、子どもに元気に育ってほしいという願いは万国共通。
ここまで元気に育ってくれたお祝い、そしてこれからも元気に育ってくれますようにという願いを込めて、端午の節句ならではの食べ物をいただきましょう(*^_^*)