さて、昨日は子どもに適切なおやつってどんなもの?というお話をしました。
キャンディー類やチョコレート類は3歳まではあげないこと、味覚が発達しようとしているときに、甘いものや味の濃いものをあげてしまうと正しく発達しないこと等をお伝えしましたが、今日はその続きのお話です。
みなさんは“口中調味”ってご存じですか? 口中調味とは、日本人独自の文化でご飯とおかずを交互に食べることで、自分好みの味を口の中で作りながら食べることです。
口の中で(好きな味を)調味するから“口中調味”と呼ばれています。
これはお米の繊細な味がわかる、優れた(私はそう思っています。)舌をもつ日本人だからこそ出来る文化です。 海外(特に欧米)の人はお米のみでは食べられません。=口中調味が出来ない “味がない”と感じるからです。
日本で昔から言われている“三角食べ”は、好きなものばかり食べて栄養バランスが崩れてしまうことを防ぐためばかりではなく、日本古来の文化を守るためにも重要なのかもしれませんね。
最近、欧米食の影響で、三角食べが出来ずに“ばっかり食べ”をする子、味の濃いものを欲する子が増えています。 日本の文化が消えてしまうのはとても悲しい事です。
食事はもちろん、おやつにも注意しながら、日本人として優れた舌を発達させてあげたいですね。 では、日本小児科医会が発表しているおやつの目安と食生活自己診断テストをご紹介します。
☆おやつの組み合わせ適量例 [幼児期前期(1~2 歳)]
① 1 日2 回に分ける場合の例
1 回目麦茶+ビスケット(マンナ)5 枚37 ㎉=37 ㎉
2 回目牛乳100ml70 ㎉+バナナ1/2 本 40 ㎉=110 ㎉
② 1 日2 回に分ける場合の例
1 回目麦茶+果物入りヨーグルト(プレーンヨーグルト 50g31 ㎉+リンゴ25g14 ㎉)=45 ㎉
2 回目麦茶+ふかしいも80g105 ㎉=105 ㎉
③ 1 日1 回の場合の例
牛乳100ml70 ㎉+サラダせんべい2 枚 53 ㎉=123 ㎉
[幼児期後期(3 歳以降)]
① 1 日1 回の場合の例
・おはぎゴマ1 個150 ㎉+お茶=150 ㎉
・アロエヨーグルト1 個 70 ㎉+南部せんべい3 枚 100 ㎉=170 ㎉
・マドレーヌ1 個173 ㎉+お茶=173 ㎉
[学 齢 期]
① 1日1回の場合の例
・ドーナツ1 個(シュガードーナツ)176 ㎉+ミルクティ紅茶(砂糖なし)103 ㎉=279 ㎉
・どら焼き1 個 207 ㎉+お茶=207 ㎉
・せんべい(ばかうけ)4 袋210 ㎉+お茶=210 ㎉
☆子どもの食生活自己診断テスト
※該当する点数を足していってください。
1.朝食はご飯を食べさせている
はい 10 どちらでも 15 いいえ 0
2.1日に2回はご飯を食べる
はい 10 どちらでも 5 いいえ 0
3.ご飯は玄米、胚芽米などが常食
はい 5 どちらでも 2 いいえ 0
4.ラーメン、パスタよりうどん、そばが多い
はい 10 どちらでも 2 いいえ 0
5.動物性食品は肉より魚が多い
はい 5 どちらでも 2 いいえ 0
6.野菜はサラダや炒めものより煮物、和え物派?
はい 5 どちらでも 2 いいえ 0
7.おやつはお菓子よりおにぎりやイモ類が多い
はい 10 どちらでも 5 いいえ 0
8.清涼飲料水は飲ませない
はい 15 どちらでも 10 いいえ 0
9.スナック菓子を買う事は少ない
はい 15 どちらでも 10 いいえ 0
10.食事中テレビは消している
はい 5 どちらでも 2 いいえ 0
11.食品を購入する際『表示』は見る
はい 5 どちらでも 2 いいえ 0
では、結果発表です!
100~80点 すばらしいです!
79~60点 かなり良いです
59~30点 あまり良い食生活ではないです
29~ 0点 根本的に見直しが必要で す。ジュースやお菓子は控えましょう
いかがでしたか?日頃の『食』について見直すきっかけにしてみて下さいね(*^^*)
Category 食育 2015.01.24