おはようございます。
乳幼児期からココロが震える本物体験を提供し、『真にグローバルに活躍する子どもをプロデュースする専門家』、ワールドkidsプロデューサーのMasamiです。
先日、坪谷ニュウエル郁子さんのお話を聴く機会がありました。
坪谷さんと言えば、グローバル教育の第一人者でもある方で、二人の娘さんを育て上げたお母さまでもあります。
坪谷さんは娘さん二人を海外の教育機関に通わせていらっしゃったことから、坪谷さん自身も、「自分の娘の考え方は外国人より」だとおっしゃっています。
そこで、娘さんと”働くこと”について話す機会があったそうです。
今日は坪谷さんが娘さんとの会話の中で感じたことを話してくださった講義の内容をご紹介しながら、せかいくでも働くことの意味について考えていきたいと思います。
目次
欧米では宗教的な観点からか、”労働=苦役”と捉えられているような部分があるそうです。
・人間は生まれながらに罪を背負っており、その罪を浄化することが”労働”である。
・早く成功して豊かになり、労働をリタイアすることで生まれ持った罪を浄化できる。
だからこそ、「長く働くよりも、早く成功して労働を終わらせ、自分が得た富を社会に分配・貢献することが良し」とされているような風潮があるのというわけですね。
坪谷さんの娘さんも、これに近い考えをもっており、「長く働くのは嫌だ」とおっしゃっていたそうです。
それに対し日本では、『働く=”傍(はた)を楽にする”』という考えがあります。
坪谷さん自身も、このような考え方を持っているそうです。
”はた”というのは他者のこと。
他者の役に立つ、負担を軽くしてあげる、楽にしてあげる、というのが日本で考えられている”働く”という意味なのです。
だからこそ、”それこそ人生をかけていつまでも(長く)働こう”とする風潮があるのですね。
あなたは欧米と日本、どちらの働き方がいいと感じましたか?
これには”どっちが正しい”という正解はありません。
人間誰もが経験する、”労働”ということをとっても、宗教的な観点や文化的な観点が混ざり合い、こんなにも多様な価値観があるのです。
もちろん、欧米人だから、日本人だからといってみんながみんな、同じ考え方を持っているとは限りません。
大切なのは、
『”自分がどんな風に働きたいのか、どんな風に生きていきたいのか”ということを自分で考えられるようになる』
ということです。
そのためには、1つの価値観や世界だけではなく、多様な価値観や世界があることを知らなくてはなりません。
多様な価値観を知ってこそ、より深い思考をすることができ、様々な生き方が見えてくるのですから。
そのためには、幼少期の頃からいろいろな経験をさせ、自分で考えるクセをつけさせてあげてくださいね!
子どもの可能性は無限大!
Category 世界の文化 . 専門家コラム . 真のグローバル人の育て方 2017.02.22