なぜ、子どもの頃に遊ぶことは大切なのか?

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あなたは子どもの時、どんな遊びが好きでしたか?

私は家で一人で読書をしたりパズルをしたり、友だちと近所の公園に行って木登りしたり、公園のトイレの屋根から飛び降りたり、ブランコを高く漕いだりすることが好きでした。

今振り返ると、室内遊びも外遊びも満遍なく楽しんでいたような気がします。

「子どもは遊ぶのが仕事」

「子どもの頃にたっぷり遊ぶことが大事」

せかいくでもこれまで伝えてきたことではありますが、最近では、

『好きなことが仕事になる

ことが知られてきたからでしょうか。テレビ番組でもよくこのような声が聞かれるようになりましたよね。

でも・・・なんで子ども時代に遊ぶことが重要なのでしょうか。

ー 遊ぶよりも、頭の柔らかい子ども時代に、英語やプログラミング、音楽、体操など様々なことをやらせた方が、子どもにとっても良いのではないか ー

今日はなぜ、子どもの頃に遊ぶのことが大切なのか、その理由と根拠をお伝えします。

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子どもはなぜ遊んだ方が良いのか。それは、遊びが人間としての土台作りを担っているから。

子どもはなぜ遊んだ方が良いのか。

それは、幼少期の遊びが人間としての土台作りになっているからです。

例えば外遊び。

子どもの体作り・運動能力を高めるなら「体育指導を受けるよりも、外遊びの方が優れている」という研究結果が出ています。

これは東京学芸大学名誉教授・杉原隆氏の調査によるもので、

『積極的に体育指導を取り入れている幼稚園・保育園よりも自由に遊ばせている園の子どもの方が、運動能力が高い

という裏付けもあります。

※出典:『体育指導より「外遊び」のほうが子どもの運動能力は高くなる』

幼少期の体作り・運動能力を高めるためには、体操教室に通うのではなく自由に遊ばせた方が、体幹も鍛えられ、神経も発達。しいては脳の活性化に繋がるのです。

特に、タワマンに住んでいる方は要注意かもしれません!→「タワマン上層階の子「成績は低迷」の理由~家庭教師が気づいた、住まいの弱点~」

例えば折り紙。

折り紙は想像力と計算能力を高めることが出来る遊びです。

折り紙は、実はとても数学的な要素を持っており、海外では折り紙を使って数学を教えるところもあるほど。

どこをどのように折ればいいのか、どれだけ切ればいいのか・・・など考えながら制作することで、計算能力や想像力などを高めることが出来るのです。

また、折り紙には、数学よりもっと広い科学分野、例えば、構造力学、または科学よりも広い「STEM」の技術や工学にも応用があります。

つまり脳を自然に使うことが出来るのです。

※出典:「日本古来の遊びがグローバルへの近道だった!?想像力と計算能力を育める日本古来の遊び、○○!」

例えばごっこ遊び。

ヒーローごっこやままごとなどのごっこ遊び。(ここでは友だちと行うごっこ遊びを想定してお話しします。)

これをすることで子ども達は周囲を観察したり、自分と他者の違いにしっかり気付いたりすることが出来ようになります。

ごっこ遊びをやっていると、友だち同士トラブルになることもよくあります。

トラブルを経験していく中で、

・自分ではない他者にも気持ちがあること

・自分は大丈夫でも友だちは違う。感じ方には人それぞれあること

・力加減

・自分の意見を伝えたり、友だちの意見を受け入れたりすること

などというコミュニケーションの部分を子どもは学んでいくのです。

遊ぶ=学ぶ。学習意欲は好奇心があってこそ。

前述したものはどれだけたくさんの習い事をしても、遊びと同じように楽しく学ぶことは難しいと私は考えています。

楽しく、しかも自然に人間としての土台が学べる。

それが「幼少期のたっぷり遊ぶことが大切な理由」なのです。

また、学習意欲は好奇心があってこそ。

遊ぶことで子どもたちは学び、学習にも繋がる好奇心を育てることが出来るのです。

愛着障害も治してしまう、遊びの力。

更に、遊びには「愛着障害を治す力」があるといわれています。

これは愛甲修子氏の著書:「愛着障害は治りますか?~自分らしさの発達を促す~」の中で紹介されています。

そもそも愛着障害とは、

『乳幼児期に長期にわたって虐待やネグレクト(放置)を受けたことにより、保護者との安定した愛着(愛着を深める行動)が絶たれたことで引き起こされる障害の総称。

愛着障害を示す子どもには衝動的・過敏行動的・反抗的・破壊的な行動がみられ、情愛・表現能力・自尊心・相手に対する尊敬心・責任感などが欠如している場合が多い。

他人とうまく関わることができず、特定の人との親密な人間関係が結べない、見知らぬ人にもべたべたするといった傾向もみられる。

施設などで育ち、幼少期には手のかからなかった子どもが、思春期に万引きなどの問題行動を起こす例もある。

適切な環境で継続的に養育することで大幅な改善が期待でき、その点で広汎性発達障害と明確に区別される。

出典:コトバンク』

ということ。

しかし愛甲氏は著書の中で、

『愛着障害は虐待やネグレクトを受けて育った子どもだけではなく、衣食住+教育を充分に与えられた子どもでもなり得る。

といっています。

そして、

誰でも多かれ少なかれ愛着障害の傾向性は持っており、その症状は育っていない発達段階まで退行し十分に味わうことで治せる

とも。

具体的な例を出すと、弟・妹が出来た時の赤ちゃん返り。

弟や妹に大好きな親を取られたような気がしてさびしくなる、自分も愛されているのを感じたい!(大げさにいうとこの部分が愛着障害)という想いから出てきた赤ちゃん返りはまさに退行ですよね。

自分が赤ちゃんに戻ることで、親の愛を十分に味わう。

すると次の段階である、私はお兄ちゃん・お姉ちゃんだ!というところへ移行することが出来るのです。(愛着障害治る)

赤ちゃん返りはあくまでも一例ですが、子どもだって日常的に不安になること、ストレスに感じることはあります。

これを解消してくれるのが「遊び」なのです。

(大人がお風呂に入ったり体を動かしたり、音楽を聴いたりしてリフレッシュすることも、実は感覚遊びに退行しているそうです。)

子どもは遊びを通して(遊びの発達段階を行ったり来たりすることで)、まだ十分に育っていない部分を自ら発達させたり不安感を和らげたりすることが出来るため、自然と愛着障害を治していくことが出来る(遊戯療法)のです。

だからこそ、子どもにとって「遊び」はとっても重要なことなのです。

※遊びの発達段階とは・・・

①愛着形成期:親と赤ちゃんの間で形成される絆

②感覚遊び期:ガラガラ、高い高い、指しゃぶりなど感覚を中心とした刺激遊び

③模倣遊び期:親のまねをして遊ぶ。お料理しているところをまねるなど、日常の様子をまねる

④ごっこ遊び期:役になりきって遊ぶ

⑤ルール遊び期:おにごっこ、すごろく、トランプなどルールのある遊び

⑥自律期:がまんが出来るようになり、自分の心と体を律することが出来る

遊びにも発達段階があり、どの段階を育てているかで遊びの種類が違ってくる。

①を十分満足したら②へ、というように順に発達していくのだが、(親が)年齢を気にしてまだ十分に満足していないのに、いきなり⑤にいかせると発達として欠けてしまい、愛着障害の元になる可能性が高くなる。

不安やストレス、何か欠けているものがあると感じたら、この段階を行ったり来たりしながら、子どもは遊びを通して自然に発達している。

「子どもの頃に十分満足して遊んだ経験」が強い!

これからは子どもの頃に十分満足して遊んだ経験がある、好きなことをやってきた、ということが強みになってくる時代です。

習い事ばかりで遊ぶ時間がない幼少期を過ごすのは実にもったいない!

ぜひ少しずつでも良いので遊ぶ時間を見つけて自由に遊ばせてあげてくださいね。

それが子どもが20年後も活き活きと活躍することの出来る土台となるのですから。

子ども&あなたの可能性は無限大!

《お子様の教育に関して迷ったら》

幼児キャリア教育事業部

この記事を書いた人

関口真美
関口真美代表
世界×教育=せかいく代表。
元幼稚園の先生で、元インターナショナルスクールの先生。 幼児教育者歴16年以上。
これまで約2,000組の子ども達、保護者と関わってきた経験を持つ。

その中で、子どもの育て方に加え、これから来る予測出来ない時代に向けてどうすれば良いのか分からず、溢れる情報に振り回され、迷い、疲れてしまうご両親の相談に多数のってきたことから、

「よりお子様の特性・ご両親の想いに沿った、且つ、これからの社会を見据えた教育を提供したい」

と思い、
・我が子を”世界人”にするフルオーダーメイド教育コンサル(ペアレントトレーニング)
・旅を通してグローバルを学ぶ実践型グローバル教育(旅行同行)
・国際マナー講師
・セミナー、講演
を行っている。
※世界人=地球上どこでも堂々と活躍出来る人

『子どもが将来、地球上どこでも堂々と活躍出来るように、
まず、人間の土台となる幼少期をしっかり固める。』がモットー。
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