皆さんは、外国語を話すときに何を気にしますか?
文法?単語力?発音?
日本人は「外国語を話せます!」とはなかなか言いません。
それは、完璧主義だからか、「話せる」ということは、文法も発音もネイティブ並みに出来るようにならなければいけないと感じているからだと思います。
しかし・・・発音がネイティブ並みにできるとはどのようなことでしょう?
それって気にするべきところなのでしょうか?
目次
インターナショナルスクールにいると、海外から戻ってきたお子さんの親御さんが、
「うちの子の発音が日本人の英語になってきている!」
と話をされることがあります。
新年度の説明会でも、「発音」を気にしている親御さんを見かけました。
しかし、日本人英語の発音の何がいけないのでしょうか?
地球にはたくさんの国があり、たくさんの言語があります。
その中で共通語とされているのが英語というだけです。
海外に旅行や留学に行かれたことのある方ならよくお分かりかと思いますが、インド人の英語にはインドなまりがあります。
アフリカ英語ならアフリカなまり、オーストラリアならオーストラリアなまり・・・といった具合に、英語にもたくさんの”発音”があり、様々な英語を話す人が大勢います。(ここではそれを分かりやすく、”なまり”と表現しましたが。)
例えアメリカに生まれ育った方でも、環境によってはスペインなまりの英語を話すかもしれません。
しかし・・・それらをいちいち指摘する人がいるでしょうか?
それを聞いて、「あの人はなまっている」と見下すような人がもしいたとしたら、その人は外国語以前にそもそも人間が出来ていません。
外国語というのはあくまでも「コミュニケーションツール」の1つです。
日本にいる外国人の方が片言の日本語を話しているからと言って、それを指摘したり、見下したりすることはないですよね?
きちんと通じるし、頑張って日本語を話してくれているのだなぁとむしろ嬉しく感じませんか?
外国人にとっても、それは同じです。
様々な人種がいるアメリカやその他の国で、”発音”を気にする人はほとんどいません。
発音が完璧なことが、必須なわけでも偉いわけでも決してないと知っているからです。
グローバル化とは地球に住むすべての人々のことを思いやり、考え、価値観を共有しながら一緒に過ごしていくことです。
その中で、発音とはちっぽけなものなのです。
もっと大きな視点で物事を捉え、地球全体・地球に住むすべての人を意識しながら育っていくのが、これから求められる「真のグローバル人」だと思います。
小さなことは気にせずに、地球全体とコミュニケーションを取れる技術を学んでいきましょう!
Category 世界の文化 . 専門家コラム . 真のグローバル人の育て方 2015.11.25