秋と言えば、読書の秋、食欲の秋・・・そしてスポーツの秋ですね!
昨今子どもたちも様々なスポーツを習っています。
サッカーやゴルフ、テニス、体操など、様々な運動にチャレンジすることは子どもの成長にとっても良いことです。
もちろん、身体的にも良い影響を与えますが、実は、スポーツを習うことは子どもの内面、人間力にも影響を与えるということはご存知ですか?
幼少期や小学生に時期には、様々な価値観の人と触れ合うことが大切です。
なぜなら、子どもは家のことや学歴、家族構成に関係なく人と付き合うことで、他人へのコミュニケーションの取り方、純粋に「自分という人間」を見つめること、自分の価値観・考えかたを豊かに育ませるからです。
同じような価値観の人達が揃っている場では、なかなか豊かな考え方は身に付きません。
スポーツの場では多かれ少なかれ、”上下関係”というものが発生します。
そこからルールを守ること、年上を敬うこと、年下の面倒を見ることなど、様々なことを学びます。
良い先輩・後輩もいれば、付き合いにくい先輩・後輩などというのも必ずいることでしょう。
そこからどのように対処するのが良いのか、子どもたちなりに考えて行動することで、実際の社会に出てからも生きるコミュニケーション能力や、柔軟に対応する能力などが磨けます。
いわば、小さな「社会」なのです。
これは上記2つとも通じるところがあります。
様々な価値観・上下関係などの環境の中で、大勢の人たちと過ごすスポーツ。
その中で、自分はどんなことが出来るのか?どこが苦手なのか?気が合う人はどんな人か?どこのポジションにいれば心地がいいか?
など、多くのことを模索しています。いわゆる、「自分探し」をしているのです。
輪の中心にいることを心地よいと感じる人もいれば、裏方に徹することに心地よさを感じる人もいるでしょう。
様々な人・環境と関わることで、自分を見つめ、同時に適応力も育まれるのです。
また、試合に出られる人、出られない人など、目に見える違いも出てきます。
その中で、自分はどのように振る舞うのか・次の一歩を踏み出すのか、精神的にも鍛えられるのがスポーツです。
もちろん、スポーツに限らずとも、これらの人間力は育むことはできるでしょう。
けれど、心身ともに成長するのには、スポーツはもってこいだと思います。
同じような価値観が集まる場にいるのは確かに楽だし、安心します。
親御さんとて、同じような価値観の人といる方が楽しいことでしょう。
けれど、子どもにとってそれが必要なのは思春期になってからです。
幼少期には広く浅くの友達関係で構いませんので、たくさんの価値観に触れさせてあげましょう。
その中で学んだことが、成長した子どもの心の安心、自分への信頼に繋がるのです。
Category 専門家コラム 2015.10.19