「先生、うちの子、性同一性障害ですか?~海外の事例~」Vol.4

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20555083今日は「性同一性障害を考える」の最終回。

今回は本人ではなく、兄弟・姉妹にも焦点を当て、海外の事例もご紹介します。

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兄弟・姉妹も葛藤している

性同一性障害を持つ子がいたら、もちろん最初は両親も戸惑うことでしょう。

そして、どうしてもその子本人に気が向いてしまいがち。

けれど、年の近い兄弟・姉妹もとまどい、葛藤しているのです。

海外にこんな事例があります。

男の子の体に女の子の脳を持って生まれてきた弟、Danann。

両親が少しずつその事実を認め、その子に女の子の服を着せ始めたとき・・・

『「長男の学校生活にも支障をきたしていました。私がDanannを女装させる度に長男は怒り出し、噛み付いたり殴ってきたり・・・。とても疲れました。」

ある時パーティに参加する事が有った時、Danann君にドレスを着せる事を拒んだ事があった。

「途中で車から飛び降り、道の真ん中で「死にたい!」って叫んだ事も・・・」』

これは、このご家族が語ってくれた話の一部を抜粋したものです。

心と体の性が一致しない本人も、苦しい思いはしてきたかと思いますが、その兄弟だって、同じように悩んでいます。

特に、子どもは時に残酷で正直なもの。

周囲の子はこの事実をからかってしまうこともあるでしょう。

そうなると、兄弟・姉妹も辛い思いをすることがあります。

両親と本人のみで話し合うのではなく、他の兄弟たちのことも視野にいれ、”最初から家族みんなで話し合うことが大切”だと思います。

海外の事例

海外にももちろん、「自分の子は性同一性障害ではないか?」と疑問に思い、それを受け入れて過ごしている家族がいます。

最初の2つの事例は、”ありのままの自分が認められる”と、こんなにも輝くのだということを教えてくれる事例です。

また、最後は最後まで理解を得られなかった方の悲しい話です。

この事例を取り上げるかどうか迷いましたが、ぜひ、知ってほしいと思い、のせることにしました。

性同一性障害ということだけではなく、”人から認められること”がいかに人間にとって大切かを教えてくれます。

今回はそれらの事例を3つほど紹介し、4回に渡ったこのテーマを終えたいと思います。

長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。

事例1:「僕、女の子だよ。」(Danann君の事例)

事例2:「2014年世界で最も影響力のある十代の若者25人」の1人に選ばれた、14歳、ジャズちゃんの事例

事例3:「トランスジェンダーでも、人権を尊重され生活できますように。」

 

 

この記事を書いた人

関口真美
関口真美代表
世界×教育=せかいく代表。
元幼稚園の先生で、元インターナショナルスクールの先生。 幼児教育者歴16年以上。
これまで約2,000組の子ども達、保護者と関わってきた経験を持つ。

その中で、子どもの育て方に加え、これから来る予測出来ない時代に向けてどうすれば良いのか分からず、溢れる情報に振り回され、迷い、疲れてしまうご両親の相談に多数のってきたことから、

「よりお子様の特性・ご両親の想いに沿った、且つ、これからの社会を見据えた教育を提供したい」

と思い、
・我が子を”世界人”にするフルオーダーメイド教育コンサル(ペアレントトレーニング)
・旅を通してグローバルを学ぶ実践型グローバル教育(旅行同行)
・国際マナー講師
・セミナー、講演
を行っている。
※世界人=地球上どこでも堂々と活躍出来る人

『子どもが将来、地球上どこでも堂々と活躍出来るように、
まず、人間の土台となる幼少期をしっかり固める。』がモットー。

Category 世界の文化 . 専門家コラム . 発達 2015.09.24

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