さて、昨日シュタイナー学園に見学に行った話をコラムとして載せました。
すると、”シュタイナー教育って何?どんなことをするの?”という疑問をいただきました。
確かに、シュタイナーといってもピンとこない人が多いのではないでしょうか?
けれど、世界にはシュタイナーだけではなく、その他にも5つの幼児教育メソッドがあるのです!
今日は6つのメソッドを簡単にご紹介します。
これは聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
特徴:モンテッソーリは医師としての経験から、子どもの発達の過程を科学的に観察し、その結果を活かしたメソッドになります。
個別の発達に沿ったお仕事=遊びを通じて、子ども自身がもっている力を発揮する場を設け、「ひとりでできた」経験を積むことが大切だと考えています。
子どもの五感を育て、自然に数や言葉の感覚を育てる「教具」と呼ばれるものがありますので、”英才教育やお受験”としてのイメージがありますが、それはモンテッソーリが目指すところではありません。
子どもの発達をとことんみつめ、子どもの自主性を信じ、伸ばす教育です。
これも幼児教育者にはお馴染み。フレーベル館という会社も有名ですよね。
特徴:真剣に遊ぶことこそが幼児期に必要と考え、幼児のための「キンダーガルテン(こどもの庭)」を創設。現在の幼稚園の基礎を築きました。現在も幼稚園で取り入れられている歌あそびなども、フレーベルの思想から導入されたものが多いです。
また、子どもの内面の表見を引き出す道具として「恩物」を考案し、積み木や毛糸玉、リングなど、シンプルながらも子どもが想像力を発揮できるあそび道具として用いられてきました。「フレーベル積み木」は日本でも使っている園がたくさんあります。
これが昨日私が見学に行った学園の教育です。
特徴:独自の哲学である人智学(アントロポゾフィー)に基づき、人間の発達段階を7年周期で考えています。とくに幼児期は「からだ」をつくることに専念する時期ととらえ、毎日の繰り返しのリズムのなかで、こころとからだが安心して育つと考えています。
遊びとしては、羊毛・木・布・石・木の実・みつろうといった自然素材の素朴なものが遊び道具になっています。子どもの想像力によってさまざまなものに見立てたりしながら遊びを発展させるのです。そのため、人形に顔は描かれていません。
また、物語を聞くなど、ファンタジーの世界を大切にしています。
なんとなく聞いたことはあるけれど・・・?という人もいるのではないでしょうか?
特徴:「こども主体」の教育をモットーに「レッスン」ではない、子どもの生活の延長にある教育を目指しています。クラスは異年齢で構成され、年上の子が年下の子をサポートしながら生活します。自由作文や印刷、サークル対話などを通じて子どもの「表現」の場を作ることにも力を入れています。
また、自然の中での外遊びや時にはひとりで絵をかいたり、木工やくぎ打ち、編み物などの手仕事をする時間も大切にしています。作ったものは展示をするなど、社会とのつながりをもたせています。
この方の幼児教育も特徴的です。
特徴:子どもは生まれる前からさまざまなことができる能力をもつことに気づき、大人の過保護がその能力発揮の妨げになると考え、真冬に裸で散歩をしたり、自宅に体操教室をつくったりするなど、子どもが思いきりからだを使うことで力を発揮できると考えました。
また、体育に注目する一方で、子どもは手や頭を使って遊ぶうちに「観察力」や「注意力」が養われることを発見し、模様づくりなど、何通りもの楽しみ方ができる「ニキーチン積み木」を考案しました。
その名のとおり、音楽を軸にした考え方です。
特徴:ハンガリーの音楽教育を系統立てて考える理論を確立。「音楽は人間教育」であると考え、音楽によって子どもの力を引きだそうとしました。子どもたちには早いうちから良質な音楽に触れる機会を与えることが重要と考え、現在でも「コダーイ・メソッド」として受け継がれています。
”音楽は心の糧になる”と考え、歌あそびやリズムあそびを大切に、遊びにも取り入れています。日本では特にわらべ歌に注目があつまっています。
いかがでしたか?簡単ではありましたが、特徴はなんとなく、捉えていただけましたでしょうか?
ぜひ、参考にしていただけましたら幸いです。
私は欲張りなので、せかいくで、それぞれの良いところを取り入れた園を作りたいと思っています(*^_^*)