先日、以前から興味があった『シュタイナー学園』の初等部・中等部の校舎でオープンデイがあるということで、早速見学に行ってきました。
シュタイナー学園は神奈川の藤野駅からバスで行くのですが、私の家からは・・・とっっっても遠かった!
軽く小旅行な気分でした。
今日はシュタイナー教育について興味があっただけの私が(別に詳しくはない)学園に行ってみて感じたことをお伝えしたいと思います。
学園があるのは本当に山の中。そのため、実に見事な景色に囲まれています。自然のものを使うシュタイナー教育の場には、まさにもってこいの場所だと感じました。
校庭には4年生が協力して「家」を建てている最中ということで、大きな穴と支柱が立っていました。(残念ながら写真はNGなので撮れませんでした。)
また、農業体験のための畑があったり、”感覚体験”として、様々なもの(石・砂・草など)を裸足で踏んで歩く道があったりしました。
教室内もほぼ木の素材を使っており、人工的なものはほとんどありませんでした。
玩具も石や木の枝などで構成されており、感覚を養って遊ぶにはとても良いことだと思います。
まさに、『自然の中で育ち・学ぶ』という表現がぴったりだなと感じました。とてもゆったりとした時間が流れていました。
シュタイナー学園の授業には「教科書」がありません。子どもたちが授業内容をノートにまとめることで、それぞれのオリジナル教科書になるからです。
また、「芸術としての学び」もシュタイナーの特徴。あらゆる授業が音楽や動き、色彩の要素を取り入れた芸術的な時間となることを目指しているのだそうです。
その中で、『手の仕事』という時間があります。自分で羊毛などを使って玩具を作ったり、笛入れを作ったりします。
高学年になると、竹かごや金物製品も作ります。展示されているものはとてもきれいで、子どもたちが作ったものとは思えない程です。
これには、「なるほどな~」と思うものがありました。手先を器用に動かす練習にもなりますし、集中力も高められます。また、出来た時の達成感もあるでしょう。
これは幼児教育の発達においても重要なことですので、紐を通すなどの簡単な、手先を動かす遊びを積極的に取り入れていきたいと思いました。
自然のものを取り入れて、感覚や体験を重視している教育にはとても共感します。
けれど、自分に合うかというと・・・そこは少し難しく思ってしまいます。
もちろん、私が小・中学生の教育に詳しくないこと、シュタイナー教育の専門家ではないことも理由にはありますが、ちょっととんがりすぎているなぁと感じ、”大学に行った時や社会に出た時にはどんな大人になるのだろう?”と疑問に思ってしまったからです。
(自分の性格に合わないかもというのも理由のひとつではありますが・・・)
シュタイナー教育を調べてみると、本場のヨーロッパでも、賛否両論があります。もちろん、どんなものにも賛否両論はつきもの。
自分の思いに合うなと思ったもの、ここは良いなと思ったものを組み合わせて、『自分だけのオリジナル育児法』を作り出せると良いですね。
私にはちょっと疑問に思う部分も確かにあった今回の見学ですが、シュタイナー教育に触れられたことはとても良い経験になりました。
”これは幼児教育にとても良い!ぜひ取り入れたい!”というところもたくさんあり、勉強になりました。
やはり、実際に見に行って話を聞くことはとても大切なのだなと改めて感じました。
また、上記にも述べたように、実際に見た上で「ここは取り入れよう、これは素敵!」と、子育て・保育に、自分で様々な要素を取り入れていくことこそ、『せかいく』の醍醐味であると言っても過言ではないと思っています。
与えられた情報を基にした子育てだけではなく、たくさんの人との出会い、体験を通して自分なりの、その子に合った子育てをしてほしいと願っています。なぜなら、子どもたちは一人ひとり違う性格・個性を持っているのですから。
せかいくではそのためのサポートをしっかり行っていきたいと思います!
※↓私が見学に行ったシュタイナー学園はここです。ご興味のある方はぜひHPを覗いてみて下さいね。
Category 専門家コラム 2015.05.31