さて、昨日、一昨日と幼児のキーキー声についてその原因を述べてきました。
今日は欧米では子どもの奇声についてどのように対応するのかご紹介したいと思います。
まず、欧米では子どもは“子ども”ではなく、“個人”として一人の人間として見なされています。
“子どもだから仕方ない”ということはあまりないのですね。
もちろん、可愛がっていることは間違いありませんが、“子どもだからなんでも許される”という風潮はありません。(私は最近の日本ではこんな風に思っている親が増えているのでは…と感じています。)
ですので、公共の場や室内で奇声を発したときは、親はすぐに飛んでいって子どもに諭します。
そう、『諭す』のです。
「なんて声だすの!だめでしょ!」
と怒るのではなく、
「Inside voices, please」
などと、きちんと子どもの目線になるように膝をついて、子どもの目をみてしっかりと話をします。
時には親子が納得するまで話し合いをします。
そして、子どもが納得して行動(この場合は奇声)を改めたときには必ず子どもに『(話を聞いてくれて、行動を改めてくれて)ありがとう』と感謝の気持ちを伝えます。
“子どもの目線に合わせ、きちんとpleaseをつけることで子どもにも敬意を持って接し、そして、最後に「ありがとう」と伝える。”
実はこれ、保育者もやっている方法のひとつでもあります。
こうして一人前の人間として対等に接すると、子どもたちも真剣に話を聞いてくれます。もちろん、すぐに改められない時もありますので、繰り返し伝えることもあります。
また、話している間はとても真剣ですので周りには厳しく写るかと思います。
しかし、こちらが真剣な姿を見せると子どももしっかり応えてくれるものです。
いけないことをしても、子どもだからとふんわり対応している、または上から目線で命令のように怒っていては子どもには伝わりません。
『きちんと膝をついて目をみて話し合う』
これが、子どもに諭すポイントだと思います。
奇声以外にも、気になる行動を改めたい!と思ったときにはぜひやってみてくださいね(*^^*)
Category マナー . 世界の文化 . 親と子のコミュニケーション 2015.05.14