子どもの箸の練習、目安は2歳から!でも・・・どう教える?

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貴方は箸の持ち方をどのように教わりましたか?

また、箸を正しく持つことが出来ますか?

最近の調査によると、30、40~50代の人でも、箸を正しく持てる人は3割台なのだとか!

幼稚園の先生、インターナショナルスクールの先生として外国人と接することの多い私ですが、中には日本人よりもしっかり箸を使える人がいることに驚きます。

現場で子どもたちを見ていた時も、5歳の年長さんでも、箸どころかスプーンやフォークも正しく持って使えていない子が増えていることを実感しました。

そんな中での今回のお悩み。

箸の使い方は綺麗に食事をいただく、というマナーの観点でもぜひ身に付けておきたいところ。

箸の練習のポイントをお伝えしますので、ぜひご家庭でも実践してみてくださいね!

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箸の練習は2歳を目安に。

「日本人として正しく箸を使う」というのはとても大切なこと。

幼少期のうちに身に付けておかないと、冒頭でも述べた通り、

・マナーがなっていない

・育ちが悪い

という印象を与えかねず、お子様が大人になってから恥ずかしい思いをすることも・・・

海外の人と接したときにも、「持ち方・使い方を教えて!」と言われるかもしれませんよね。

そんな箸の練習は

”2歳頃を目安に始めると良い”

のですが、一旦一呼吸。

”2歳”ということにこだわるのではなく、きちんとお子様の様子を見てから始めるのがベストです。

まず、スプーンやフォークを正しく使えないのに2歳になったからといって箸を練習させるのはNG

それでは本来きちんと身に付くことも、身に付きません。

箸を練習する目安としては、

『スプーン、フォークを下から(鉛筆をもつように)正しく持てるようになった』

ということが大前提。

その後は幼稚園に入園するなど、何かの区切りで始めてみるのも良いでしょう。

専門家の中には、

”3歳半~4歳頃に箸の練習を始めると良い”

と言っている方もあり、このことからも、

”早く始めればよい”

というものではないことが分かるかと思います。

ただ、2歳頃には正しくスプーン・フォークを使えるようになることが多いので、2歳になったらチャレンジする、というのもいいかもしれませんね。

箸にいく前に、スプーン、フォークの持ち方をしっかり教える!


さて、箸の練習を開始するタイミングは(前述もしましたが)、

「スプーン・フォークを正しく持てるようになったこと」

が前提です。

冒頭でも述べたように、最近では5歳になっても正しくスプーンが持てない子の姿がたくさん見られます。

スプーン・フォークが正しく持てないのに、箸が正しく持てるわけはありません。

スプーン・フォークの発達段階は?

子どものスプーン。フォークの持ち方は、発達と共に変化していきます。

その目安としては・・・

1歳~1歳6か月頃:上からスプーンを握る持ち方。

1歳7か月頃:2歳には3本の指で握る持ち方。

2歳頃~:大人と同じように、下から鉛筆をもつように握ることができる。

ここまでいったらいよいよ箸の出番!

もし、2歳を過ぎてもなかなかスプーンが正しく持てないという場合には、

「こう持った方が食べやすいよ」

「こうして持つとかっこいいよ」

などの声掛けと共に、きちんと教えてあげることが必要です。

また、

「食事中に教えるのでなく、それ以外の場面で(遊びの中など)取り入れて行うと効果的」

です

スプーン・フォークを正しく持てるようになったら、いよいよ箸の出番です!

ここからは、箸の練習3つのポイントをお伝えします。

Pointその1: まずは1本で練習!

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箸の練習をするときのポイントその1は、いきなり2本持たせるのでなく、1本から練習を始めること。

なぜならいきなり2本持たせてしまうと、子どもにとってハードルが高くなり、挫折してしまうことが多いからです。練習に付きあう親も疲れてしまいます。

手順としては・・・

1. 鉛筆を持つように人さし指と中指と親指で1本のお箸を持つ。

2. お箸を上下に動かす(箸先が上下するように)練習をする。

このように行うとよいでしょう。

練習では数字の1を書くつもりで行い、1本に慣れてこの練習が上手になったら、2本で挑戦してみましょう。

Pointその2: 食事中には練習させない!

箸の練習ポイント2としては、

『食事中に練習させない』

ということです。

「箸は食事に使うのだから、食事中に練習させないでどうするの?」

と思うかもしれません。

しかし、練習を始めたばかりの初期のころは、食事中に練習をするのは避けた方が良いです。

なぜなら、

『食事に課題を持ち込むことで、”楽しく食べる”ことができなってしまう』

から。

親の立場としても、箸の練習が始まると気合が入ります。

子どもが正しく使えていないのを見ると、

・どうしても注意をしてしまう。→子どもが箸ばかり気にして食事が疎かになる

・食事中に何度も注意し、注意され、お互いに(親にとっても子にとっても)食事の時間を楽しいと思えなくなってしまう

のです。

結果として、子どもが”箸嫌い”になることも・・・

親の「頑張って箸を使って食べてほしい」という気持ちが強すぎると、かえって失敗することが多い傾向にあるのです。

Pointその3: 割りばしやスポンジを使って練習する!

食事の時以外に箸の練習をする方法としては、

「箸練習を遊びに変える!」

ということが効果的。

ここでは具体的な遊びを1つご紹介します。

用意するのは、

・割りばし(子どもサイズ(3/4くらい)にカットするとベスト)

・スポンジ(小さい四角に切っておく)

・お皿

の3つだけ。

これらの材料で、箸を使って、スポンジをお皿に移動させるゲームをやってみましょう!

最近ではお豆をつまむゲームもありますが、2歳でチャレンジするにはちょっと難しい可能性も。

その点、スポンジは柔らかく滑りにくいので子どもでもつまみやすくなっています。

つまんだ感触も良く分かるので、お箸の練習には最適。

「つまめた!」

「出来た!」

という感覚が自信にも繋がり、箸の練習だけではなく、達成感も感じることが出来ます。

”いかに早く、いくつ運べるか?”を親である貴方も一緒になって楽しんでいるうちに、お子様も自然に箸を使うのが楽しくなっていきます!

そうなればしめたもの。

食事中にも楽しんで箸を使ってくれるようになっていきます。

番外編:箸と共に食事の食べ方についても学ぼう!

ここでちょっと番外編。

箸を使うことを意識しだしたら、ぜひ「食べ方のマナー」にも気を配ってみてください。

今はそれほど使わないかもしれませんが、教育現場では和食(一品一品出てくる会席料理ではなく、給食や普段の家庭料理)の食べ方を、

「”三角食べ”で食べよう(ご飯、おかず、お味噌汁を交互にバランスよく食べ、食べ終わりを揃えること)」

と子ども達に伝えています。

これは、

”好き嫌いせず、バランスよく食べられるように”

という意味もあるのですが、実は自然にマナーが身に付く食べ方指導でもあったのです!

和食を食べる際のマナーには、箸使いのタブー(忌み箸や嫌い箸と呼ぶ)という、NG行為がいくつかあります。

そのタブーの中の1つが、「重ね箸」

重ね箸とは、同じものばかりを続けて食べること!(前述したように一品料理は除く)

重ね箸をしないためには、おかずを食べたらご飯かお味噌汁を一回挟むととてもスマート。

つまり、三角食べは和食のマナーにのっとった食べ方なのです。

和食はユネスコの無形文化遺産にもなり、海外の方の関心も高いので、世界での活躍を視野に入れているならぜひ、箸使いと共に和食のいただき方も身に付けておくと良いと思います。

まとめ

いかがでしたか?

箸をキレイに使えること、食事を綺麗にいただけることは一生の財産です!

箸にチャレンジする時期がきたら、ぜひこの3つのポイントを駆使して楽しく、正しい箸の持ち方を身に付けられるようにしてあげて下さいね。

おなじみの『エジソン箸』を活用するのも良いと思います。

大切なのは、

「導入時期を把握すること&楽しく練習すること!」

貴方もお子様もストレスを感じることなく、箸への移行を進めいきましょう!

子ども&貴方の可能性は無限大!

《お子様の子育て・教育に関して迷ったら。フルオーダーメイド教育コンサル》

幼児キャリア教育事業部

この記事を書いた人

関口真美
関口真美代表
世界×教育=せかいく代表。
元幼稚園の先生で、元インターナショナルスクールの先生。 幼児教育者歴16年以上。
これまで約2,000組の子ども達、保護者と関わってきた経験を持つ。

その中で、子どもの育て方に加え、これから来る予測出来ない時代に向けてどうすれば良いのか分からず、溢れる情報に振り回され、迷い、疲れてしまうご両親の相談に多数のってきたことから、

「よりお子様の特性・ご両親の想いに沿った、且つ、これからの社会を見据えた教育を提供したい」

と思い、
・我が子を”世界人”にするフルオーダーメイド教育コンサル(ペアレントトレーニング)
・旅を通してグローバルを学ぶ実践型グローバル教育(旅行同行)
・国際マナー講師
・セミナー、講演
を行っている。
※世界人=地球上どこでも堂々と活躍出来る人

『子どもが将来、地球上どこでも堂々と活躍出来るように、
まず、人間の土台となる幼少期をしっかり固める。』がモットー。
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