おはようございます。
「お子様がこれからの世界で活躍するために何が必要か分からない。」
そんな”教育迷子”の方に、英語の先を見据えた世界教育を提供する教育コンサルタント、Masamiです。
2018年もあとわずか。
もう少しで冬休みも始まりますが、平成最後の冬休みはどのようにお過ごしでしょうか。
もしかしたら海外で過ごさせるかもしれませんね。
さて、海外で家族で過ごされるとしたら、少し注意してほしいことがあります。
特にお子様連れでの海外旅行は、場所によっては
「え!?
日本では普通にやっていることだけど、ダメなの!?」
という行動があるのです。
それを知らないと、最悪警察を呼ばれてしまうことも・・・!
せっかくの楽しい海外旅行でそのようなことのないよう、海外でのNG行動を事前に把握していくことをオススメします。
今回はそんな中でも特に意識して欲しいNG行動とより海外旅行を楽しく学びの場=旅育にするコツをご紹介します。
目次
海外で絶対にやってはいけないNG行動。
それは、お子様を1人にすることです。
欧米の国では、特に13歳以下の子を一人にすることを禁じています。
「海外で子どもを一人しない、なんて当然分かっている」
と思うかもしれません。
もちろん海外旅行で故意にお子様を一人にすることはないかと思いますが、ちょっとイメージしてみてください。
「お子様を連れてのお買い物。レジはすぐ目の前。
”子どもも商品を興味深そうに見ているし、さっとレジを通してくるくらい、大丈夫かな。”と貴方は思います。
そこでお子様に、
「ちょっとここで待っててね。」
と伝え、貴方はレジに向かいました。」
・・・どうでしょうか。
日本でもよく見られる光景ですよね。
ただ、海外ではこの「ちょっとだからいいか」が要注意なのです!
なぜなら、
・ちょっとだからいいか、と子どもを車にのこして買い物にいく
・ちょっとだからいいか、と一人で待たせる
などのこれらの行為を行うと、虐待と見なされて罰せられてしまう可能性があるからです。
※もちろん、事故や誘拐などの危険もあります。
実際に、ちょっと子どもを一人で待たせてしまったら現地警察を呼ばれてしまい、逮捕されそうになってしまった、という事例もあります。
「日本では普通のことなんだ!」
と言っても、文化も価値観も違う国ではなかなか理解してもらえず、誤解を解くのに苦労したそうです。
まさに日本の常識は海外では非常識。
旅行先で不必要なトラブルを引き起こさないためにも、くれぐれもこのNG行動には注意してくださいね。
※もちろん、日本でも用心は必要です。
海外旅行へ行くと、いつもとは違う環境でお子様が興奮されることもあるかと思います。
いつもより騒いだり、キーキー声やキャー!という声(奇声)を出してしまったりした時に、
「静かにしなさい!!やめなさい!!」
という対応はスマートではありません。
こちらも下手をすると、虐待と捉えられかねません。
では、どうしたら良いのか。
ポイントは子どもを怒るのではなく、『諭す』ことです。
海外でもスマートな対応をしている人は、子どもを”諭している”姿がよく見られます。
特に欧米では子どもは“子ども”ではなく、“個人”として一人の人間として見なされています。
そのため、“子どもだから仕方ない”という意識は日本人ほど強くはありません。
もちろん、子どもを可愛く愛しく思っていることは間違いありませんが、
“子どもだからなんでも許される”
という風潮はありません。
そのため、子どもが公共の場や室内で奇声を発したり、騒いだりした時は、親はすぐに飛んでいって子どもに諭します。
「なんて声だすの!だめでしょ!」
と怒るのではなく、
「Inside voices, please」
などと、きちんと子どもの目線になるように膝をついて、子どもの目をみてしっかりと話をするのです。
時には子どもが納得するまで親子で話し合いをします。
そして子どもが納得して行動(この場合は奇声)を改めたときには必ず子どもに
『(話を聞いてくれて、行動を改めてくれて)ありがとう』
と感謝の気持ちを伝えます。
“子どもの目線に合わせ、きちんとpleaseをつけることで子どもにも敬意を持って接し、そして、最後に「ありがとう」と伝える”
こうして一人前の人間として対等に接すると、子どもは真剣に話を聞いてくれます。
もちろんすぐに改められない時もありますので、繰り返し伝えることもあります。
話している間はとても真剣ですので周りには厳しく写るかと思いますが、こちらが真剣な姿を見せると子どももしっかり応えてくれるのです。
いけないことをしても、”子どもだから”とふんわり対応する、または上から目線で命令のように怒っていては子どもには伝わりません。
『きちんと膝をついて目をみて話し合う』
これが、子どもに諭すポイントです。
奇声以外にも、気になる行動を改めたい!と思ったときにはぜひこのように対応してみてくださいね。
最後は海外旅行をより楽しく、かつ子育てや教育のヒントを得る方法をご紹介します。
その方法とは
「現地の親子、家族の過ごし方、生活を意識して見てみる」
こと。
私は2年前の夏、イタリアのブラーノ島を訪れました。
ブラーノ島はヴェネツィアからヴァポレットという船に乗って約50分くらいのところにある小さな島。
その昔、漁師さんたちが濃い霧の中でも自分の家を間違えないように、家の外壁をカラフルに塗ったことで、
「まるでおもちゃ箱みたいだ!」
と言われている島です。
確かに、イタリアの強い日差しに照らされた家々はとってもカラフルで可愛く、どこも絵になる場所でした!
約2時間もあれば、島をぐるっと1周できるくらい、小さな島でもあります。
私はここで、そんな小さな島で暮らす子どもたちの様子を拝見させていただきました。
イタリアでは幼稚園の夏休みが約3か月くらいあります。
当然、私が訪問した時には幼稚園は夏休み。
そこで、子どもたちは子どもたちなりに、工夫した夏休みを過ごしているようでした。
島にある唯一の公園がここ。
ここには日中の暑い時間帯にも関わらず、島に住む子どもたちが元気に遊んでいました。
ママたちはママ友同士、子どもをあやしながらおしゃべりに興じている姿が見られ、日本とそう変わらない光景がありました。
イタリアは日差しはきついものの、日本のような湿気がないので、日陰に入ると風が気持ちよく感じられます。
そのため、クーラーはほとんどつけず、窓を開けて過ごしている家庭がほとんど!
この島でも、歩いているとテレビの声が聞こえたり、おばあちゃんが子どもをあやす声が聞こえたりと、島の人たちの生活を身近に感じることが出来ました。
小道を歩いていると、家の前に小さなお店を開いている子どもたちがいました。
自分たちがもう使わないと判断したのでしょう、フリーマーケットのように、おもちゃや洋服、食器などが並べてありました。
(残念ながら写真は撮れなかったのですが・・・)
お手製の値札もあり、自分たちで店番をしながらお店を管理していました。
これもお金の勉強の一環だな、と感じ、夏休みを工夫して過ごしているのが垣間見れました。
このような光景、日本ではなかなか見られません。
観光ももちろん楽しいですが、このように、
「その国に住む人々・子どもたちがどのように生活しているのかにも注目する」
と、子育てや教育のヒントを得ることができ、海外旅行をより楽しく、実りのある経験にすることが出来ます。
いかがでしたか?
海外旅行はとても楽しいものですが、それは海外でのNG行動を知っていてこそ。
そして旅育という言葉もあるように、旅行は子どもをとても成長させてくれるものでもあります。
海外旅行を楽しい学びの場にするには、旅先のNG行動、マナーを知ることはもちろん、その国に生きる人々がどのような生活をしているのかを感じることもポイントです。
ぜひこれらのことを意識して、ご家族で安全に”旅育”を楽しんでみてくださいね!
子ども&貴方の可能性は無限大!
Category マナー . 世界の文化 . 専門家コラム . 真のグローバル人の育て方 2018.12.07